« 2009年7月 | トップページ | 2009年9月 »

2009年8月

2009/08/31

滋賀の中高一貫校で、「つくる会」教科書採択変更!

 この間、横浜や愛媛などで、「つくる会」系の教科書の採択が強行されて、心を痛める日が続いていましたけれど、今日はうれしいニュースがとどきました。滋賀の県教委が今日臨時会(非公開)を開催して、河瀬中(中高一貫)における「つくる会」教科書(「扶桑社版」)の使用を変更し、東京書籍版を採択したというニュースです。
 滋賀のみなさんのとりくみに敬意を表したですね。よかった、よかった。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「投票の秘密」は守られているか

 水島朝穂さんが、8月27日付の特別直言で、「『投票の秘密』は守られているか」と問題提起されています
 たしかに、昨日、投票に言って、つくずく日本は、投票の秘密は守られていないなあと、実感しました。たとえば、小選挙区などは、選択肢が減ってますよね。でも、あの、後ろから丸見えの投票所では、白票などしようものならまるわかりでしょう。一方で、最高裁判事の国民審査などあれだけの数、×を書いていたらこれもまるわかりでしょう。
 水島さんHPを見ていて、ドイツなどではカーテンなどで徹底して秘密が保持されているというのは驚いたし、もっと驚いたのは、選挙の不正が問題になるようなアフガニスタンのような国でも、秘密保持にかなりの配慮がされていること。日本というのはいったいどうなっているのだろうか。

 選挙そのものが、どういうものであるのかということが問われているのでしょうね。
 今後、選挙制度の問題なども論じたいとは思うけれども、その前提として、この「投票の秘密」の問題はよく考えるべき(改善が求められる)問題だと思う。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

総選挙の結果は

 少し、感想をメモしておきます。

 民主党の圧勝で、いよいよ自公が政権から誕生し、新しい政治がはじまります。政治を変えてほしいというのは、圧倒的多数の国民の声であったわけです。
 もちろんこうした選挙結果をもたらした背景には、小選挙区制を中心とした選挙制度による、二者選択的な投票動向が強まったということもあるとは思います(昨日、石原都知事がTVに出てきて、小選挙区制による2大政党制は反対だ、政治の選択はドイツのように三極ないと、多様な選択は保障できないという趣旨のことを言っていたけれど、その限りにおいては賛成である=笑い)が、それはさておき、そのほかでも、考えて起きたいことがあります。

 民主党が圧勝したのは、自民公明政権に強い批判があったということは言うまでもありません。しかし、自公政権への批判だけで、民主党が勝利したわけではなく、一定、ふみこんが政策を民主党が掲げたということも事実だとは思います。労働者派遣法の改正や、高校の授業料の無償化、経済を国民生活をあたためることで活性化させるなどの主張がそれです。従来の保守政治、保守2大政党制の枠を越えるような旗をかかげることになったということには、一面として注目をしておく必要があるとは思います。長崎2区の福田衣里子さんの演説が、TVでもだいぶ紹介されていましたが、心を打つものでした。「一生懸命生きている弱者に光をあてたい」という彼女の演説は、文字通り、民主党に大きな圧力をかけることになるのだと思います。

 しかし、民主党のマニフェストを見ると、それそのものが、国民の利益という点から考えると、見過ごすことができないものも少なくはありません。日米FTAなどがその代表ですが、たとえば、子ども手当なども、よく考えなければいけません。来年から半額実施がうたわれていますが、その財源は、扶養手当控除などをあてるのでしょうか。全体として、教育や社会保障についての個人負担が大きい中で、この政策によって弱い人への増税にならないのかが問われるのです。

 そのほか、いくつかあるのですが(たとえば高校授業料の無償化などの方向も、ヴァウチャーに近いものであることなど)、いまいちばん気になっていることの1つが、政権構想なんですよね。経済財政諮問会議を廃止して、国家戦略局をつくるなどの「政治家主導」を掲げた5策というやつです。もちろん、すべてを否定するつもりはありませんが、実は、このモデルは、民主党自身もいうようにイギリスの政府をモデルにしたものでしょう。ウエストミンスターモデルといわれるこのモデルは、ドイツなどのコンセンサスモデルと対比され、強権的なモデルとして論じられているものです。その意味では、新自由主義と不可分な「強い政府」を意識したものでもあり、よく見ておく必要があるのかなとも感じています。ボクもこれを機会に、少しヨーロッパの政治というものを勉強してみたいと思っているところですが。

 一方で、財界などは、早速、民主党政権への注文が相次いでいます。
 総選挙結果に関する御手洗会長コメント
 とくに、経済同友会などは、「『5原則・5策』の具体化による早急な政権運営体制の確立を」と、民主党の政権構想に即しながら、新自由主義の政策の実施をせまっています。

 いろいろな意味で、新政権は、最初から注目し、注視していくことが必要なんだと思います。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2009/08/30

結果についてのコメントは明日ね

 予想されたように民主党の圧勝ですね。

 やっぱり、考えなければならないことを、選挙や民意というのは、いろいろ突きつけてくれましたよね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/08/29

明日は投票日 新しい歴史の一歩を記す日でしょうか

 今日は、県西部のほうまで行っての仕事です。とても、あつい日でしたね。

 そしていよいよ明日は総選挙の投票日です。知り合いの記者は、世論調査の数字を見て、「これは地殻変動ではなく、大陸移動だ」と言いました。おそらく、自民党政治の終わる歴史的な日になるのでしょう。今日の雰囲気でも、そんな選挙結果を予想させます。

 しかし、考えてみれば自民党政治の賞味期限はもうとっくに切れていたのでしょうね。それがここ20年近く、非自民だとか、その解体の混乱だとか、社会党の解体だとか、小選挙区制だとか、公明党による上げ底だとか、小泉政治のトリックだとかで、延命を続けてきたのですから。その延命もいよいよつきで、今度こそ自民党政治は終わりでしょうね。

 では、どんな新しい政治が生まれるのでしょうか。政権交代といっても、93年のときは、自民党から飛び出た人がその中心をになった「非自民」でしたが、こんどは、明らかに、「自民党政治」からの交代です。だから、新しい一歩であるというのは間違いないでしょう。でも、どんな新しい政治になるのかは、まだまだはっきりしているわけではありません。いくつかの政策の列記はあるのですが、どうも社会像というか、ビジョンがわからないのです。
 それは、これからなのだと思います。だからこそ、ボクらの要求が反映されている政策・公約については、その実現をせまっていく必要があります。比例定数の削減など、決して、すすめてもらっては困る政策については、しっかりした監視が必要です。

 新しい政治の行く手を決めるのも、私たちなのだということを自覚しながら、歴史的な選挙の結果を見守りたいですね。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

自殺者増加、7月で既に2万人 最悪ペース続く

 もう1つニュースをクリップ

自殺者増加、7月で既に2万人 最悪ペース続く(共同通信)

 今年1~7月に自殺した人は1万9859人に上り、昨年の同期間より899人も多いことが28日、警察庁が公表している月ごとの暫定値で分かった。自殺者は統計を取り始めた1978年以後、2003年の年間3万4427人が最多だったが、同年に匹敵する最悪のペースで増えている。
 警察庁は月別暫定値まとめでは自殺原因を公表していないが、昨秋からの不況が自殺者増加の背景にあるとみられている。7月は完全失業率(季節調整値)が5・7%と過去最悪になるなど、状況が好転する兆しは見えていない。
 暫定値では、7月の自殺者は昨年同月の確定値より101人多い2753人。1~7月の自殺者のうち男性が1万4203人、女性は5656人だった。…

