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2009/08/05

わたしは学童保育指導員

423m この本は、電車のなかで読まないほうがいいという話だったが、たしかに、電車のなかで読んで、とても困ってしまった。切なさや喜び、涙なくしては全体に読めない本である。

 新自由主義の傷は、深く、そして広く、子どもたちやその親をむしばんでいる。心に深くつきさったその傷が原因で、子どもたちはいろいろな、想いの発し方をする。それはあるときには、極端に攻撃的であったりする。その子どもの想いを、正面から、子どもの目線、子どもの味方になって受けとめようとする、指導員の記録である。そして、こうした子どもへの接し方に、”学童保育”というものの最大の特質がある。

 そして、働く親をうけとめることも、”学童保育”という世界でもある。格差や貧困の、生活の不安定は親を直撃している。昨今の学童保育は、シングルの家庭も予想以上に多い。ひとりで頑張って、ともすれば折れそうになる。いろいろな姿の親の裏側には、そんな困難や葛藤があったりする。指導員に”私もだきしめて”という母親の姿にも、この指導員という仕事の本質があるとも思う。

 ただ、この仕事はあまりも不安定である。大きな前進をかちとってきたといっても、まだその制度は不安定であり、とりわけ指導員の身分は取り残されている。だから、指導員の仕事というものを、応援し続けたいとは思う。

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