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2009/09/02

反貧困ネットワークの声明

 総選挙の結果を受け、反貧困ネットワークが声明を発表し、ただちに民主党に申し入れをしている。
 この運動は、新しい政治の流れをつくるうえで、大きな役割をはたしたというのは否定ができない。
 その冒頭にはこうある。

 歴史的選挙と言われた衆議院議員選挙の大勢が決した。
 私たちはまず、政権交代を歓迎する。この間、日本社会の中には貧困が拡大したが、与党・政府には貧困問題と向き合う十分な意思が欠如していたからである。労働者派遣法に象徴される数々の規制緩和や、社会保障費2200億円抑制などの「構造改革」が断行され、人々の暮らしは圧迫され続けたが、その実態は「経済成長さえ果たせば解決する問題」と放置され、さらには「自助努力が足りないだけ」と自己責任論で抑圧された。少なからぬ人々にとって、この間の状態は端的に「踏んだり蹴ったり」であり、痛みだけを一方的に押し付けられた。11年連続3万人超の自殺者、1000万人を越える年収200万円未満のワーキング・プア、派遣切り被害者、ネットカフェ難民、ホームレス、餓死者等々は、この間の政治が、人間らしい暮らしを保障するという最も基本的な任務を果たしてこれなかったことを告発している。その意味で、今回の選挙結果は、抑圧され続けた人々からの与党・政府に対する「しっぺ返し」だった。
 当然ながら、次期与党・政府には、こうした生活破壊の流れを転換し、人々の生活を再建し、守る役割が期待される。またそうでなければ、政権交代の内実はなかったことになり、肩透かしを食らった有権者は次なる審判を下すことになるだろう。
 しかし、その舵取りは容易ではない。失業率は戦後最悪の5.7%、有効求人倍率0.42倍(正社員0.24倍)という厳しい状況下で、生活の建て直しをいかに目に見える形で行うか、新政権は早々にその力量を試される。
 与党・政府に最も必要なことは、人々の暮らしの実情から目を離さないことである。民主党は、2007年参議院選挙で「国民生活第一」を掲げて大勝した。今回の総選挙では、あらゆる党が生活再建を競い合った。民主党はその中で、人々から生活を預けられたのだ。責任は重い。
 鳩山由紀夫・民主党代表は、今年6月の党首討論で、自殺や生活保護母子加算の問題を取り上げて、「一人一人が居場所を見つけられる国にしよう」と呼びかけた。一人一人が居場所を見つけられる国とは、この上なく大切なことであり、そして困難なことである。私たちは、その提言がいかに現実化していくのかを注視している。
 「郵政選挙」と言われた前回総選挙の際、大勝した自民党は「官から民へ」を掲げていた。今回、民主党も「官から民へ」を掲げて政権交代を果たした。両者が異なるのは、前者の「民」が製造業大企業等だったのに対して、後者の「民」が、2007年以降、明確に国民生活を指し示していた点である。
 「経済成長さえすれば、人々の暮らしは楽になる」――この約束は、90年代からの「雇用なき景気回復」、低下し続ける労働分配率、高騰し続ける社会保険料等々によって、事実として果たされなかった。もはや、経済成長率と暮らしの安心度数は独立した変数である。もう誰も、経済成長が十分条件であるかのような幻想には騙されない。
 では、民主党の約束(マニフェスト)はどうか。ただでさえ厳しい世界経済状況の中、いかにして暮らしの建て直しを果たすのか。私たちは、それをもっとも目に見える形で示せるのが貧困問題への取組だと考えている。…

 全文はこれ。

 声明は、こう結んでいる。「私たちは、次期政権の動向を注視している。私たちが次期政権の応援団となれるような、批判勢力とならずにすむような、ビジョンの提出と諸政策の実施を期待する。」

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【提案】民主・社民・共産各党の関係者各位に意見を送ろう

民主・社民・共産各党について、下に示す項目に関するデータを一覧にまとめて、
ファイルにしました。これは、各党の関係者各位に意見を個別・一斉送信するための
宛先データベースとして作成したものです (2009/09/06版) 。
各データは、基本的には各党本部のサイトと、そのリンク先をたどったサイトから
収集し、それに「ザ・選挙」のサイトなどから得られる情報で補完しました。

項目:
・民主党: 本部、都道府県支部、衆議員、参議員
・社民党: 本部、都道府県支部、衆議員、参議員
・共産党: 本部、都道府県支部、衆議員、参議員

データ:
・ウェブサイトのアドレス
・メールアドレス
・メールフォームのアドレス
・ブログのアドレス (登録基準は曖昧: コメント書込可のものを主に登録)
※同じ種類で複数ある場合は、それぞれ一件のみ登録

ファイルの入手方法:
(1) 下記アドレスにアクセスする
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(5) ダウンロードしたファイルをウイルス/スパイウェアチェックする (推奨)
(6) ファイルは圧縮(ZIP形式) されているので解凍する (パスワード: 「メールアドレス」欄に記入された文字列の'@'と'.jp'の間 )
(7) 解凍した各ファイルをウイルス/スパイウェアチェックする (推奨)
(8) 解凍したファイルにある _README.TXT を読む。
※ファイルがダウンロードできる保存期間は 7日間です。

投稿: pMailAgency | 2009/09/07 23:01

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