 コメントは、これまで書いてきたことと同じです。やはり、自殺というのは、自分の意志による死とではなく、強いられた死です。あまりにも、ひどい数字です。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

7月失業率、過去最悪の5.7% 有効求人倍率も最低

 ニュースをクリップ。

7月失業率、過去最悪の5.7% 有効求人倍率も最低(朝日新聞)

 総務省が28日発表した労働力調査によると、7月の完全失業率(季節調整値)は前月を0.3ポイント上回る5.7%となり、過去最悪となった。厚生労働省が同日発表した7月の有効求人倍率(同)も、前月を0.01ポイント下回る0.42倍で3カ月連続で過去最低を更新した。
 09年4~6月期の実質国内総生産(GDP)が5期ぶりにプラス成長に転じるなど、景気には一部、明るい兆しも見え始めている。だが、企業の雇用の過剰感は依然強い。厚労省は「引き続き厳しい状況が続く」とみており、一段の悪化も予想される。 …

 景気は回復傾向にあると言われながら、働く者のレベルではいっそうの困難がすすむ。給料もね。
 つまり、景気の改善というのは、企業の儲けというレベルの問題で、結局は働くものし、しわ寄せがおこなわれているということなのだろうね。
 単純に景気対策が求められているという問題だけでは決してなく、働く者を応援する(ルールをつくる)という方向で、経済が改善されないと、問題の解決は見えてこないということでもあるのだと思うけれども。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/08/28

司馬遼太郎と歴史観―その「朝鮮観」と「明治栄光論」を問う―

4874984266 中塚先生の新著を読んだ。これがまたたまらなくおもしろい。
 俗っぽく言えば、日本の朝鮮支配対しては、「朝鮮は放っておけばロシアの植民地になってしまって、日本を守るのがむずかしくなる。だから日本が先手を打って朝鮮を封建制から解放してあげた方がいい…」という考え方が、かつて支配的で、しかも、それは、戦後も脈々と引き継がれることになった。アジア太平洋戦争は明治の伝統をゆがめたものとも。司馬遼太郎の朝鮮観、そして朝鮮支配への考え方についても、その延長線上にある。しかも、国民的作家のその考えは、戦後の国民の歴史認識に小さくない影響を与えることになる。

 中塚さんは、日清戦争期の、王宮占領事件、東学農民革命への弾圧、そして王妃殺害事件をめぐって、日本がおこなったこととそのことが日本でどのように伝えられたかを最近の歴史研究の成果を紹介しながら克明に明らかにする。つづいて、日露戦争から韓国併合にいたる過程の問題も、同じようにどう歴史の偽造がすすんだのかを明らかにする。わかりやすくかかれているか、ものすごい労作であり、戦前の朝鮮・日本の関係を学ぶ上では最適の一冊になっていると思う。

 中塚さんは、朝鮮での日本の行為が、朝鮮の人々の抵抗をつくりだし、また国際社会から日本が孤立する出発になったと指摘する。日中戦争、アジア太平洋戦争の問題を考えうえでも、この時代の日本と日本軍のことをもっと知る必要はある。そこから、連続と飛躍が見えてくるのだろうと思う。

 しかし、日本は侵略や植民地支配でおこなったことを国民的な認識にするということはたいへんな事業だと思う。歴史が教育されず、戦争責任を語ることがきわめて政治的というような見方がされるもとで、国民的な合意の切り口をどうつくるのかというのは、ほんとうに難しい。でも、一方では、その歴史認識や国民的な合意は、歴史の事実のうえにおこなわなければいけないというのは決定的な点でもある。
 まず、事実を共有することなのだけれど、そのためにはたぶん、歴史史料というものが、きちんと公開され、だれもが利用できるような使いやすさという状況になるのが第一の課題なのだろうとは思うけれども。それだけも、大きく変わるとは思うのだけれども。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

若者の教育とキャリア形成に関する研究

 今日はグラビアの刷りだしに立ち会いのため、朝から印刷工場に。その後、職場に行って、いくつかの実務をすすめます。そして、夕方にも立ち会いにいかなければいけないという事情もあり、そのあいた時間におこなわれていた教育学会の会場でおこなわれた表題の報告会に行ってきました。「働き 学び 生きる  21歳の若者たち」と題された、「若者の教育とキャリア形成に関する調査」第2年度結果の中間報告だ。この調査は、07年に20歳だった若者を無作為に抽出して、4年間のパネル調査をおこなうというもの。規模の点でも、内容の点でも、たぶん、はじめてといっていい調査なのだと思う。
 調査そのものについてはHPを見てほしい。ここには、昨年に中間発表されていた1年目の調査の詳細もアップされている。
 報告は、

 乾 彰夫「若者の教育とキャリア形成に関する調査の目的と2年目調査までの概要」
 杉田 真衣「階層・ジェンダーから見る若者の移行過程-そのⅡ」
 藤田 武志「大学生の『就活』の現在」
 有海 拓巳「閉塞的な労働市場を生きる若者の姿」
 平塚 眞樹「若者たちの社会関係・社会参加と背景・経歴」
 木戸口正宏「地域ごとの21歳の移行の特性-地域別・都市規模別にみた若者たちの『いま』」

 このなかでも、杉田さんの女性の就職(移行、移動)の問題・困難、藤田さんの就活の実態――とくに困難がどの層にどのようにあらわれているのか、平塚さんの関係性について――いろいろな悩みの相談をおこなう相手がどのように存在しているのかという問題についての報告が、おもしろかった(勉強になった)。報告書の発表がまたれるところ。
 乾さんの研究室では、東京の2つの高校の卒業生を追跡したパネル調査を、こちらかききとりで、5年間おこなっているけれど(『教育科学研究』に掲載)、その調査結果とあわせて、この調査のことを読んでいくと、若者の移行の不安定と困難が、浮き彫りにされる。

 引き続き、いろいろこの調査については勉強したいと思った次第。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/08/27

政治を身近なものにするために

 今日は、朝から、県西部のほうにでかけていました。帰りに昔すんでいたところを通ってみましたが、そのアパートはまだありました。懐かしかったです。

 さて、選挙でいろいろな人と話をしていると、多くの人が、今の政治は変わってほしいし、そういう選挙の結果を求めるけど、でもだれがやっても同じで、変わらないのでは。政治は自分たちの声を聞いてくれない――そういう声って多いんですよね。なぜでしょうか。

 いろいろ話していて、たとえば教育費の問題が話題になったりすると、たとえば高校の学費というのはOECDに加盟国(30)のなかで、日本など4カ国以外は、無料だと言うと驚かれるんですよね。つまり、政治を考えていくような基本的な情報が、あまり知られていないというのが一つの背景としてあるのでしょう。
 なぜ、そうなるかというと、選挙などでも、政党や候補者がやってはいけないことが多すぎて、なかなか情報が伝わらないということがあるでしょうね。さらには、そういう情報を伝えないメディアの問題もあるでしょう。
 でも、この2つは、そう簡単に変わるわけではありません。
 そこでぜひこのブログを見てくれた人で、まだ、投票先を決めていない人へのお願いは、各政党の、それは自民と民主だけではなく、すべての政党のHPにアクセスして、その内容をよく見比べてほしいということ。それがいちばんの情報化もしれません。

