“助けて”と言えない~いま30代に何が~
長男が熱を出して、もしかしたら、インフルエンザ? すると出勤停止(自宅作業)?など、いろいろ心配(期待)もしたけれども、ただの風邪。検査の結果を出るのをまって、職場に向かう。インタビューの作業を7割まで追い込む。
作業をしていると、夜、テレビでクローズアップ現代、表題の番組をやっていて見入ってしまった。
今年4月、福岡県北九州市の住宅で39歳男性の遺体が発見された。男性は死の数日前から何も食べず、孤独死していたとみられる。しかし、男性は、困窮する自分の生活について、誰にも相談していなかった。いま、こうした命に危険を及ぼしかねない状況に陥っても、助けを求めない30代が増えている。彼らは「家族に迷惑をかけられない」「自分で仕事を見つけ、何とかする」と誰にも相談できずにいる。家族、友人、地域との繋がりを断ち切り、社会から孤立する30代。番組では、厳しい雇用情勢で先行きが見えないなか、静かに広がる「助けて」と言えない30代の実像に迫る。
なぜ、この世代は、ここまで”自己責任”にとらわれるのか?
番組は、当事者の30代の姿を追う。
ただ、福岡の支援団体の取り組みは、少し学ばされた。”自己責任”論の背景は、多様だろう。人を人として扱わない雇用の破壊、競争社会、個人の責任を帰する社会のなりたち、その社会に抗議をすることが弱い社会の状況…。ただ、一方で、支援の取り組みからも見えるものがあるのだとは思う。
« 「貧困率」を調査へ=現状把握の指標に-長妻厚労相 | トップページ | ノンエリート青年の社会空間 働くこと、生きること、「大人になる」ということ »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- ソウルの春(2025.02.05)
- ちあきなおみ 〜喝采と沈黙の間で〜(2025.02.03)
- 「崩れゆく世界遺産 軍艦島を守れ~閉山50年 よみがえる生きた証~」(2025.02.02)
- やり直し会見、会場に400人以上 フジの体質問う質問目立つ(2025.01.27)
- 戦争のトラウマ 兵士たちの消えない悪夢(2025.01.20)
「政治」カテゴリの記事
- 学術会議法人化は「終わりの始まり」 ノーベル賞・梶田隆章氏の警鐘(2025.02.11)
- 産業遺産情報センター(2025.02.10)
- ICC所長、米制裁を非難 約80カ国が共同声明(2025.02.09)
- 3月号ができました!(2025.02.08)
- 3割近い公立小中校で教員不足の可能性 教頭会調査で指摘(2025.02.06)
「経済」カテゴリの記事
- 学術会議法人化は「終わりの始まり」 ノーベル賞・梶田隆章氏の警鐘(2025.02.11)
- ICC所長、米制裁を非難 約80カ国が共同声明(2025.02.09)
- 3月号ができました!(2025.02.08)
- 3割近い公立小中校で教員不足の可能性 教頭会調査で指摘(2025.02.06)
- 昔のお家芸も「グループ外に出す覚悟」パナソニックがテレビ撤退検討(2025.02.04)
「若者」カテゴリの記事
- 東京の転入超過、8万人 若者引きつけ一極集中加速 総務省統計(2025.02.01)
- 大学入学共通テストの初日終了…現代文に大問追加「時間的に厳しい内容」(2025.01.18)
- 「『オールドなもの』への敵意──左右対立の消失と新たな争点」、【詳細】内乱首謀した疑いで拘束 ユン大統領 取り調べ終了(2025.01.15)
- (社会季評)半径5メートルの傷と誇り、託した選挙終えて 自分と異なる「物語」、思い馳せる 東畑開人(2024.12.19)
- 「年収150万円」に引き上げへ 学生バイト、103万円の壁―政府・与党(2024.12.13)
« 「貧困率」を調査へ=現状把握の指標に-長妻厚労相 | トップページ | ノンエリート青年の社会空間 働くこと、生きること、「大人になる」ということ »
コメント