国立国会図書館:米兵裁判資料を公開 閲覧の禁止解除
ちょうど、吉田さんの『密約』を読んでいるところ。ワクワクするように、歴史は動きますね。
国立国会図書館:米兵裁判資料を公開 閲覧の禁止解除日本国内で米兵が罪を犯した際の扱いなどを定めた法務省資料を国立国会図書館が閲覧禁止にしていた問題で、同図書館が2月から禁止措置を解除し、米兵による犯罪被害者の名前などを除いて全面的に公開していることが分かった。資料は、法務省の要請を受けて08年6月に閲覧禁止としていたが、同図書館は「公開しても行政機関に大きな支障はなく、国民の知る権利とのバランスを考慮した」と説明している。
問題となった資料は、72年に法務省が作成した「合衆国軍隊構成員等に対する刑事裁判権関係実務資料」。同図書館が90年に古書店で入手して公開したが、法務省が「外国との信頼関係に影響する恐れがある」などと要請していた。09年2月には、ジャーナリストが閲覧などを求める訴えを東京地裁に起こし、現在も係争中となっている。
この「合衆国軍隊構成員等に対する刑事裁判権関係実務資料」は、法務省刑事局が1972年3月に作成したもので、重要でない米兵の犯罪につき実質的に第一次裁判権を放棄するとした1953年の法務省刑事局長通達などを含んでいる。国立国会図書館は、本件資料を1990年3月に古書店より購入して蔵書とし、利用に供するとともに、インターネットを通じて所蔵情報を公開していたというもの。ところが法務省からの要請で、非公開になっていたもの。吉田さんの著書でも、その経緯を告発している。
社会的な告発が相次ぎ、再び公開となった経緯は、その非公開の措置や、その密約の存在そのものの、現在の、法的、道義的な社会のありようからの乖離を実証しているのだと思う。
密約は、密約であることそのものが、矛盾であるのです。
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