 だって、2大政党では心配なことがあるでしょう。
 いま話題になっている子ども手当2万6000円にしても、それで増税となる世帯数は「子ども手当」をもらえる世帯も含め2000万世帯で、1世帯あたりの平均増税額は(年間)7万円といいます。我が家なんて、これだけ高い子どもの学費を払っていて(世界では無償化が流れなのに)、それでまた増税なんてね。こんな情報はほとんど国民には伝わらないのです。

 今日は、愛媛の2町村で、扶桑社の歴史公民教科書の採択が強行されました。
 あまり話題にならないなかで、横浜(こちらは自由社)などにつづいての侵略戦争肯定に教科書の採択です。そして、今度の選挙の立候補者にはこの教科書と同じ考え方で活動する日本会議の国会議員懇談会のメンバーが169人もいて、自民にも民主にもいますから。

 選挙が、政治が近いものになるきっかけになってほしい。なかなか、現実にそれを阻む壁はあるのですが、それでも、少しでも、考える情報が広がったり、議論が広がったりすればいいなあと思うのですけどね。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

学力テスト:「現場は悪戦苦闘」…点数重視に徒労感

 政治や教育行政というのは、なぜ子どもたちの実態や、その思いに向き合おうとしないのだろうか?

学力テスト:「現場は悪戦苦闘」…点数重視に徒労感(毎日新聞)

 「序列化や競争をあおるものではない」。文部科学省が唱え続けた全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果が公表された。順位変動を巡り各地の担当者は一喜一憂の表情を見せたが、現場からは「結果だけで判断するのはやめて」と徒労感のにじむ声が漏れる。衆院選後の政権が視野に入った民主党内では現行方式に疑問の声もあり、テストの意義や存続は不透明さを増している。
 過去2回の成績が低迷し「なんだこのザマは」と激怒した橋下徹知事の陣頭指揮で学力向上に取り組む大阪府。中学校は前回並みながら、小学校は国語Bの平均正答率が45位から34位に上昇し「心配で夜も眠れない」と漏らしていた橋下知事は27日「正直ほっとしている。取り組んできた成果が多少表れているように思える」とコメントした。
 府教委幹部は「知事発言はいいプレッシャーになりプラスに働いた」と振り返るが、府内の教員には異なる受け止め方も多い。
 小学校に勤める女性教諭(56)は「順位が上がったのはたまたまではないか。もっとじっくり子供に向き合わせてほしい」と、テスト対策優先の取り組みより現場に余裕が生まれる教育行政を求めた。中学校の男性教諭(53)は「現場は悪戦苦闘している。点数が低いからといって『頑張っていない』と簡単に言ってほしくない」と反発した。
 全員参加方式のテストを毎年続けることには、さまざまな点で疑問の声がある。今回の中学校の国語Bは、全国の平均正答率が前回比13ポイント上がり75%となったが、生徒から「時間不足」の声が多かった前回の反省で問題分量を減らしたことが大きい。分量や難易度が毎年異なるため、経年比較できないことは文科省も認めている。…

 学力ってなんでしょうか。これもいろいろ議論したところですが、子どもたちに必要な学力というのは、一枚のペーパーテストでどれだけはかることができるのでしょうか。そのテストの点に、これだけ多く行政が力をそそぎ、その点数を実態として競わせるということが、ほんとうに必要なのでしょうか。

 子どもが学ぶということには、新しい特徴があります。技術の進歩の一方で、子どもをとりまく文化的な環境も大きく変わっているのですから、単純な鍛錬では学びは成立しないでしょうね。そんなしんどさを抱えているというのに、結果として、ドリル学習を押しつける学力テスト型の競争では、子どもたちはますます追い込まれてしまいますから。

 これは、子どもの権利条約の問題にとりくんでいるNGOによせられた中学生の声なのですけど、「なんか、みなさまに申し訳ございませんという感じ…。平均点より上の子はセーフって感じだろうけど、下の子は、うちのせいで、イロイロみんなに迷惑かけちゃって…。みたいな。うちがアホなんは、学校のせいじゃないし、親のせいでもないし、自分ががんばらへんせいやねんから」と。これだけ子どもを追いつめる制度って、いったい何なんだろうかと強く思います。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (4)

2009/08/26

子どもへの性暴力はなぜ教育問題にならないのか

 今日も、朝から、印刷工場に詰めての仕事。ふー。

03145612 さて、今日は、たまたま読んだ論文の話です。唯物論研究協会が、最近「哲学から未来をひらく」というシリーズ本の刊行をはじめているのですけれど、その1冊、『生きる意味と生活を問い直す』という本を買って、読んでいます。もともと、別の論文を読むつもりで買ったのですが、まず片岡洋子先生の書いた「子どもへの性暴力はなぜ教育問題にならないのか」という論文にちょっと関心をもって読んでみて、刺激を受けました。

 実は、この間、取材先で話を聞いたりしていると、若者たちをとりまく困難の1つに、性の問題があるという感じがしています。そして、性をめぐって若者たちが苦しむ1つの要因に、子どもへの性的な虐待や犯罪があるのではということも感じていたのです。そして、その背景には、貧困という問題も存在しています。

41tz8fstn2l__sl160_ たとえば、『若者たち』という夜間定時制高校の生徒たちの姿を追ったルポルタージュがあります。読むと、ややステレオタイプかなという印象もありますが、同時に、よく実態に迫っているという感じもします。そこでも、若者の困難の背景として、貧困と虐待ということを追いかけています。
 最近、知ったある高校の教育実践のなかでも、その問題がありました。

 片岡さんは、これまで性暴力ということは語られてこなかったし、教育の世界でもタブー視されてきたと指摘しています。しかし、問題なのは、では日本では子どもの性暴力被害は少ないのかです。実は、他の先進国と比較しても、決して少なくないという調査も明らかにされています。なのにそれは、封じ込められてきたのです。この問題に向き合うことの不十分さは、日本の人権のうえでも大きな弱点(課題)であるようにも思えるのです。
 若者たちの生きづらさということとのかかわりでも、この問題は、たぶん、避けて通ることのできない重大な問題だと思います。

 もちろん片岡先生の論文では、どう対処するのかという問題が、すべて十分に展開されているわけではありません。さらには、若者の生きづらさと性ということを考えたときには、考えるべき問題は、もっといろいろあるのだと思います。
 大きなテーマですが、もう少し詰めて考えてみたいテーマです。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/08/25

吉野氏「密約文書は自分が署名」 沖縄返還で元局長が陳述書

 もう1つニュースのクリップ。

吉野氏「密約文書は自分が署名」 沖縄返還で元局長が陳述書(共同通信)

 72年の沖縄返還をめぐり、日米両政府が交わしたとされる密約の存否が争われている訴訟の第2回口頭弁論が25日、東京地裁であり、原告側が吉野文六・元外務省アメリカ局長(91)の陳述書を提出、吉野元局長は密約の存在を示す文書中の「BY」の文字について「自分が書いたイニシャルで間違いない」と明らかにした。
 杉原則彦裁判長は10月27日の次回期日で国と原告側の主張を整理、12月1日に吉野元局長の証人尋問を行う方針を示した。民事訴訟法上、公務員経験者に職務上の秘密について尋問するには当該官庁の承認が必要で、杉原裁判長は「速やかに手続きを行う」とした。
 吉野元局長は法廷でも陳述書に沿った内容の証言をするとみられ、尋問が実現すれば、これまで密約を一貫して否定してきた日本政府の主張を覆す決定的な証拠となる可能性がある。
 元局長は当時、対米交渉に当たり、これまで報道機関の取材にも密約の存在を認めてきた。…

