民主党政権は何をなすべきか―― 政治学からの提言 ――
山口二郎氏の編なのでどうなのかなと思ったけど、なかなかおもしろい本だった。もっとも、山口さんのはこんなこといまさら言うのって感じだけれども。でも、それ以外の若手、中堅の研究者の議論は、へえ、こんな見方や議論があるのかと、なかなかうなずけるし、しかも、民主党政権が過渡期的な、いろいろな面をもった矛盾的な政党であること、その性格がよくわかるようになっている。
リアルで、シニカルな分析なんだけれど、なぜ、そのような矛盾に満ちた政党が政権を担うのか、そういう分析がない。マルクス主義的な政治学の復権が求められるということなのかなあ。だから、いくら、リアルでシニカルな議論でも、その処方箋は、無邪気な民主主義論になってしまうんですよね。
でも、おもしろい一冊。
「読書」カテゴリの記事
- 石破さんのインタビュー本『保守政治家 石破茂』を読み始める(2024.10.02)
- 10月号ができました(2024.09.11)
- 「歴史抹殺の態度を変えさせなければ」8月31日に都内で関東大震災朝鮮人・中国人虐殺犠牲者の追悼大会(2024.08.25)
- 木原稔防衛相、終戦の日に靖国神社に参拝 韓国「時代錯誤的」と反発 :「ニライカナイには行けない」(2024.08.15)
- 9月号ができています(2024.08.12)
「政治」カテゴリの記事
- 衆院本会議 石破首相 初の代表質問 公認方針などで論戦(2024.10.07)
- 「北海道内4港、日米演習で使用 10月23日から 釧路は米部隊輸送」「着眼点と調査力 本領発揮 JCJ賞贈賞式 「赤旗」日曜版に大賞」(2024.10.06)
- 「8番目の男」、教育機関への公的支出割合、日本はワースト2位…OECDが発表(2024.10.05)
- 石破首相、裏金問題を陳謝 「信頼取り戻す」所信表明演説(2024.10.04)
- 石破茂新首相が会長だった石破派(水月会、9月解散)が、政治資金パーティー収入を6年間で計140万円分、収支報告書に過少記載した疑いが判明(2024.10.03)
コメント