ドキュメント高校中退 いま、貧困がうまれる場所
今日、読み終えた。この本を読んだ人は、すべての高校中退、そして若者たちの実態は、こうではないだろうと言うかもしれない。それほど、悲惨で、困難な実態が明らかにされている。ほんとうに、読んでいて苦しかった。
もちろん、ここに描かれているのは、ある一面なのかもしれない。が、しかし、この間の新自由主義的な改革なるものがつくりだした「貧困」が、すべり台のように、セフティーネットなく落ちていくものならば、いま、働く家庭が、そのすべり台に落ち、この本に描かれたような形で、「貧困」と「排除」にあえぐようになっていることは、否定のできない現実なのだと思う。つまり、子どもを育てる家庭にとって、実は、この本に描かれていることは、実は特別なこととは言えないのだと思う。
これまで、この本の描き方というのは、「貧困」にレッテルをはるものとしてタブー視され、それがかえって、問題を見えなくしていたということも否定できない。そのことに真正面から向き合い、その困難ななかにいる若者たち、そこによりそおうと格闘する支援者たちの声を、これだけていねいに聞き取った本も、これまでほとんどなかったと思う。まずは、そこからはじまる。そして、そこにある子どもの貧困、子どもを育てる家庭の貧困は、もはや放置することのできない緊急の課題でもあるのだ。
では、ボクらに何ができるのか。この問題をつくりだした政治の問題とともに、子どもに向き合う社会のありようも含め、たくさんのことを提起している一冊だと思った。もっともっと、声を聞き、問題の背景を考え、そして、そこで生きる若者によりそい、支えながらとりくみ支援者たちの実践に、ボクらは目を向けないといけないのだと思った。
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