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2010/03/17

米、核戦力の維持・強化を重視へ 国防副次官が証言

 NPRの姿が少しだけ垣間見える。

米、核戦力の維持・強化を重視へ 国防副次官が証言(朝日新聞)

 米国防総省のミラー筆頭国防副次官(政策担当)は16日、近く発表されるオバマ政権初の「核戦略見直し(NPR)」について「核抑止力の強化と同盟国や友好国に安心感を与えることが主な目的だ」と述べた。オバマ大統領が目指す核軍縮に触れつつ、老朽化した核弾頭の延命や、核爆撃機の改良など核戦力の維持・強化を重視した内容になることを示唆した。
 米下院軍事委の戦略小委員会で証言したミラー氏は、NPRは米国の核戦力の「3本柱」と呼ばれる大陸間弾道ミサイル(ICBM)、戦略原子力潜水艦、戦略爆撃機の維持が明記されると表明。2011会計年度(10年10月~11年9月)予算案に、ICBM搭載の核弾頭を30年まで延命▽27年に退役が始まるオハイオ級原潜の後継艦の開発▽B2爆撃機の改良に今後5年間で10億ドル(約900億円)を投資することなどを盛り込んだと明らかにした。…

 この米国が核戦略を手放さないことは、その内容も含めて、核密約と日本の非核三原則に直接かかわる内容であるとも言える。核密約は、決して過去の問題ではなく、今も問われているのだ。
 一方で岡田さんは、こんなことも言っている。

有事の核持ち込み排除できず 衆院外務委で岡田外相(共同通信)

 岡田克也外相は17日午前の衆院外務委員会で、有事の際に日本の安全を確保するためには、米軍による核持ち込みは排除できないとの認識を示した。非核三原則は堅持するとした上で「核搭載米艦船の一時寄港を認めないと、日本の安全が守れないならば、そのときの政権が命運をかけてぎりぎりの決断をし国民に説明すべきだ」と述べた。関係閣僚が、核持ち込みの可能性に言及するのは異例だ。…
 岡田氏は、鳩山政権としては一時寄港や領海通過を含めて核持ち込みは認めないと強調した。一方で「国民の安全が危機的状況になってもあくまで原則を守るのか、例外をつくるのか、鳩山政権として将来を縛ることはできない」と述べた。

 この岡田発言には、二重の誤りがある。アメリカの核戦略の現状で、密約を廃棄せずに、はたして、どうして、「一時寄港や領海通過を認めない」と言えるのか。もう一つは、危機的な状況のときには、核持ち込みを求めるともとれる発言。それは、だれがどのように判断するのか。抑止力の立場に立っている以上、これは、持ち込みへの際限ない譲歩につながるものとも言えないのか。

 いま、沖縄の戦後史の勉強をしていて、戦後のアメリカのアジア戦略のもとでの、沖縄と日米同盟の有り様は、深く、この日本の核基地化とむすびついている。日米同盟のあり方、そして普天間問題は、核密約そのものを問いかけている問題でもある。

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