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2009/10/11

韓国併合100年-植民地支配を問い直す

Img00025200910111343 今日は昼から表題の日本の戦争責任資料センターのシンポジウムに行って来た。
 まず荒井信一さんが「韓国併合100年をどうとらえるか」と題する報告。いまの東アジア共同体を考えるうえでも、大きな歴史の流れのなかで問いかける。日本の韓国併合がアジアの平和の障害となった経過を、日露戦争が韓国支配をねらう戦争としておこなわれたこと、しかし、日本の国際法対応の二面性を反映し、まず「保護国化」という迂回路をとりつつ、第二次協約にあるように暴力的な方法ですすめられていく。その性格があらわれているものとして、韓国駐さつ軍と軍律をあげる。その研究の方法として、ごまかしがおこなわれた外交文書の批判的検討、その他の必要性を語る。これはとても勉強になった報告。
 金富子さんは「宗主国と植民地における『臣民』とジェンダー」。日本支配下の朝鮮・台湾の人々の状況、兵役、参政権、義務教育について、明治憲法下と日中戦争下とにわけて丁寧に説明された。かなりよく整理されているのだけれど、どのような抵抗やどのような支配の力が働く中でおこなわれたのか、もう少し歴史のダイナミズムのなかで位置づけて考えたいなあという感想をもった。
 吉澤文寿さんという若い研究者は、「日韓国交正常化と残された課題」。たしかに、日韓条約をめぐる問題は、歴史資料が一部解禁されたと言っても日本の側にはいろいろと制限が多い。そのことも含め、ボクも十分に、注目してこなかった。吉澤さんは、最終的な問題提起として、植民地支配の法的責任を日本が認めることということを言っていた。それはそのとおりなのだけれども、そのためにも、もっと日韓条約を戦後史のなかに位置づけながら、この植民地支配の法的責任をめぐる問題について考える必要があるなあと思った。 
 最後は、河棕文さんという韓国の大学の先生。「韓国における過去事清算と歴史研究」。これは、ここ数年の韓国の思想界でおこっていることの報告。ニュー・ライトといわれる流れがあり、日本の植民地支配によって韓国の近代化の基礎(とくに法制度)がつくられ、1948年の大韓民国建国後に、それを引き継いだことが今日の発展の基礎となったという議論だ。韓国でも、もともと、民族主義は保守・右派の思想であったのだけれども、そもそもこの国の民族主義には、日本の植民地支配という根拠をもつ。複雑な葛藤の中で、この民族主義がいわば左に押し出されるような状態にある。あまりにも複雑で、なかなか理解できないところもあったけれど。もっと知りたいと思った。
 あまりにも多岐にわたる内容なので、頭が十分についていけなかった(苦笑)。けど、とても刺激になった。
 会場で4人ほど研究者(執筆者)に会い、話をする。1つ仕事をつめた。

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