春闘定昇凍結検討へ 雇用維持は労使歩調
日本経団連の経労委報告が昨日公表されましたね。
春闘定昇凍結検討へ 雇用維持は労使歩調(東京新聞)日本経団連は十九日、二〇一〇年春闘での経営側の交渉指針を示す「経営労働政策委員会(経労委)報告」をまとめ、事実上春闘がスタートした。報告では雇用不安に配慮して「企業は引き続き雇用確保に最大限努力する必要がある」と明記した。一方、賃金交渉については「賃金カーブを維持するかどうかは労使が実態に即し、話し合いが必要」などと定期昇給(定昇)の凍結などを検討する方針を示した。…
目次のみ、経団連のHPに掲載されています。
全部読んだ訳じゃないけれど、ばあっと見て、感じることは、経団連自身、現在の経済不況の原因に踏み込めずに、行き詰まっているという姿。需給ギャップ40兆とかいろいろ言われる。問題は、なぜ、過剰な生産や蓄積がおこなわれるのかということ。ところが、そこにはメスをいれずに、相変わらず投資先を探す。そのために、グローバルな競争ということを掲げ、コストカットに邁進する。ヨーロッパではあたりまえの、均等待遇などにも背を向ける。
でも、ここからは、働く者の懐がいっそう寒くなり、いっそうの国内消費の低下ということしか生まれないし、考えてみれば、グローバルな展開というのは、過剰生産の先送りにしか過ぎない。結局、まっているものは…。それを”恐慌”と言う。
とにかく、グローバル競争に勝つ、つまり、過剰生産の先送りだけに、汲汲とする姿は、世界的に見ても異様であろう。その結果が、莫大な内部留保の蓄積ということか。それを支えているのが、国民や労働者を守ることのない、さまざまな仕組み。
経済政策の根源的な転換が求められているということがこれほど問われていることはないのだろうと思う。
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