 もともと、日米軍事同盟は、占領の延長線上につくられたという性格があるが、一方で、日本政府が、この軍事同盟にのめり込み、絶対化するような独自の、経過と論理が存在しているように思えてならない。この間、証言と証拠の発見があいつぐ、核や米軍犯罪処理をめぐる密約も含め、一連の密約はそのことを端的にあらわしているのかもしれない。
 なんとしても、これらの密約の公開と破棄は求められる。
 沖縄密約をめぐっても、いろいろと読んでみたいと思う。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

厚生労働白書:雇用と福祉、総合的に 「非正規」急増で指摘

 先のエントリーの続き。興味深いニュースを1つ。

厚生労働白書:雇用と福祉、総合的に 「非正規」急増で指摘(毎日新聞)

 厚生労働省は25日、09年版厚生労働白書をまとめた。派遣など非正規雇用労働者の雇い止めで、職と住居を同時に失う人が多数現れたことなどを背景に、セーフティーネットを有効に機能させるためには「雇用施策と福祉施策の両面の拡充が必要」との考えを初めて打ち出した。
 …白書は現状を「昨今の経済情勢は人々が就労し自立して生きることに大きな困難を与えている」と分析。その上で「人々が生活困難に直面した場合、生活に困窮してしまわないうちに、雇用施策と福祉施策が相まって直ちに支援の手が差しのべられ、自立を維持することがセーフティーネットの重要な役割だ」と訴えた。

 反貧困ジャーナリスト(?)の東海林さんの手によるこの記事には、「白書は、若者と高齢者、障害者、母子世帯、非正規労働者、生活困窮者の抱える現状を分析、対策を示した。非正規で働く若年者については、45%が就職活動の失敗や就職をあきらめた者と分析。母子世帯は、世帯所得が全世帯平均の半分以下の243万円で、仕事での所得は約200万円とした」ともある。

 現物はここにある。
 もちろん、読んだわけではないのだけれども、内容は、現実を反映したものになっているようだ。

 なぜ、こうした事態が広がったのか、どうこの問題を変えていくのか――そのことこそが、政治に問われているのだ(ということを麻生さんは知らない)。
 いろいろな人に話を聞いていても、こうした問題が社会で大きく注目をあびりようになり、一定の施策への反映があるとしても、実際の現状はいっそう深刻になっている。だからこそ異常で、違法な働かせ方を放置しない、そして、さまざま困難を抱えた人が安心して暮らせる、そんな政治が、一刻も早く求められるし、政治が、一刻も早くその責任を果たすことが必要になっている。そして、ボクらもとりくまなければならないことがたくさんある。

 さてさて、今日、夕方、友人から、その友人にメールで送られてきたあるユニオンの方からの、昨日のバンキシャについてのエントリーについての感想を間接的に聞いた。その方もいっていることだけれど、昨日、書いた、コストカットの異常な働かせ方の中心には、実は、偽装請負という問題がある。現在、放送局の仕事は、下請けの制作会社に請け負いという形で発注される。しかし、その仕事には、放送局の監督がつく。まったくの違法行為がまかり通っているわけだ。このことは、労働組合や、メディア総研などが指摘し続けていることだけれど、その解決ぬきに、ジャーナリズムとしての放送報道の再生はあるのだろうか。その方が言っているように大きな運動にしていく必要があると思う。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「金ないなら結婚しない方がいい」=麻生首相が発言、河村官房長官は釈明

 今日は、朝から印刷工場に詰めての仕事です。いよいよ今月号も山場です。

「金ないなら結婚しない方がいい」=麻生首相が発言、河村官房長官は釈明(時事通信)

 麻生太郎首相は23日夜に都内で開かれた学生との対話集会の席上、「金がないなら結婚はしない方がいい」と発言した。これについて河村建夫官房長官は24日の記者会見で、「むしろ若者の就職対策を進めなくてはならないという思いが、表現として出たのではないか」と釈明した。
 首相は、男子学生から「お金が掛かるから結婚できず、少子化が進んでいるといわれているが」と質問されたのに対し、「金がないなら結婚はしないものだ。うかつにしない方がいい」と言及。「女性から見て、しっかり働いているのは尊敬の対象になる。稼ぎが全然なくて、尊敬の対象になるかというと、よほど何かがないと難しい」と答えた。…

 麻生さんには、痛みというものがわからないのでしょうかね。驚くような発言です。自分たちのやっている政治に対する、反省も責任感もない。ただ、この人の発言はわかりやすい――有権者が間違えなくていいから、はっきりした選択ができるかもしれませんね――少なくとも、今度の選挙で、若者は麻生さんに入れるべきではありません。

 今日の朝日新聞に、作家の津村記久子さんが、今度の選挙についての思いを寄せていた。本当は、その記事をもって帰ってきて、感想を書こうと思っていたのだけれど、忘れてしまった。アラサーの女性たちが、こんなリアルな不安を抱えながら生きているのかと思った。――麻生さんには、そんな不安感もわからないでしょうね。

 また、土佐のまつりごとさんも紹介しているけれども、労働政策研修・研究機構のHPに「コールセンター職場が示すものとは?」というコラムが掲載されている。日本のコールセンターで働く非正規労働者の割合の異常な多さをとりあげたもの。コラムでは、非正規率の多さとともに、賃金格差と離職率の多さをしてきしている。

 もちろん、ボクは、こうしたところからも、働かせ方に規制もルールもない状態、そして、非正規のあまりものの労働条件の悪さと格差の問題、さらには解雇規制のルールがなく、そのことがいっそう労働をノンルールに追い込んでいるということ、そして首をきられたら社会のセイフティネットが機能していないことを示していると思うけれど。

 政治がよく考えなければならない問題がここにはあるのだけれど…。今日、もう1つおもしろい記事があった。それは、次のエントリーで。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/08/24

比例定数削減は絶対に許されない

 今日は、久しぶりに朝から職場です。明日から、印刷工場ですので、その最後の実務作業です。あわただしく1日がすぎますが、正直、だるいです(笑い)。途中、来月の作業の原稿の押さえや、急きょ変更する原稿の発注、打ち合わせなどもすすめます。少し、外で仕事をしていたので、気分のほうは、いいですよね。新鮮に仕事に向き合えます。

 さて民主党のマニフェストで、無駄遣いの一掃をかかげるなかに、衆院の比例定数を180から、80減らすというものがあります。だいたい、財政問題から、国会のありようを議論するのならば、まず、政党助成金のようなものを俎上に乗せるのが筋だと思うのですが、この政党が政党助成金に頼っているということと同時に、もともと単純小選挙区制論者が多いということもあるのだろうと思います。

 しかし、単純小選挙区制に近づくというのは、死票を増やし、民意の反映をそれだけ切り捨てるという面があります。
 ここに1つのおもしろいデータがあります。内閣府の「社会意識に関する世論調査」です。そのなかに、「国民の声は政治に反映されているか」という設問があるのですが、この質問への「反映されていない」という回答が、96年ぐらいから高くなるのです。つまり、小選挙区並立制という現行の制度が実施されるようになった年です。
 もちろん、先の国民の動向は、ただ選挙制度だけが原因だとは思いませんが、1つの要因であるのはまちがいないのではないでしょうか。

