子どもと家族にやさしい社会 フィンランド 未来へのいのちを育む
この本を、読んだ人は、フィンランドと日本とのあまりにもの違いに驚愕すると思う。そのぐらい、子育てをめぐって差がある。育児パッケージは有名だけれど、子ども手当だけではなく、母子保健、保育、おどろくのは、家庭で子どもを育てる場合の支援の内容だ。とくかく、家族支援という考え方が定着をしていて、そのさいネウボラという相談施設が、ていねいで決定的な役割をはたしている。子育てに困難を有する家族へのメンタルなケアなど、現代社会の新しい支援のあり方も、機敏な対応がなされ、虐待なども問題に、総合的な支援がおこなわれている。
あまりにもの違いに、日本のモデルにならないと思ってしまう人もだぶん多いんだろうと思う。ただ、大事なのは、この子どもと家族にやさしい社会の根底にあるもの。子どもは、安心して幸せを感じて、生活する権利があり、そのために、自分の言葉(意見)を聞いてもらう権利があるということだと思う。そのためにも、子どものまわりにある家族・人は幸せでなければならない。
教育を語るときに、子どもの発達をささえ、支援するのには、いろいろな道があって、どのようあな道で山をのぼろうとも、大事なことは頂上につくことだといういい方がされることがある。でも、日本の場合は、登山の方法について、いろいろな議論はなされるが、実は、山に登るという意思や姿勢というものそのものがあまり問われていないのかもしれない。社会、政治が、どのような姿勢で子どもと向き合っているのか。まず、そこから、考えていく必要がありそうだ。
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