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2010/05/02

「戦争と平和」・「戦後の生活革命」

 今日は、仕事の準備などもあって、千葉の佐倉の歴史民俗博物館まで行ってきた。この3月に、第6展示室「現代」がオープンして、話題を呼んでいる。歴博は、佐倉連隊の特別展示が、4年前にあったときに一度いったことがあったけれども、そのときは、特別展示を見るのが中心だったので、今回は、全体を見てみた。
 第1展示室の原始・古代から第5展示室の近代まで、精巧なジオラマもいっぱいあって、見ているだけで、全然、飽きない。社会史的なものが中心だけれども、その時代時代の、庶民の生活や、抵抗・たたかいなどにも目配りがあって、そうとうおもしろいといっていいと思う。これで420円はかなりお得。というか、やっぱりこういう国立の施設というのは、大事だなあと率直に思う。

Img00097201005021628 さて話題の「現代」の展示。写真の沖縄の展示が、最終段階で、日本軍の関与について削除したため、沖縄からの抗議をうけ、見直し作業をおこなっているところ。

 なかなか公的な施設での展示というものは難しい。沖縄の問題だけではなく、戦争の描き方1つをとっても、加害の事実をどう描くかでは、実際の展示では、かなり控えめに、南京事件をさらっとふれるなどにとどまる。ただ、朝鮮・韓国や中国での抵抗運動を位置づけるなど苦労と工夫が見られるというか。
 それでも、絶対としては、戦争というものを公的ば施設で、展示するという新しい試みの成果としては、十分、評価ができるものになっていると思うけれど。日清戦争から、アジア・太平洋戦争、そして原爆・沖縄戦と。見ごたえはある。

 ところで、沖縄の展示に関しては、次のような後日談もある。

歴博の議事録“不開示” 「中立損なう恐れ」(琉球新報)

 国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市、平川南館長)で沖縄戦の「集団自決」(強制集団死)をめぐる展示解説文から日本軍の関与が削除された件で、同館を運営する人間文化研究機構(金田章裕機構長)は1日までに、琉球新報が開示請求していた展示内容を検討した委員会議事録の「不開示」を決定した。専門家は「公共機関としての説明責任を果たし、外部に検証材料を提示すべきだ」と指摘し、同館の対応に疑問を投げ掛けた。
 人間文化研究機構は理由について「公にすることで率直な意見交換や意志決定の中立性が損なわれる恐れ」があると説明している。…

 これはやっぱりいかがなものかなと思う。琉球大の山口剛史准教授が、「琉球新報」で、「(開示すれば)意志決定の中立性が損なわれる」との説明に「議論の成果は展示として3月に公開されており、機構側の説明は当たらない」「これまでの沖縄戦研究史の成果がどのように採用されたのか検証したくてもできない。(委員は)研究者として応える必要性がある」と言っているけれども、そのとおりだと思う。
 現代史をめぐる問題をめぐっては、学問の問題という側面と、国民的な認識の側面があるのはそうだとは思う。だからこそ、学問の側が、積極的な開示と、検証をすすめないと、問題は深まっていかないなあと思う。その点では、いまの状況というのは、あまりいいとは思えない。

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