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2009/08/17

戦争とラジオ 第一回 放送は国民に何を伝えたか

 昨日のETV特集。

Img0816_05s 戦争とラジオ 第一回 放送は国民に何を伝えたか

 太平洋戦争の時代、ラジオ放送の現場にあった人々は、あるべき放送をどう模索し、何を国民に送り届けていたのだろうか。最近掘り起こされた資料から、それを明らかにすることが初めて可能となった。戦時中、日本放送出版から刊行されていた月刊誌「放送」及び「放送研究」には、放送の第一線にいた人々の座談会や、各セクションの戦略、主要番組の放送原稿などが採録されている。また、メデイアを統制していた内閣情報局が、出していた「放送しるべ」からは、国家が放送をどうコントロールしようとしていたかを読み取ることができる。
 戦時下、ラジオ放送は、国策伝達の手段であることを免れえなかった。新たな資料からは、報道・教養・演芸などの各現場で議論を尽くし、時代の要請を実践してゆく様がありありと浮かび上がってくる。 番組では、雑誌「放送研究」をはじめとする活字資料、わずかに残された音声資料、そして当時、放送業務に携わった人々の証言を立体的に構成し、戦時下ラジオ放送の実像に迫る。

 戦争と新聞の問題などは、いくつかの研究書などを読んだことはある。けれど、放送については、これまで、話に聞くぐらいで、ほとんど知らなかった。そもそも、資料がほとんど残されていないという実情があるのだろう。当時の、放送業界の雑誌や、かろうじて残された録音をもとに、番組は検証する。
 最初から、国策にもとづき、国策の遂行ということを意識して、日本の放送というものが成り立っていたということがよくわかる。それが、太平洋戦争期になると、いっそう極端に、新聞など他のメディア以上に、国民を動員する柱となっていく経過もよくわかった。
 でも、体験を語っている人たちの証言を含め、深い後悔というものが感じられないのはどうしてなのだろうかと感じてしまう。ほんとうになぜだろうか。

 やはり、放送がはたした役割というものについての検証は、まだまだこれからだと感じた。もっと以前、日本が戦争をすすめていく国家を形成していく過程からさかのぼって、ほんとうに放送の初期にさかのぼって、どのような役割をはたしたのか、具体的に検証する必要は感じる。
 また、圧倒的な影響力の大きさである。一つ一つの放送が、どのように国民の影響をあたえていったのかということも、もっと迫って検証してほしい。たとえば、番組でも出ていた、少年兵の問題などがそうだ。そういったことがないと、ほんとうの教訓は見えてこないようにも思える。

 「放送研究」という雑誌に掲載された座談会の再現や、残された録音から伝わってくることも少なくないし、はじめて知ったこともあるけれど、もう少し、歴史の中に、そのことを置き直して、そこから見えてくるもの、見なければいけないものを探ってほしかったというのが、正直のところである。

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