権力の懐に飛び込んだ男 100日の記録
今日は、午前中から、中部地方のほうに向かう。今日もお仕事です。1時間半ほどしゃべって、それで…。さすがに疲れました。夜はまっすぐ家に帰って、NHKスペシャルの表題の番組を見た。
1年前、”年越し派遣村”の村長を務めた湯浅誠氏。NPOとして在野で活動を続けてきた彼が政府に招かれ、昨年秋から内閣府の参与となり、緊急雇用対策本部「貧困・困窮者支援チーム」事務局長として活動を始めた。待ったなしの貧困対策。カメラは、従来の枠組みを超え、官僚や政治家、地方自治体の間を自在に飛び回り、貧困者の対策に乗り出す湯浅に密着。「誰もが平等に尊厳を大切にされる社会」を理想に掲げ、現場一筋に解決策を見出してきた湯浅は、果たして行政に横たわる様々な障壁を乗り越え、効果的な施策を実現してゆけるのか。困難に直面しながら格闘し、時に挫折する湯浅の100日を通して、政治主導を掲げる新政権、そしてなかなか崩れない縦割りの官僚組織や、疲弊する地方自治体の現実を描いていく。
いらだちとばかばかしさを感じ続けながら見ることになる。まあ、それほど、国・行政を動かすということは、難しいことなのかと。結局、行政のさまざまな問題、施策の限界を超えていこうと思えば、大きな国民世論をバックにして、政治が力を発揮するしかない。が、民主党の「政治主導」には、その世論をバックにするということがないということでもあるのか。とくに、貧困対策、弱者対策にははっきりした政治の姿勢が求められるから。
番組は、湯浅さんを追い続けることが主題。だから、貧困対策をめぐる問題という意味では、あまり深まったものにはなっていないという印象、NNNのドキュメントとちがって、ワンストップの会なども出てこないし…。当事者の声という点も少ない。そういうものたりさを感じた。
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