弁護士、闘う 宇都宮健児の事件帖
本の帯に、湯浅誠さんが、」「いばらない、きどらない、かざらない。良心的で、良識的で、だけど徹底的。公平で、公正で、そして弱者の側に立ちきる。現場を持ち、社会に訴え、そして政治に働きかける。私たちは、闘う弁護士宇都宮健児に、理想的な活動家像を見る」という一文をよせている。
ボクも、仕事でお世話になることもあるし、話をお聞きする機会もある弁護士さんである。
38年の弁護士生活は、文字通り苦難の連続である。でも、なぜ、彼は反貧困の運動の先頭に立てるのか? サラ金の問題を通して、徹底して弱者の立場に立ち、そして、この社会がいかに弱者に対して、非常な社会であるか、そのこととたたかってきた人だからと思う。
この本には、さまざまな事件が紹介されている。いかに、弱い人をだますということが続けられてきたか。しかも、制度そのものが、弱い人より、だます人にとって有利であるということがその背景にあるのだ。
そして、このたたかいのなかで、弁護士という仕事が、職業が、どんな役割をはたさなければならないのかということを、だからこそ。彼はたたかう。こういう人のたたかいから、ボクらも学ぶべきことはたくさんあると思う。
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