なぜ法制局を排除するのか —— 歪んだ「政治主導」
いよいよ、国会がはじまった。が、とにかくニュースは、小沢問題一色である。
一気に、内閣支持率は低下し、民主党の支持率も低下した。いよいよ政局は流動化する。まったく、先の読めない展開である。
問題は、政治資金規正法の虚偽記載から、事件の核心であるヤミ献金に向かうのかどうか? であろう。目が離せない。
でも、いずれにしろ、政治の課題は山積みなのである。いろいろ考えなければいけないことが多すぎる。
たとえば、関心のある問題に、政治主導をどう考えるかということがある。小沢さんの国会改革の最大の狙いが、内閣法制局長官の国会からの排除により、政府の有権解釈の変更にあることはいうまでもないのだけれど、これをどう考えるか? もともと、政府の有権解釈の権限は、政治そのものにあるはずであるが、それと、内閣法制局の官僚としての専門性をどう位置づけるのかは、ちょっと、よくわからなかった。ここがクリアできないと、自民党時代の、内閣法制局の政治利用というものの性格もよくわからないから。
なかなか、専門書などをめくってこの問題を深めることができずにいたけれど、先週の水島朝穂さんの「今週の『直言』」で、この問題を論じている。題して「なぜ法制局を排除するのか —— 歪んだ「政治主導」」。結局、政治が、法制局の専門性を、どう活用し、議論を活性化するのかということが問題であり、それを排除する異常さというものが問われているということか、なるほどと思った次第。
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