地方自治と憲法
昨日は、法学館憲法研究所が開催した表題の講演会に行ってきた。講演は、白藤さん。地方自治や国と自治体の関係に関する包括的な話が中心。ほんとは聞きたいことがあったんだけど、それをはぐらされた感じで、ちょっと拍子抜けした感じがしている。
昨日、紹介した『民主党政権は何をなすべきか―― 政治学からの提言 ――』という本のなかで、実は、ちょっとどうなのかと気になった論文があった。それは、「分権・自治をどうすすめるか」という論文。言ってみれば、地方自治というものに、最大限の価値をおいて、そのための課題を提示するもの。たしかに、地方自治というものは、ほんとうに国民が大切にされる社会をつくっていくうえで、欠かせない問題なんだけれど。
でも、一方で、疲弊した地方に、権限を移譲することは、そのまま、国民の生活にかかわるものが切り捨てられる。ならば、国の役割とはなんなんだろうか。言い換えれば、地方自治の基本原理である補完性の原理や近接性の原理で新自由主義に立ち向かえるのか。
ある意味で、自由と平等ということのあいだの問題にも通じるのかな。
わかったようなつもりでいたけれど、実は、なかなかよくわからないでいるのだけれども。
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