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2010/04/11

神待ち少女

51ceoesnl__sl160_ 『週刊金曜日』に雨宮さんが紹介していたので、読んでみた。神とは、何もしないで、食と住を与えてくれる人。とても切ない本だった。
 著者は、もともとは風俗ライター。だから、そのものそういう角度から接近する。しかし、そこにあるのは、人間関係から、切れた、排除された、ホームレス少女たちの姿である。そして、神も、社会から孤立しながら、下世話な下心をもった、疲れ果てた悲しい男たちである。
 経済不況のもとでも、貧困。その背景は、漠然とではあるけれども、示される。だからといって、その接近は深くはない。むしろ、そのもとで、父親の愛を求める少女たちの姿を著者は、描いている。それは一面そうだけれども、それだけだとはボクには思えない。そういう意味では、読んでいて切ないけれども、もっと、普遍的なふみ込みがないと、やっぱり風俗になってしまう。
 でも、こんな世界で、こんな取材をした、風俗ライターは、これからどんなことを書いていくのだろうか。そんなことも、ちょっと関心をもったけれども。

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