若者の「うつ」─「新型うつ病」とは何か
著者の傳田さんは、数年前、子どものなかに抑うつ的傾向が広がっているという警鐘をならしたことで有名な人。そんなわけで、この本を読んでみた。
たしかに若者のあいだで、「うつ」が広がっているという実感はある。若者でなくても、やや年齢の低い人を中心に、これまでにない「うつ」の症状がひろがっているという実感もある。その症状など、なるほどと勉強になる。若くはないけど、自分はどうなどもとついつい考えてしまう(あえて近い形は、アスペルがー型かな)。それは、さておき、この本を読んでいると、一見、怠けに見える若者の行動も、実は、「うつ」というものがあることをよく見ておく必要があることを見ておく必要があるし、そういう若者の行動というものを、自己責任の目で見てしまう傾向が、きわめて大きな誤りであることもわかる。
では、なぜ、若者のあいだで、「うつ」が広がっているのか。そこのところは、データもなければ、その背景についての議論はない。ただ、「新しいうつ」が生まれている背景として、とくに最近の雇用状況の問題とむすびつけて論じているところは興味深いし、その対処として、単に薬物治療でいいのかという問題提起は注目すべきだ。
広い視点で、若者の問題に接近していく必要があることを気づかされる。
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うつ状態の時には、全然入眠できない不眠状態に悩まされることが多いですよね。
その点、わたしはまだましで、午後10時くらいにベッドに入り、間接照明とヒーリング音楽で入眠の雰囲気を作り上げていきます。
そうすると、1時間から2時間も経てば自然と眠りに落ちています。
入眠導入剤の「マイスリー」のおかげです。
前は、同じ入眠導入剤の、「ハルシオン」や「レンドルミン」も併用していましたが、現在は服用していません。
とはいっても、中途覚醒や早朝覚醒があるんですけど・・・
投稿: TheBeach | 2009/11/01 19:32