冬の兵士 イラク・アフガン帰還兵の証言集会
アメリカで、ウインター・ソルジャーと名付けられた、イラク・アフガン帰還兵による証言運動がすすめられてきた。その母体となった、反戦イラク帰還兵の会は2000人もの構成員をもつという。その「冬の兵士」たちが、日本にやってきて、証言集会が行われたので、聞きに行って来た。証言したのは、アダムとリックという元海兵隊員。伍長や軍曹という下士官だ。彼らイラクやアフガンの帰還兵が、
いったい現地で、何をおこなったのかについて向き合う。この集会は、記録集(本)とDVDになっている。
集会でもう1つ、おもしろかったのは、高遠菜穂子さんの話。彼女は自らの体験をふまえながら、被害者の視線を提起する。そして、日本は、一方で加害者(侵略者)の一員である。
日本では、ポスト・イラクとして、アフガンにどうかかわるのかという議論だけがさかんである。もちろん、どのように、この地域の平和をつくりあげていくか、日本がどうそこに貢献するのかということはとても大きな課題である。が、では、日本のイラク戦争への支持は、どう総括されたのだろうか。実態に、イラクでおこなわれた事態を、日本はどのよう向き合っているというのだろうか。
日本も、アメリカも、世界の変化のなかで、いろいろ動き始めている。でも、実際におこったこと、おこなわれたことにしっかりと向き合い、それを乗り越えるような営みがあってこそ、世界は前にすすむのならば、そういう営みを、ボクらはわすれてはいけないなどと、考えさせられた次第。この点では、日本は何もおこなっていないのだから。
« それはないでしょ!? 日本の政治 | トップページ | 働くゴン! »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 国際法の視点から植民地支配責任を考える――「徴用工」問題に私たちはどう向き合うのか(2023.03.26)
- 「フェンス」(2023.03.20)
- 石垣に陸自駐屯地開設 「緊張高める」懸念強く 南西防衛 大きな節目(2023.03.16)
- 「リエゾン」と「大河ドラマが生まれた日」(2023.03.12)
- 「密着 自衛隊“ミサイル防衛のリアル”」(2023.03.11)
「平和」カテゴリの記事
- 23年度予算が成立 過去最大114兆円―岸田首相「物価高、切れ目なく対応」(2023.03.28)
- 国際法の視点から植民地支配責任を考える――「徴用工」問題に私たちはどう向き合うのか(2023.03.26)
- 「フェンス」(2023.03.20)
- 自衛隊と米軍 日本海上空や海上で共同訓練実施と発表(2023.03.19)
- (社説)日韓首脳会談 新たな協力築く一歩に(朝日新聞) うーん。(2023.03.17)
「読書」カテゴリの記事
- 『児童福祉の戦後史 孤児院から児童養護施設へ』(2023.03.23)
- 大江さん逝く(2023.03.13)
- 『学びのきほん フェミニズムがひらいた道 』(2023.03.10)
- 『もうひとつの戦場』 見つからない(2023.03.02)
- 「デニー知事と考える 沖縄と日本の安全保障」(2023.02.08)
「政治」カテゴリの記事
- 23年度予算が成立 過去最大114兆円―岸田首相「物価高、切れ目なく対応」(2023.03.28)
- 現場へ!)どうなる寄宿舎:1 支援学校、自立の場に危機(2023.03.27)
- 国際法の視点から植民地支配責任を考える――「徴用工」問題に私たちはどう向き合うのか(2023.03.26)
- 生活保護支給額引き下げを取り消す判決 和歌山地裁(2023.03.24)
- 『児童福祉の戦後史 孤児院から児童養護施設へ』(2023.03.23)
コメント