 現行の並立制をふくめ小選挙区制が中心の選挙制度というのは、どうしても2者択一の選択を有権者に強います。すると、現代のように多様な状況下にいる、多様な国民意識は、かならずしも選挙で表明することができなくなるからです。実際に、あの小泉さんの郵政選挙があった年でさえ、「反映されていない」というのが76.8%にのぼるのです。

 だからこそ、いま世界では、少なくとも、発達した資本主義のもとにある国では、比例代表を中心にして、多様な正論を政治に反映するということを中心においています。
 国会図書館のレファレンスという雑誌の2006年12月号に、「諸外国の下院の選挙制度」という資料が掲載されています。これは、結構、参考になる資料ですが、これをみるとOECDに加盟している国のなかで、小選挙区を中心とした選挙制度をもった国は、ごく限られたものであることがわかります。しかも、その小選挙区を中心にした国でも、イギリスのように、地方政府の選挙などは比例にしているところが多いのですから。
 この選挙制度というものと、国民の政治への信頼というものとの関係はよく考えてみるべき問題だと思います。

 これまで、小選挙区制の導入は、憲法改悪など、強く政治の実現をめざして、策動されてきました。民主党の定数削減のねらいの本音がどこにあるのかは、推測するしかありませんが、少なくとも強い政府をつくりたいという衝動は強いと思います。実際に、今度の選挙結果いかんにかかわらず、少数政党は、ほぼ姿を消します(05年の票で計算すると、共産3、社民2)。小選挙区で勝つ政党が圧倒的な議席をもつことになります。その先に、みえるものは何でしょうか?

 この問題は決して、軽視でいないし、同時に、今度の選挙で、よく考えるべき問題だと思うのです。
 政権を変えるさい、どういう政権をつくるのか大事なのか――そのことと一体の問題なのではないでしょうか。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

バンキシャ! 検証番組

 昨日の夜中、日本テレビの報道番組「真相報道バンキシャ!」の、岐阜県庁などの裏金誤報問題を検証する番組が放送されていた。仕事がら、眠い目をこすりながら、見た。

 だいたい、0:50という時間からの放送というのはどういうことだろうか。もちろん、夕方6時台にダイジェスト番組を放映するという措置をとったということだけれども。もともと、この問題は、テレビの「報道」の根幹にかかわるものだ。誤解をおそれずいえば、視聴者がまゆつばで見る、バラエティにおける”誤報”とはちがう。しかし、真摯に、その誤りについて、視聴者の前に明らかにするという点で、まずどうなのだろうか。

 そこで、その内容である。「バンキシャ裏金報道」検証報告書が公表されているので、これを見ればそのポイントはわかる。
 ボクは、番組を見ていて、登場してお詫びする、局幹部、番組制作幹部たちの発言が、何か、他人事を言っているようで、どうも気持ちが悪かったけれど、どうだろうか?
 それなり、経過は明らかにされているのだろうし、そこで何が問題なのかということを明らかにされてはいる。だけど、その内容は、どう考えても、あまりにも「報道」としては初歩的な問題で、それができなかったことを反省する。今後は誤りがないように教育を強めるといわけれても、もう1つ説得力がないのだ。

 それに、今度の検証番組は、BPO(放送倫理・番組向上機構)放送倫理検証委員会からの勧告で作成されたものであるのだけれど、番組は、その上塗りをしているような印象になってしまっているのだ。

 この問題の背景には、安易な下請け発注をおこなうテレビ局の姿勢、そこにある、コストカットという問題があることはすでに多方面から指摘されている。もちろん、下請けがつくるものが粗雑だというのではなく、極端なコストカット、劣悪な労働条件という問題は、報道のありようの劣化と不可分な問題ではないのだろうか?
 そして、この問題は、現在、経営危機のもので、お金のかからない番組をすすめるテレビのありようにかかわる問題でもある。そこで、ジャーナリズムとしての報道は維持されるのか?
 
 しかし、検証番組では、そんな指摘はなかった。
 もちろん、BPOの勧告は重要なものではある。しかし、同時に、放送局自身が、検証するのだから、さまざまな意見を聞きながら、自己検証するべき問題はないのだろうか? 労働組合や監視的な市民団体などの意見に耳を傾ける力量というのは、ないのだろうか?
 ここには、ジャーナリズムとしての深い問題があるような気がしてならないのだけれども、番組を見た人は、どのような印象をもったのだろうか?

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/08/23

財界の要求と政党のマニフェスト

 今日は、目の前の仕事のため県の西部のほうにいっていました。ヘロヘロです。
 実は、その地は、今すんでいるところにくる前に、もう18年ほど前に住んでいたところです。上の子も、下の子も、赤ちゃんのころはそこで育ちました。まだ、雑木林なども残る、武蔵野の面影のある地で、好きですけどね。駅前は、めちゃくちゃ変わっていましたけれど。

 そんなわけで、疲れているんで、今日は、他の人のブログの紹介で。

 いまある総選挙の争点の1つの側面をよくあらわしているので。
 1つが、上脇先生のブログで、財界の要求(経団連の優先政策事項)と、政党のマニフェストを点検したもの

 もう1つが、土佐のまつりごとというブログで、高知に住む、ボクの大学時代の先輩のもの。日米FTAと高速無料化という民主党の政策を点検して、それが財界(自動車業界)や、その企業よりの組合の要求と共通していることを明らかにしている。

 ぜひ、注目してほしい論点である。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/08/22

教育のつどい

 早朝、一仕事を終えてから、目の前の仕事から、少し離れて、今日は、「教育のつどい」の教育課程の分科会に行って来た(明日はまた目の前の仕事に戻ります)。

 ほぼ毎年、この分科会に参加しているけれど、ここ数年、実践も、議論も、圧倒的に深まってきているとは思う。今年も、まず、子どもの実態が、いろいろな角度から明らかにされる。友だちとの関係づくりにずいぶんしんどい思いをし、そして、勉強と進路に悩みながら学校にがんばって通う子どもたち。そんな子どもたちを、しっかりと支え、そして子どもたちの願いにこたえる学校づくりをすすめる教師たち。いつも、ここにくると、どっこい、日本の教師たちは生きていると感じさせられる。もちろん、簡単に、教育の全体計画としての教育課程が、子どもの実態をふまえてつくられる状況が多くの学校にあるわけではない。それでも、そこへの接近が、さまざまな切り口でおこなわれているということに励まされる思いがする。

 ここ数年、若い教師たちの発言が増えている。そのこともとても大事なことだと思う。そうした教師たちを、暖かく励まそうという雰囲気に、充ち満ちているということも大事なのだと思う。

 ただ、ここ数年、激しい議論がすっかりなくなってしまった。かつては、違いを強調しあう議論が多かったし、激しい議論がいいとは思わない。けれども、お互いを尊重するということを大事にしすぎて、突っ込んだ質問や、疑問を提示するということが影を潜めているというもの一方では気になるところ。議論で深めていくというのは、とても難しいというのは事実だけれど、お互い、語り合って、よかったという実感がもてるぐらい、もう少し議論がすすんでもいいような気がするのではあるけれども。

 教職員組合も、民間教育団体も、構成員の後継者づくりという問題を含め、大きな過渡期にある。そのときに、どんな研究活動、実践交流が必要なのか。そんなことが大きな課題になっているのだろうなと、感想をもった。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/08/21

