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2010/01/11

「こうなるはず」は通じない

 公設派遣村の「200人無断外泊」情報の続報です。これは朝食と夕食を食べた人の数の差に過ぎず、多くは都内各地にアパート探しなどの行動に出ていて夕食の時間に間に合わなかった結果によるということです。(※このとき夕食の時間は午後5時半に設定されていました。その後、東京都との折衝結果、午後5時半に遅れても夕食が食べられるようになっています)
 ワンストップの会(年越し派遣村が必要ないワンストップ・サービスをつくる会)は正確な情報を発表するように都に求めていますが、報道発表がないだけでなく、厚生労働省にも報告がされていないということです。

 さて、昨日の「朝日」に、品川区立大崎中学の校長のインタビューがのっていた。文部科学省のキャリア官僚から、校長に転身した異色の人物だ。そのなかで、とくにおもしろいと思ったのは、「文科省を含めて中央省庁は中高一貫の私学出身者が多く、現在の公立校の状況をあまりよく知らないんじゃないかと感じることがある」とか、「教育行政には、『こう考えれば、こういう力が育つはずだ』という制度が多い。でも、現実はそんな単純じゃない。各学校や自治体の責任で、いろいろな挑戦や試行錯誤ができる柔軟な仕組みにすべきです」と言っている。

 ボクぐらいの年齢になると、大学時代の知り合いの研究者が、付属の校長をしたりしている。そういう人と話をすると、同じようなことを言う。文部科学省には、おきまりの報告しかあがってこないので、よけいに官僚は現場のことがわからないでいるそうだ(かなり困っているという面もある)。同時に、官僚は、自分たちで政策をつくるときに、こうすれば、こうなるはずだということを考えてつくる。ところが、それがいかにかみ合っていないのかが、官僚にはわからない。中高一貫にしても、スーパーサイエンスにしても、なんでもそうだけれども、部分、部分を見れば、その政策には、ある側面には、それなりの論理がある。だから、官僚は、自身の政策の固執をする。そういうのが、教育改革が、総括をおこなわずに、くり返されてきた、メカニズムなのかもしれない。

 そんなことを感じさせられるインタビューだった。

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先日来「公設派遣村の村民200人が無断外泊」というニュースがテレビ、新聞などで繰り返し報道されていました。これは交通費を一括して派遣村の村民に渡した所、200人が無断外泊してそのまま戻らなかったというニュースです。 ネット上のサイトでも「ほら見たことか」「人間のクズ!」みたいな、上から目線のイヤな投稿が続いています。 それについて下記に気になる記事がありました。 『公設派遣村の「200人無断外泊」情報の続報です。これは朝食と夕食を食べた人の数の差に過ぎず、多くは都内各地にアパート探しなどの行動... [続きを読む]

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