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2009/08/08

格差・貧困と競争に立ち向かう~子ども・若者が人間らしく生きられる社会・地域・家庭・学校を~

 さて、今日は小田原まで教科研の全国大会をのぞきに行って来た。小田原は20年ぶり。下の子が生まれる前、伊豆での仕事(子連れ)の帰りに、つれ合いと合流して、小田原城にいった覚えがある。

Img00058200908081442 佐貫さんや、田中孝彦さん、佐藤広美さんの報告のあと、「貧困を学ぶ学校・・・格差・貧困と競争と闘う」と題して、湯浅誠さんの講演。いつもながら、わかりやすい話である(内容は省略)。

 そのあと、「若者の自立貧困と若者の自立」というフォーラムに参加した。この分科会への参加は、久しぶり。ここ何回か、首都圏で大会あったときには、教員の分科会に行っていたから。
 分科会では、乾さんが、若者の雇用をめぐる問題から若者のおかれた状況について報告。さらに、低賃金とともに広がる生活上の不安定かと孤立化について指摘された。そのなかで、とくに家族関係の不安定化に注目された。そのうえで、若者たちの生きづらさについて、若者バッシングに煽られた”過剰な頑張り”と”不安”で追いつめられている。困難層にとりつく”2重の困難”-物理的困難と他責・自責ということを指摘。経済的貧困は人間関係葛藤と孤立化を同伴していると話された。

 つづいて首都圏青年ユニオンの河添書記長が、いくつかの実例をあげながら、現在の非正規労働のひろがりのもとでの若者の生きづらさという問題について報告。そのなかで、よく解雇される人、いっしょに働くとちょっとつらい人、不器用な人は、入りやすいところに入り、簡単に解雇される。解雇され続けることで、よけいに不器用になっていくという問題を提起。自己責任のイデオロギーは下層には暴力となり、それが内面化すると指摘。ぶん殴られる社会から、ブロックすることが必要だと。あの人もちょっと問題があるというところから、解雇は問題ということを共通認識にしていくことの重要性を提起された。そのためにも、ブロックして居場所をつくる。声の上げ方を学ぶ場が重要だと。

 いろいろ熱心な討論になった。討論を聞きながら、ボクの頭のなかではいろいろな思いがぐるぐるとかけめぐる。若者にとって、家族の葛藤に追い込まれていくことがとてもたいへんなことは、『若者と貧困』という本にも紹介されている問題。だけど、現実には、葛藤がおこらざるをえないほど、家族のほうも追い込まれているのは、自分自身を考えてもそうだ。だからといって、日本の政治が、若者個人の生活を支援するような転換が早期にはかられるというのは考えにくい。それは、大学学費のこれだけ高い負担を押しつけても、その解決の議論すらはじまらないことに現れている。子どもの貧困以上の困難さがある。では、どうすればいいのか。

 結局、いまある制度をどう使いやすいものにし、そして一歩一歩拡充していくのかということが大事なんだろうということは、討論を聞きながら思った。同時に、若者を主人公にした解決の方向を模索すること。居場所もそうだし、ユニオンもそうだし、学校なので、若者の実感によりそった学習によって社会的な視野を広げていくこともそうなのだと思う。などなど、考えながら討論を聞いていた。

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