生活は改善されたのか

 今日は、朝から自分の住んでいる県の西側(ボクが住んでいるのは東端)に、仕事で行った。あらためて、驚いたのは、仕事ででかけた、その社会活動をおこなっている団体の事務所に、わずかの時間のあいだにも、もうお金がなくなって暮らせないという種類の相談が複数件あったことだ。実際には、生活の困難というのは、いっそう広がっている。

 舛添さんの発言は昨日、紹介した。自民党や公明党の人たちは、景気は改善しつつあるといっているけれど、あいかわらず財界再度の基準でしかものごとを考えない。実際の国民生活は、リストラ、中小企業の危機など、いっそう深刻になっているのだ。そして、自殺という悲劇は拡大している。そういう問題に、正面から向き合おうとしない政治家は、政治家たる資格はないと、つくずく思うのだ。

 夕方、入院している執筆者のお見舞いにいき、そして、その後、よる、今日からはじまった「教育のつどい」のフォーラムに行って来た。これはこれで、ものすごくよかった。
 ただ、明日も早いので、その報告は、また後日。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/08/20

憲法と人権をないがしろにする裁判官には、×を 政府や大企業にいいなりの裁判官には、×を

 総選挙と同時に、最高裁の裁判官の国民審査がおこなわれます。私たちには最高裁裁判官をやめさせる権利があります。最高裁を憲法と人権の砦に変える重要な機会です。

 もちろん、制度そのものは、、「×」印をつけたい投票者だけを明らかにし、「何も書かない」票を全て信任扱いするという、ひどいもので、これ自身は、最高裁が出した判例にもとづくというものなのです。

 今回は、那須弘平 涌井紀夫 田原睦夫 近藤崇晴 宮川光治 櫻井龍子 竹内行夫 竹崎博允 金築誠志という9人の判事が審判をうけます。
 その経歴は、ここにあります

 多くの判事が、ボクたちがもつ感覚と、ちょっと違いようですね。
 最大の焦点は、なんと行っても、竹内行夫氏です。小泉内閣時代の外務事務次官です。90年代日米防衛協力ガイドライン見直し時に条約局長、その後、インドネシア大使などを経て、02年から05年まで外務事務次官で、事務次官在任中に小泉政権下でアメリカのイラク戦争を支持、03年に航空自衛隊、04年に陸上自衛隊のイラク派兵を進めた張本人です。名古屋高裁で、違憲判決が確定しているイラク派兵をすすめた張本人なのですから。

 この点で、きっぱりした判断を私たちはしたいものです。
 ぜひ、みなさんも、こちらのほうにも関心を持ってほしいと思います。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

怠けている連中に税金払う気なし 厚労相、『派遣村』で言及

 舛添さんは、忙しそうですね。新型インフルエンザの対策も待ったなしの局面になっています。
 忙しいから、問題発言をしたわけではないでしょうけれどね。

怠けている連中に税金払う気なし 厚労相、『派遣村』で言及(朝日新聞)

 舛添要一厚生労働相は十八日午後、横浜市内の街頭演説で、昨年末から今年一月にかけて東京・日比谷公園に設けられた「年越し派遣村」に関し、「(当時)四千人分の求人票を持っていったが誰も応募しない。自民党が他の無責任な野党と違うのは、大事な税金を、働く能力があるのに怠けている連中に払う気はないところだ」と述べた。…

 やっぱり、舛添さんは、よくわかっていないと思います。派遣ユニオンの関根秀一郎・書記長は、「求人として紹介されたのは確かだが、誰も応募しなかったというのは全くのでたらめ。たくさんの人が応募したが、断られたのがほとんどだ。舛添氏の発言は現場の実態が全く分かっておらず、あきれてものが言えない」と批判しています。
 同時に、派遣村にやってきた人のなかには、心身共に疲れ果てて、いろいろなものをかかえて、すぐに働けない人もいました。そして、派遣切りがそく住居を失うという働き方から、脱出しようという仕事の探し方をしている人もいます。そんな事情も考えずに、「怠け者」というのは、いかがなんでしょうか。

 そもそも、派遣村という、ヨーロッパにはない、異常な事態をつくりだした責任は誰にあるのでしょう? そのことを棚上げしたまま、派遣村村民を批判するのは、政治家としての資格を疑われます。
 こうした政党・政権には、やはり退場してもらわなければなりません。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/08/19

日本は女性差別正せ 民法改正・労働の平等など勧告 国連委

 今日は、朝から、原稿処理の打ち合わせをしたり、生原稿の校正に集中したりして、結構、疲れる一日。なにしろ、選挙の前につくって、選挙のあとに出る雑誌である。ボクが今月やっているのは、読み物系が中心。進行は、順調。今月号の、だいたい、大きな仕事は済みつつある。

 さて、ニュースをクリップ。

日本は女性差別正せ 民法改正・労働の平等など勧告 国連委(しんぶん赤旗)

 国連・女性差別撤廃委員会は18日、日本における女性差別撤廃条約の実施状況の審査の結果をまとめた「総括所見」を公表しました。
 総括所見は、60項目に及んでいますが、前進面(肯定的側面)はわずか7項目。これまでの委員会からの勧告を実施していないことが指摘されており、雇用、教育、暴力、女性の参画などの「主要関心事項および勧告」は前回2003年の22項目の2倍以上にのぼります。
 差別的法規として、民法での、結婚最低年齢の男女差、女性のみに適用される結婚禁止期間、結婚のさいの夫婦同姓の強制などをあげ、改正のための即時の措置をとるよう勧告しています。
 労働については事実上の平等の実現が要請されています。そのための暫定的な特別措置が推奨され、性による職業・コースの区分け・人事を廃止し、男女の賃金格差の縮小、妊娠・出産した女性に対する違法な解雇の阻止が要請されています。
 総括所見は、日本政府に対し、(1)民法の改正(2)雇用・政治・公的領域等での暫定的な特別措置の2点について、2年以内に実施状況詳細報告を提出することを要請しています。…

 結構、重大なニュースなのに、商業新聞には報道はまだ見あたらない。
 女性差別撤廃条約は今年で、30年。20年を迎えた子どもの権利条約とともに、日本のルールのなさ、人権という点での異常さをうきぼりにしている。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「従属」から「自立」へ 日米安保を変える

422m 前田哲男さんの新著を読み終えた。
 さすが前田さんの本だけに、安保条約の変化の経過や、現状についての分析は、よく整理されていて、おもしろい。ここまで、日本は、アメリカに従属しているのかということが手に取るようにわかる。その端的な例が、「グアム協定」によって、外国(アメリカ)の領土に、外国軍人の住宅などを建ててやるため60億ドル(約6000億円)もの日本国民の血税を注ぎ込むことにあらわれているのだろう。
 また、オバマ政権のもとでの、さまざまな議論も勉強になった。

 そのうえで、この「従属」から「自立」へという議論は結構、やっかいでもある。
 ただ、以前、15年ほど前、前田さんたちが「安全保障基本法」というものを提案したとき、ボクは、その議論に賛成できなかったけれど、いま、これだけ、国民的な規模で、対米追随というものの異常さ、その弊害が認識されているもとでの、こんどの提案は、とてもまじめな議論として、耳をしっかり傾けたいと思う。

 が、それでもやっかいな問題はたくさんある。
 結局、この対米従属というものからどう脱却していくのかということが、いちばん大切な問題なのだけれど、たとえば、日米安保条約と、他の軍事同盟との違い、条約そのものか基地貸与条約として、無限定で強い内容を持つという問題をどう考えるのかということについては、あまりふれられていない。また、安保条約は条約単独であるのではなく、その後、一連の法体系を形成しているわけだけれど、そういったものに、どう対処していくのかという問題も、やや安易さを感じてしまう。
 そして、何よりも、 アメリカの側が、必ずしも、日本の「自立」を容易に、容認する方向を示していないもとで、それに向き合う、日本の政治・政権の立場だとか、方策が問われるわけだけれど、前田さんの提案は、はたしてどれだけ、実際の意味を持つのかということもある。

 でも、ここに提案されていることには、同意できることが少なくない。安保条約の枠をこえた「密約」などの暴露や廃棄、アジアでの平和の共同の構築などは、その通りだと思う。たとえば、海賊の対処など、9条にもとづく、日本の役割をはたしていくことを積み重ねていくことなどは、その通りだと思う。

 軍事同盟がその使命を終えるのは、廃棄という場合と、立ち枯れという場合が、たぶん存在する。日米安保が、後者のような方法で、その使命を終えていくことは可能なのだろうか。もし、かりに可能だとしたら、その条件とはどういうものなのか?

