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2009/10/26

二大政党制批判論 もうひとつのデモクラシーへ

4334035272 先日、渋谷の本屋で見つけた本を、やっと読み終えた。若い政治学者の本だけど、なかなかおもしろかった。
 もちろん、近代政治学の系譜のなかにあると言えるだろう筆者のもので、相対主義と言えば、相対主義だし、不可知論と言えば不可知論だろう。かかれている処方箋はボクとは違うものだけれど、そこの述べられているテーゼや論理の組み立てにはなっとくできるものがある。

 著者はまず、90年を前後した政治改革論の主張そのものが、実態にあわない、まやかしのものであったこと提示する。そのうえで、そもそも二大政党制そのものへの誤謬を指摘する。多数制と合意制の民主主義の問題などの議論も提示する。ここも興味深い。しかし、著者は、ここでは、この両者にあえて優劣はないと言う。むしろ、そこでめざされる政治のあり方を問題にする。そこで、日本の問題として政党政治が社会に根付かない問題を指摘する。明治以来の政党政治を振り返る。それはそれでおもしろいのだけれども、日本が国民を政治に橋渡しするような政党をつくってこなかったことを問題にするが、現在、西欧でも、そういう政党のありようが曲がり角にきているというのだ。結果、著者は、もうひとつのデモクラシーを模索する。それは、もちろん政党政治をすてさることではなく、そのうえにたって新しい民主主義をめざそうというものであるが。

 ちゃんと民主主義をめぐる最近の議論を勉強しなくっちゃと思って、何冊かの本が机の上につまれている。もちろん、むじゃきに民主主義の可能性を論じていてもしかたがない。対立や葛藤、抗争のなかに、政治は存在しているのではあり、その政治の構造のうえに論じる必要はあろう。
 熟議の限界は指摘している。が、闘技というもののイメージももう1つよくわからない。ただ、結局は、国民の(当事者の)たたかい、声をあげるということがその基礎にあるし、そこに民主主義の可能性を見いだそうというのはわかるのだけれども。
 この本で提示されている議論は少しはかじってみようかな。

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