« 「健康格差社会」を生き抜く | トップページ | 貧困の連鎖に歯止めを イギリスの取り組みに学ぶ »

2010/03/01

『JANJAN』が休刊だという

 インターネットの力ということがよく言われるけれども、なかなか、インターネット上での良質のメディアは日本では育たない。JANJANもついに休刊するそうだ。

 休刊のお知らせはこれ。

 もちろん商業的なポータルサイトが、政治的な問題も含めて、いろいろな工夫がされるようになってきたし、既存のメディアのWEBも、いろいろ多彩になってきている。NPJなどの民間のサイトもある。でも、なかなか、それが、世論形成力をもつに至っているという感じもしない。やはり、ほんとうは、運動とむすびついた、世論形成力のあるサイトのようなものがもっと出てくるべきだと思う。
 個人の、ブログやSNSなども広がったけれども、それが政治的なオピニオンの発信の場になっているものも少ないようにも思える。結局、世論形成にもっとも大きな力を持っているのはテレビであり、それを下支えしているのは新聞であるという現状は大きくかわっていない。そのテレビや新聞というメディアが、いかに疲弊しているとしてもだ。
 その意味では、日本のメディアは、どうも深刻な岐路を迎えていそうだ。もっとも国民とむすびついたメディアが、どのような力をつけていくのか。そのことは、日本の民主主義の今後にとって、大きな、そして重要な課題でもありそうなのだけれども。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

« 「健康格差社会」を生き抜く | トップページ | 貧困の連鎖に歯止めを イギリスの取り組みに学ぶ »

メディア」カテゴリの記事

コメント

日本のネットは、自己責任論と新自由主義ばかりがどうしてここまで席巻するのでしょうか。
ライブドアのBLOGSで、なぜかうちのブログの記事がたまに紹介されるのですが、
決まって、自己責任論者のコメントが殺到することになります。

まともな考えを持っている方々が、あまりにひどいネットの言論状況に
あきれて、最初からネットではあまり発信しないような状況も感じますが、
それでは、いつまでたっても2ちゃんねるのような世界が変わらないようにも思います。
それに結局は有名人のブログが膨大なアクセスをさらうだけというのも情けないです。

いい方向に変えるためにどうしていけばいいのか、わからないのですが、
とりあえず、自分の労働組合のブログでコメント欄も自由放任でやってみて
どんな感じになっていくのか、なかば実験的にも発信しつづけてみようという感じです。

でも何か、まともなブログで連携、連帯して、できることはないのかとも
思ったりしますが、願望だけで具体性がないので、いかんともしがたいです。

 そうですね。もっと、まじめなブログが、世論を形成する力をもっていくための方策というものを考えなければいけませんね。力も必要になりますけどねえ。私のは、ちょこちょこっと書いている程度なので。でも、考えないといけないですね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『JANJAN』が休刊だという:

« 「健康格差社会」を生き抜く | トップページ | 貧困の連鎖に歯止めを イギリスの取り組みに学ぶ »

無料ブログはココログ
2024年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30