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2009/09/12

特別支援教育を考える 在籍者10年で倍 ◇追いつかぬ態勢整備

 まあ、仕事以外にもいろいろ落ち込むことはある。生きることが、とても難しい社会なんだし、課題をかかえている人ほどそのことは難しいのだから。それだけに、ただ落ち込むのではなく、腹をすえて生きろということなのか。

 関心のある問題をクリップ。

特別支援教育を考える/上 在籍者10年で倍 ◇追いつかぬ態勢整備〔新教育の森:ほっかいどう〕(毎日新聞)

 学習や生活面で困難を抱える子供たちが学ぶ「特別支援教育」。その児童・生徒数が増えている。自閉症や注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)など、発達障害の子供の増加が主な要因とみられる。小中学校の特別支援学級の在籍者が10年間で倍増。養護学校では校舎が手狭になるなどの影響が出ている。特別支援教育の課題を3回にわたって報告する。

□■足りない教室
 札幌市手稲区の新興住宅地にある知的障害の道立星置養護学校。2階建ての校舎に入ると、教室確保にやりくりした様子がうかがえる。視聴覚室を間仕切りした二つの教室、生活訓練室を衣替えした教室。中には廊下に急ごしらえした教材室を広げた教室もある。
 現校舎での生徒の適正規模は約130人。そこに小学部から高等部までの児童・生徒203人が通う。適正規模より5割以上も多いすし詰め状態。特別教室を一般教室に衣替えして何とかしのいでいる状況だ。井上繁夫校長は「自閉症の子供が増え、小中学部でほぼ半数、高等部では約6割を占めています」と話す。
 今年度末で閉校する石狩市内の紅葉山小に分教室を作るが、耐震工事が必要なことから来年4月には間に合わない。井上校長は「いま特別支援学級に通う道内の中学3年生はかなり多く、高等部に今以上の生徒が入学したら、どうしようかと頭が痛い」と話す。
 星置養護学校のような問題は道内の各養護学校で起きている。知的障害の養護学校は道内に37校あるが、在籍者数(09年5月現在)は3403人。毎年のように増え続け、10年間で519人増えた。教室不足を解消するため、8月の補正予算で、道内の養護学校6校で26教室を増築するが、それでも教室数は十分ではない。

□■急増する支援学級
 発達障害は自閉症のほか、行動に落ち着きがないADHDや、読む、書く、話すなどの学習能力の一部に問題のあるLDなどが含まれる。こうした児童・生徒が通うのが小中学校に設置されている特別支援学級。養護学校より急激に増加し、在籍者数(09年5月現在)は7534人で、00年の3760人に比べてほぼ倍増した。
 特別支援学級は障害によって7種類の学級に分かれる。全体を押し上げるのが半数を近くを占める自閉症・情緒障害学級。在籍者数は3637人と、10年間で3倍弱となった。
 道教委は、教諭の間でADHDやLDなどへの理解が十分でないことから校内研修を進め、障害の特性などを正しく把握し、適切な指導ができる態勢づくりを進めている。小中学校は少子化で空き教室があり、養護学校のような教室が足りない事態は幸い起きていないが、急速に増えるADHDやLDなどの児童・生徒に現場から戸惑いの声も上がる。…

 特別支援学校や学級だけではなく、通常学級に通う、特別な教育的ニーズをもつ子どもたちの教育の条件も、おそろしく貧困な状態にある。
4902244179 海外と比較して考えるとそのことはよくわかる。それも、いま人気の北欧ではなく、アメリカとくらべても、それは鮮明であるのだ。清水貞夫先生が、『アメリカの軽度発達障害児教育―「無償の適切な教育」を保障』という本を書いている。これがまた、おもしろい。もともとアメリカの障害者政策は、国連の権利条約の契機となる法体系をもっている。そのなかでアメリカの障害児教育は、「無償の適切な教育」を受ける権利のシステムとして構築され、教育法制も整っているのだ。
 日本の特別支援教育には、どこまで権利として位置づけられているのか? 世界のなかで、日本のこの問題も考える必要がありそうだ。

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コメント

はじめまして。
ふらりとたどり着いた特別支援学校に携わるものです。
発達障害と言われる児童生徒さんが増えていることは間違いありません。
が,肢体不自由の児童生徒さんを中心に教育をしている特別支援学校も
教室が足りなくなっていて困っているのです。
脳性まひ等の肢体不自由と言われる児童生徒さんも
増えているのではないかと実感があるのですが,
知的・発達障害ばかりに焦点があたり,もどかしさを感じています。

投稿: まこと | 2009/09/13 07:51

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