「ピアニストの贈り物~辻井伸行・コンクール20日間の記録~」
かくも過酷なコンクールである。相当、驚いた。今日のETV特集。
6月7日、ピアニスト辻井伸行(20)のヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール優勝のニュースは日本中に大反響を巻き起こした。権威ある国際コンクールでの優勝は日本人初と同時に全盲のハンディを乗り越えての快挙に日本中が沸き立った。 アメリカテキサスで行われた20日間に渡る辻井さんの挑戦を最初から最後までそばでずっと記録し続けた一人のアメリカ人がいた。ピーター・ローゼン。Lバーンスタインやヨーヨーマ、Pドミンゴなどクラシック界の巨匠たちの演奏を記録してきた音楽プロデューサーである。ローゼン氏のカメラは辻井さんのテキサス到着から、過酷なコンクールの舞台裏、そして辻井さんが栄光を勝ち取るまでの20日間をすべて記録している。その映像からは母親いつ子さんとの二人三脚、ホストファミリーの温かい支え、これまでカメラが入ったことのない審査の現場、共演するオーケストラと指揮者との行き詰まるやりとりなど辻井さんがいかに厳しいコンクールを勝ち抜いたのかが改めて伝わってくる。 ローゼン氏は言う。「最初は全盲という興味で撮影を始めたが、次第に一人の偉大なピアニストの演奏に魅せられていった。辻井の弾くショパンは巨匠ルービンシュタインの叙情性を持っている」。辻井さんの演奏を聴いたアメリカ人の聴衆は「あなたの才能は神様からの贈り物よ」と彼を讃えた。 …
音楽は心を動かす。だからこそ、辻井くんも、変わることができたのだと思う。人間を大切にする文化なのだと思う。コンクールの音楽はどれも心を揺さぶった。すばらしい競いあいだったのだろうなと思う。人が生きることはすばらしい。人間賛歌の番組だったと思う。
« もの言えぬ若者とともに生きる | トップページ | いのちの島 »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- PFAS 公害裁判 そしてトラツバ(2024.09.12)
- 「エイジアン・ブルー 浮島丸サコン」(2024.09.10)
- 自民党総裁選への「現職」不出馬、菅義偉・前首相に続き2代連続…鈴木善幸氏や海部俊樹氏の例も(2024.08.14)
- 『沖縄県知事 島田叡と沖縄戦』と「島守の塔」(2024.07.28)
- 「奥能登に生きる〜2つの過疎の町と震災〜」(2024.07.21)
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 「エイジアン・ブルー 浮島丸サコン」(2024.09.10)
- 『マリアの賛歌―石の叫び』(2024.06.15)
- 「サヘルと8人の子どもたち」(2024.05.26)
- ペンクラブが声明「国会の空洞化に抗議」 「適性評価制度」に懸念(2024.05.10)
- 大吉原展に行ってきた(2024.05.04)
コメント