広島市、核廃絶へ米大統領支持 平和宣言骨子を発表
法事で、久しぶりに、古い親戚と話をする。みんな年老いてくる。中山間地で農業などを営んできた叔父は、地域の年寄りは、みんな少ない国民年金で暮らしていて、老人会の旅行すら成立しないと話していた。地方の疲弊は2重3重に生活を襲っている。中小の専門小売り業を営む従兄弟は、業界の問題になったときはもう遅い。声が発せられたときに、対策が打たれないと間に合わないと言っていた。たぶん、自民党政治は、こうした声を聞いてはいない。
今日は、一日、職場でインタビューの整理に向かう。半分ぐらいは流れができたということころか。
さて、今日のニュースから。
広島市、核廃絶へ米大統領支持 平和宣言骨子を発表(共同通信)広島市の秋葉忠利市長は3日、原爆の日の6日に平和記念式典で読み上げる「平和宣言」の骨子を発表した。
「核兵器のない世界」を提唱したオバマ米大統領の4月のプラハ演説は、「廃絶されることにしか意味のない核兵器」の位置付けを確固たるものにしたと評価。オバマ大統領を支持し、核廃絶のために活動する責任が「私たちにある」と強調する。
また核廃絶を願う世界の多数派を、秋葉市長自らが口にし始めた「オバマジョリティー」と呼ぶよう提案。次世代への最低限の責任を果たすため、2020年までの核廃絶を実現するよう市民の力の結集を求める。
このため今回の宣言の締めくくりは、初めて英語で世界に呼び掛ける。
一方、日本政府に対しては、国側の敗訴が相次いだ原爆症認定訴訟で被爆体験の重みが法的にも支えられたと指摘。国内外で高齢化した被爆者の実態に即した救護策の充実や、核廃絶運動の旗手として世界をリードするよう求める。…
ことしの8月6日と9日は、歴史のうえで特別な1日になることはまちがいない。
実は、今日の毎日新聞には、次のような記事が掲載されていた。
広島原爆:エノラ・ゲイ乗組員ジェプソン氏 放射線被害、これほどとは…(毎日新聞)◇オバマ大統領の道義的責任発言に「世間知らず、間違いだ」
1945年8月6日、広島に世界初の原子爆弾を投下した米軍のB29爆撃機「エノラ・ゲイ」乗組員(12人)の一人で爆発物の監視を担当したモリス・ジェプソンさん(87)が2日までに、米ラスベガスの自宅で毎日新聞とのインタビューに応じた。ジェプソンさんは、64年後の今も被爆者の後遺症が残っていることについて「放射線被害がこれほど大きいものとは思っていなかった」と述べた。また、原爆使用についてオバマ米大統領が「道義的責任」に言及したことについて、「間違っている」と批判、「戦争早期終結のためだった」と使用を改めて正当化した。…
原爆の投下を正当化する議論は、アメリカでは根強い。しかし、今回の ジェプソンさんの発言では、機長(故ティベッツ氏)らを除き、ほとんどの乗組員は超強力爆弾(スーパー・パワフル・ボム)という認識だった」と言っている。投下後、しばらくして機長が機内通信装置で、投下されたのが原爆であることを乗組員に明かしたという。ジェプソンさんは「窓から(キノコ)雲と火が広がっていくのが見えた。多くの命が奪われ、多くが破壊されていることを意味した。うれしいことではなかった」と語り、現在も残る放射線被害については、「(原爆を開発した)ロスアラモス研究所自体、これほど被害が大きいことは理解していなかったと思う。米国の物理学者も驚いた。当時のトルーマン大統領でさえ知っていたとは思えない」と語ったという。
いろいろな意味で、このジェプソン発言は、現在の核兵器をめぐる世論の動向を、鋭く反映しているということもできるだろう。核兵器の廃絶への大きな流れは確実にすすんでいる。
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