証言ドキュメント 永田町・権力の興亡 第1回 1993~1995 “政権交代” 誕生と崩壊の舞台裏
この番組の対象にしている時代は、もうボクはいまの仕事をしていて、政治のなかにどっぷりつかっていた。だから、まったく知らない話などは全然ないし、それが1つの歴史としていまから振り返られるというのは、自分も年をとったなあなどとつくづく思う。村山さんの後悔が痛々しい。でも、彼が決断できなかったことがつくった害悪は、とてつもなく大きい。だから彼は批判されるべきだとは思う。
「国民のためという目的を持って政権を代える…それ自体が権力闘争であり政局だ――」。
自民党を飛び出して16年。幾多の権力闘争の末、ついに政権交代を果たした民主党幹事長・小沢一郎は、NHKの単独インタビューでこう語った。
16年前――。1993年6月18日、宮沢内閣への不信任決議。それに続く自民党の分裂。自民党を飛び出した男たちと、とどまった男たちの、政権を巡る長い戦いの始まりだった。
冷戦終結、グローバル化の嵐、〝一流国〟からの転落・・・。時代が、世界が、日本が、激変したこの16年。私たちは何を選び、何が失われてきたのか――。「55年体制」に代わる「新たな政治」模索の道のり。権力を巡る攻防のドラマを、中枢にいた20人を越える政治家たちの生々しい証言で綴(つづ)る。
3回シリーズの第1回は、原点である「16年前の政権交代」。小沢一郎が仕掛けた細川政権成立のドラマ。短命に終わった〝ガラス細工の政権〟の内実。そして自民党・執念の政権奪還劇…。道のりの始点、10か月の政権攻防に迫る。
安易に55年体制からの転換ということを言う。では、55年体制というのは何だったのか? ただ、小沢さんにとってはぬるまゆ政治だということなのか、小沢さんの言葉の合間からは、「強い政治」志向だけが見えるということか? 具体的な政治の中身の議論は、何も見えてこない。そう実は、ほとんど何も議論されていないのだから。今度の政権交代が、その枠を越えることができるのかどうなのか?
自民党の政治は、いよいよ消えていこうとしているのだから、そういう時点になっての総括、細川さん(無理かなあ)にも、野中さんにも、武村さんにも、森さん(ぜったいに無理だよなあ)、もっとそういう総括を語ってほしいものだけれども。
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