 では、政権交代後の政権に、何を求めていくのか。ボクは、単純に、民主党が、安保強化だとか、憲法改悪に向かうとは、判断はしていない。もちろん、その危険性は大いにあるし、その兆候がないわけではないけれど。大事なのは、世論で、新政権にせまっていくのかということだろう。だからこそ、民主党が、この問題を選挙の争点にすることを避けているように見えるもとで、もっと、選挙のなかで、議論をおこなうこと。そして、この問題で、はっきりした態度を示している、政党を、今度の選挙で前進させること、そして、選挙後も、この点での世論が高まっていくことのが大事なのだと思う。

 安保条約の本質への理解以上に、対米従属に疑問をもつ人は多い。それだけに、対米従属からの脱却という広い一致点での共同は、それはそれで重要である。そのなかで、安保とは何かの議論が求められるのだろうとは思う。ただ、この問題は、やや政治のレベルではプラグマティックに議論されてしまうのが、気になっている。もっと、ちがう議論の深め方があるのではないか、という漠然とした疑問もないわけではない。

 安保改定50年を前に、結構、大きな宿題を与えてくれた本でもある。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/08/18

またまた「つくる会」の内紛

 「薔薇、または陽だまりの猫」さんのブログから、ちょっと驚くような情報です。
 「新しい歴史教科書をつくる会」でまたまた内紛だそうです。横浜市で教科書が採択された「自由社」教科書の編集室長の松本謙一氏(つくる会前東京支部長)が藤岡信勝会長などによって自由社を追放されたそうなのです。その松本氏が告発文(8月5日付)が、「薔薇、または陽だまりの猫」さんのブログに掲載されています
 
 薔薇、または陽だまりの猫によると、そこから読み取れることは、
 

・つくる会と自由社は一体であり、藤岡会長は自由社に絶大な影響力を行使している。
・藤岡会長は2007年12月8日、松本氏に「一切任せる」という条件で教科書の作成を依頼し、松本氏は2008年1月18日に作業を開始し、3か月後の4月17日の検定申請締め切り20分前に白表紙を文科省に提出するというバタバタぶりだった。
・自由社版の著作権料の配分は、藤岡会長7割強、松本氏とスタッフ2割強、他の執筆者が数%――で、記述の約8割が扶桑社版のコピーであることを裏付けている(なぜか約8割のうちの大部分の著作権料が藤岡会長に配分されている。例えば古代は高森明勅氏、中世は故坂本多加雄氏の執筆のはずだが…)。
・松本氏は来年度検定の教科書に自分の執筆部分の使用を認めないことを宣言しており、またも著作権紛争が起きる可能性がある。
・藤岡会長は自由社版の出来に非常に不満を持っており、松本氏とスタッフを激しく非難している(情報によると、文部科学省に訂正申請する)。にもかかわらず、藤岡会長は自由社版を宣伝し、横浜市に採択させたり、訂正しない市販本を売り続けている。

 こんな教科書を採択した、教育委員会の責任も重大でしょうね。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

核兵器廃絶について語りたい

 選挙がいよいよはじまりました。
 今日は、朝から、第一声を聞きに行きます。
 夜は、各党首のインタビューをNHKがやっていましたね。見ました。

 実は、自分のブログの97年の参議院選挙と、95年の総選挙の時期のエントリーを読んでみた。97年の選挙は、一言で言うと「貧困」ということに関心があったのかな。95年の選挙のエントリーは全体として静かですね。

 何というのかな。大きく社会の流れというものが変わっているように思います。国内的にもそうですが、何よりも世界の枠組みというものが大きく変化しています。その象徴みたいなのが、アメリカでのオバマ大統領の誕生でしょうか。
 今回の選挙は、戦後始めて8月におこなわれます。日本においては、8月は、ヒロシマ・ナガサキ、そしていわゆる「終戦記念日」と、特別な意味のある月でもあります。オバマ大統領の登場で、大きくクローズアップされることになった、核兵器廃絶という問題。そのことを選挙で考えてみるのもとても大事だと思うのです。

 そのことを考えると、日本のいまの政府は、「核の傘」(拡大抑止)に固執する姿は異様です。この8月にも、アメリカが、攻撃型原潜に搭載していた巡航ミサイル「トマホーク」の廃棄の計画に対して、反対する工作をおこなっていたことが、アメリカ議会の委託調査の報告書で明らかになったばかりです。

 しかも、この報告は、いま問題になっている「核密約」に深くかかわっている問題です。「密約」の核心は、艦船に積載されている核兵器であることはいうまでもありません。そのなかでも、とくにトマホークは、現在に連なる、前線配備を継続している核兵器積載ミサイルなわけですから。太平洋には、トマホークが積載されている攻撃型原潜は10隻もあり、日本へ寄港もしているのです。

 アメリカのオバマ大統領の核兵器廃絶発言は、世界の流れに大きなインパクトをもったと思います。なにしろ、現在でも、広島・長崎での原爆使用は正しかったという神話が生きている国なのですから。しかし、核抑止力にしがみつく限り、それは、核使用を前提にしないでは機能しないものであり、最悪の残虐兵器の存在とは必ず矛盾せざるをえません。シュルツ元国務長官の「核兵器は非道徳だ。現代の世界にあって一体誰が核兵器のボタンを押せるだろうか。…使えなければ抑止力にならない」という発言が、いちばんそのことを端的にしめしています。
 だからこそ、NPT条約会議が開かれる来年に向けて、日本は、核抑止力に固執したり、核密約に拘泥する政治からの転換が求められるのです。
 どの政党が、核兵器の廃絶、そして「非核の日本」を切り開くことができるのか。このことも総選挙でよく考えたいし、そのことを政党は語るべきだと思います。

 もちろん、アメリカでも、日本でも、核兵器に固執する勢力の巻き返しがあります。日本では、与党のみならず、野党の中にも、核保有を公言する政治家、政治勢力が存在していることもよく見ておく必要があるでしょうね。だからこそ、しっかりした審判とともに、核兵器をなくす運動が必要なのだと思います。その運動は、日本はもちろん、アメリカでも広がっているのですから。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/08/17

