再生か破滅か 新聞・テレビ 断末魔
『東洋経済』が表題の特集をしていた。ちょっと、興味があったので、買って読んでみた(まだ、全部じゃないけれど)。いろいろ、大新聞やキー局の惨状は聞いているけれども、数字も含めて、示されると。ああ、ここまできているのかと。経営難は、深刻な事態だ。そのもとで、新聞ではリストラが進み、放送局は、下請けという名の”偽装派遣”が広がり…。
この背景には、新聞やテレビ離れや、新しいメディアの動きのもとでの、広告離れということがいちばん指摘されている。たしかに、いろいろな背景があるだろう。
ただ、一般に言われるように、簡単に新しいメディアが軸になるとは思わない。やはり、新聞はくわしい情報源として貴重だし、やはり、最大の情報源はテレビであることはそんなに早くは変わらないようにも思う。問題は、新聞にも、テレビにも、いうほどの魅力がなくなっていることだと思う。もちろん、それは、相対的なもので、これだけ、価値観も、生活様式も多様化しているのだから、ことは単純では、ないとは思う。それでも、魅力を発揮できないのは、あまりにも、メディアの経営が短期の利益をえることに、汲汲としているからだと思う。いわば、メディアが、大資本となり、資本の利潤競争のプレーヤーとなり、グローバル資本主義がつくりだした社会の荒廃に、メディアをとおして国民をも巻き込んだ結果でもあるような気がする。
長い戦略で、自立的なメディアをどうつくっていくのか? それが国民とメディアの共同した課題なのだろうか?
さて国母くん、残念だったね。紙一重なんだろうけれど。不快もないわけじゃないけど(子どもだなあと思うけど)、彼が自分を表現しようとしている、その姿は嫌いではないけどね。ソルトレークのときに、コーチをしていた、古川さんが、「国母問題について(長文)」という文章を発表して、WEB上でとても話題になっている。あまりにもの話題に、本人はもう削除してしまっているので、ここで引用はしないけれども、「きっこのブログ」をはじめ、たくさんのブロクに採用されているので、読んでみる価値はある。そこには、なかなか、選手が第一として考えられることのない日本のスポーツ界の大きな問題への告発がある。勇気のある発言だと思う。いつも、思うんだけれど、選手は、自分の能力の限界に挑戦して、自己を表現するために、あらゆる努力をしているのに、とにかく「感謝」という言葉を連発するのは痛々しい。そこまで自分を殺さなければいけないのかと。ならば、失敗したら、すべてその責任を自分で引き受けて、まわりから攻められなければならなくなってしまう。もっと、選手がプロとして大事にされ、その権利が尊重されるようにならないものなのだろうか。
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