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2010/01/21

“助けて”と言えない~共鳴する30代~

Photo28441 職場で、ダラダラと仕事をしながら、テレビをつけていて7時のニュースを見て、そのまま見入ってしまった今日のクローズアップ現代。

 「助けて」。この言葉が言えず、孤独死した30代の男性を去年10月にクローズアップ現代で取材し、放送した。番組では、生活に困窮し、命に危険を及ぼしかねない状況になっても助けを求めない30代の姿を取材。彼らは、こうした状況になったのは、自己責任だと自らを責め、「助けて」の言葉を拒み続けていた。この放送直後、インターネット上のブログでは書き込みが急増。わずか3日で2000件を超えた。その多くが30代で、驚くことに孤独死は他人事ではないと共感するものがほとんどだ。なかでも30代の女性に、共鳴する声が瞬く間に広がった。一体、いま30代に何が起きているのか?番組では、ブログの声から、静かに広がる「助け」を求められない30代の実像を継続取材した。

 共感とか共鳴という言葉には少し違和感はある。が、10月の番組は、多くの30代の若者は、我がことのように感じたのだと思う。今日、紹介された若者たちの姿も、胸がつぶれるような思いで見る。
 でも、問題は、なぜ若者たちが「自己責任だと自らを責め、『助けて』の言葉を拒み続け」るのかだ。番組では、オームレス支援にとりくんでいる方が登場して、自己責任論が、国や社会が、支えることから撤退するためにつくられたもの、それが長い間蓄積しているという主旨の発言をしていた。それはそうで、大事な意見だけど、もう少し、つっこんだ議論にまでもっていってほしい。どうすればいいのかで、作家の平野さんの寄付の話は、本質論ではないし、支援者の方の、制度などをつなぐ人が大事というのも、支援者の発言としては共感するのだけれども、やはり、つっこんだ議論とは思えない。
 ボクは、この問題はとても大きな社会的な問題で、正面から議論を深める必要があると思う。その意味ではNHKの着眼には敬意を表するけれども、続編としては、もう少しつっこみがほしいところか。

 NHKは、”絆はじめよう”をテーマにした番組がすすめられている。おはよう日本やニュース9で特集がされている。31日にはNHKスペシャルで「”無縁”社会~無縁死 3万2千人の衝撃~(仮)」というのも放映するそうだ。
 さて、どのように描くのだろうか?

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» クローズアップ現代「“助けて”と言えない~共鳴する30代」-孤独死もたらす自己責任論の呪縛 [すくらむ]
 昨夜放送されたNHKクローズアップ現代「“助けて”と言えない~共鳴する30代」は、昨年10月に放送された「“助けて”と言えない~いま30代に何が」 の続編です。番組のあらましを紹介します。(※相当要約加工していますので御了承を。by文責ノックオン)  北九州市... [続きを読む]

» NHKクローズアップ現代「“助けて”と言えない〜共鳴する30代〜」 [身近な一歩が社会を変える♪]
もう一週間前のことだけど、珍しくテレビを見ていて気になったことを、今さらだけど書いておきます。(しかしいつものことだが、本っ当にブログに取り上げるのが遅すぎる、と反省。) NHKクローズアップ現代 2010年1月21日 「“助けて”と言えない〜共鳴する30代〜」 「助けて」。この言葉が言えず、孤独死した30代の男性を去年10月にクローズアップ現代で取材し、放送した。番組では、生活に困窮し、命に危険を及ぼしかねない状況になっても助けを求めない30代の姿を取材。彼らは、こうした状況... [続きを読む]

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