冬の兵士 イラク・アフガン帰還兵の証言集会
アメリカで、ウインター・ソルジャーと名付けられた、イラク・アフガン帰還兵による証言運動がすすめられてきた。その母体となった、反戦イラク帰還兵の会は2000人もの構成員をもつという。その「冬の兵士」たちが、日本にやってきて、証言集会が行われたので、聞きに行って来た。証言したのは、アダムとリックという元海兵隊員。伍長や軍曹という下士官だ。彼らイラクやアフガンの帰還兵が、
いったい現地で、何をおこなったのかについて向き合う。この集会は、記録集(本)とDVDになっている。
集会でもう1つ、おもしろかったのは、高遠菜穂子さんの話。彼女は自らの体験をふまえながら、被害者の視線を提起する。そして、日本は、一方で加害者(侵略者)の一員である。
日本では、ポスト・イラクとして、アフガンにどうかかわるのかという議論だけがさかんである。もちろん、どのように、この地域の平和をつくりあげていくか、日本がどうそこに貢献するのかということはとても大きな課題である。が、では、日本のイラク戦争への支持は、どう総括されたのだろうか。実態に、イラクでおこなわれた事態を、日本はどのよう向き合っているというのだろうか。
日本も、アメリカも、世界の変化のなかで、いろいろ動き始めている。でも、実際におこったこと、おこなわれたことにしっかりと向き合い、それを乗り越えるような営みがあってこそ、世界は前にすすむのならば、そういう営みを、ボクらはわすれてはいけないなどと、考えさせられた次第。この点では、日本は何もおこなっていないのだから。
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