月あかりの下で
あの”テージセー”が帰ってきた。舞台は、浦和商業定時制、すでに2年前になくなった高校だ。いまから3年ほどまえNNNのドキュメントとして4回にわたって放映され、話題を呼んだのを知っている人も多い。それが115分のドキュメント映画として復活した。今日、浦和で有料試写会があって、見てきた。
かつて学校で夢をつぶされた彼らが、
再びその夢を語ることができた場所・・・
それは〈学校〉だった―夜間定時制高校―
そこはいま働く若者たちの学びの場、そして小・中学校で不登校、
高校を中退した若者たちの再出発の場となっています。映画の舞台は、1学年1クラス、全校生徒120人足らずの
埼玉県立浦和商業高校定時制のあるクラス。
派手なメイクで身を固め教師に暴言を吐く生徒、
家庭内暴力が原因で登校できなくなった生徒、明るい笑顔が魅力のある生徒は自傷行為を繰り返し・・・
彼らのやわらかな心は、家庭や社会の歪みに傷ついていました。
そんな若者たちが、大家族のような〈学校=居場所〉の中で
悩み、ぶつかり、支えあい過ごした日々と、その先に見えた希望。2002年の入学から2006年の卒業までの4年間、
そしてその後へと、生徒一人ひとりに寄り添った貴重な映像が、
テレビ放映を経て、ここにドキュメンタリー映画として誕生しました。人との絆が、人を育てる。
いまを悩み、懸命に生きるすべての人へ、この作品を捧げます。
映画はヤンキー風の〈サチコ〉、人間関係で傷つき、中学校にはほとんど行っていなかったと言う〈ナオミ〉、父からの虐待をうけ児相に一時保護された〈マリ〉の三人を中心にすすむ。とけ込めず授業に出ないサチコ、過呼吸、リストカットをくり返すナオミ、一時保護で学校にこれなくなったマリ。そんな彼女、彼らをうけとめ、まず居場所づくりからはじまり、やがて、仲間との絆をつくり、さまざまなぶつかりあい、学びをへて社会に育っていく。
教師たちのとりくみが、すごい。よりそい、そして、自らも変わる。自身の過ちを語るシーンが感動的。
このドキュメントがとられた時期より少し前、浦商定時制の実践について、何度か、研究会や集会で、報告を聞いたことがある。8つの力だとか言うことが当時言われていたけれど、徹底して1人ひとり高校生そのものによりそい、教師集団の協力したとりくみがすすめられていた。この映画は、平野先生を中心に、平野先生が担任のクラスが描かれるのだけれども、その背景にはそうした学校全体の取り組みがあるのだと、思い出した。
とてもいい映画。たくさんの人に見てほしい。
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