戦争とラジオ 第一回 放送は国民に何を伝えたか

 昨日のETV特集。

Img0816_05s 戦争とラジオ 第一回 放送は国民に何を伝えたか

 太平洋戦争の時代、ラジオ放送の現場にあった人々は、あるべき放送をどう模索し、何を国民に送り届けていたのだろうか。最近掘り起こされた資料から、それを明らかにすることが初めて可能となった。戦時中、日本放送出版から刊行されていた月刊誌「放送」及び「放送研究」には、放送の第一線にいた人々の座談会や、各セクションの戦略、主要番組の放送原稿などが採録されている。また、メデイアを統制していた内閣情報局が、出していた「放送しるべ」からは、国家が放送をどうコントロールしようとしていたかを読み取ることができる。
 戦時下、ラジオ放送は、国策伝達の手段であることを免れえなかった。新たな資料からは、報道・教養・演芸などの各現場で議論を尽くし、時代の要請を実践してゆく様がありありと浮かび上がってくる。 番組では、雑誌「放送研究」をはじめとする活字資料、わずかに残された音声資料、そして当時、放送業務に携わった人々の証言を立体的に構成し、戦時下ラジオ放送の実像に迫る。

 戦争と新聞の問題などは、いくつかの研究書などを読んだことはある。けれど、放送については、これまで、話に聞くぐらいで、ほとんど知らなかった。そもそも、資料がほとんど残されていないという実情があるのだろう。当時の、放送業界の雑誌や、かろうじて残された録音をもとに、番組は検証する。
 最初から、国策にもとづき、国策の遂行ということを意識して、日本の放送というものが成り立っていたということがよくわかる。それが、太平洋戦争期になると、いっそう極端に、新聞など他のメディア以上に、国民を動員する柱となっていく経過もよくわかった。
 でも、体験を語っている人たちの証言を含め、深い後悔というものが感じられないのはどうしてなのだろうかと感じてしまう。ほんとうになぜだろうか。

 やはり、放送がはたした役割というものについての検証は、まだまだこれからだと感じた。もっと以前、日本が戦争をすすめていく国家を形成していく過程からさかのぼって、ほんとうに放送の初期にさかのぼって、どのような役割をはたしたのか、具体的に検証する必要は感じる。
 また、圧倒的な影響力の大きさである。一つ一つの放送が、どのように国民の影響をあたえていったのかということも、もっと迫って検証してほしい。たとえば、番組でも出ていた、少年兵の問題などがそうだ。そういったことがないと、ほんとうの教訓は見えてこないようにも思える。

 「放送研究」という雑誌に掲載された座談会の再現や、残された録音から伝わってくることも少なくないし、はじめて知ったこともあるけれど、もう少し、歴史の中に、そのことを置き直して、そこから見えてくるもの、見なければいけないものを探ってほしかったというのが、正直のところである。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

政権交代意識、質問が様変わり 6政党の党首討論会

 あっという間に、明日は、衆議院選挙の公示である。40日あると思っていたけれども、もうあと12日である。早いなあ。今日は、恒例の記者クラブの党首討論会。仕事柄、テレビで眺める。

政権交代意識、質問が様変わり 6政党の党首討論会(朝日新聞)

 主要6政党の党首討論会が17日、東京・内幸町の日本記者クラブで開かれた。各党首からの質問は、政権交代を意識して民主党の鳩山代表に集中した。麻生首相は景気対策を最優先する姿勢を強調したうえで、民主党の政策を「戦略なきばらまきでは経済は成長しない」と批判。鳩山氏は与党の政策を「官僚任せだ」として、国民に政権交代の実現を訴えた。
 国政選挙前の討論会では通常、各党党首は首相に質問を集中させる。だが、今回は与野党を問わず多くの党首が鳩山氏にまず見解をただすという異例の内容となった。 …

 実は、今日はあまりおもしろいとは感じなかった。鳩山さんが中心の討論になってしまったので、この人の話は、いつも抽象的で、あいまいで、よくわからない。それに後半は、鳩山・麻生両氏に、質問が集中するという運営だったので、よけいに深まらない。質問者のほうの質問が、ぜんぜん一般的で、新聞記者は、いったい何を報道したいのかと疑問に思えてくる。
 党首の討論なんだから、どんな政権をめざすのかということについて、もっとつっこんだ議論をしてほしいというふうに痛感する。
 たとえば、安保や外交については、どうも新聞でもテレビでもあまりつっこんだ議論は報道されない。
 では、この問題について、政党のマニフェストではどんなことを言っているのだろうか。

 自民党のマニフェストは、結構、驚く。北朝鮮の脅威というものをあおり立てて、具体的におこなうことは、軍事的対応、軍事的貢献ということ以外は、何も書かれていないとしか読めないのだけどどうだろうか。これまで、アフガン、イラクと、アメリカからの要請に応えて、自衛隊の海外派兵をすすめることで、平和への脅威を拡大させてきたことについては、まったく無頓着である。
 公明党は、こうした政策を自民党といっしょにすすめていながら、それを「行動する国際平和主義」と言いくるめてしまう。こうなると、羅列する項目そのものは、矛盾だらけになってしまっている。

 では、対抗する民主党は、どうなのか。外交政策は、前面にはかかげず、目立たないようにのせている。そのポイントは、「緊密で対等の日米関係」。対等ということが、実現できれば、それに越したことはない。そのようにすすんでいくことをボクも切に願うのだけれども。
 しかし、抽象的な、言葉にとどまっていて、なぜ、いま「対等」ではなくなっているのか、どうすれば「対等」になれるのか、などは言及はない。米軍再編にしろ、インド洋の給油にしろ、非核三原則にしろ、アメリカとの交渉で問題を解決するということのようだけれども、では、アメリカの戦略と、日本国民の要求が一致しない問題、たとえば普天間の移設の問題や、イラクのような問題は、どう解決するというのかまったくわからない。マニフェストのなかに、憲法9条という言葉が出てこないことに、この党の外交政策の特徴があらわれているのではないかとも思えてくる。
 それは、核兵器の廃絶の問題でも同じように感じるのだけど。

 やっぱり、憲法9条を生かすということを大切にしてほしいし、それが世界とアジアに貢献する日本の道だと思う。核兵器廃絶をかかげ、まず、密約をすべて公開して、非核の日本になるべきだと思う。そして、外交では、北朝鮮の問題もふくめ、対話と交渉を重視をすることが大事だと思う。
 いまの対米従属の外交の根底には、日米安保条約=日米軍事同盟があるとボクは思う。こんな問題も、ぜひ、日本の進路の問題として議論されることを願うばかりだ。
 12日間の短い期間だけれども、討論の場をメディアは、たくさんつくってほしいと思う。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/08/16

気骨の判決

 今日のNHKスペシャルでやっていた、ドラマ。

Viewpoint_03 戦時中に起こった政府主導の選挙妨害事件に立ち向かった裁判官、吉田久が判決を下すまでの道のりを描く。清永聡原案、西岡琢也・作、柳川強演出。1942年、当時首相だった東条英機は、政府に反対する国会議員を排除するため衆議院を解散し、総選挙を実施。政府に非協力的な候補には露骨な選挙妨害が行われ、議席は政府主導の大政翼賛会が独占した。鹿児島選挙区で落選した議員から選挙無効の訴えを受けた裁判官、吉田(小林薫)は選挙妨害の事実確認のため鹿児島へ飛ぶ。吉田は200人にも及ぶ有権者らに尋問を行うが、誰も真相を話そうとしない。そんな中、吉田の自宅には特別高等警察の監視が付く。さらに吉田は、司法大臣(山本圭)から原告側敗訴の判決を出すよう命じられる。

 こんな事件は、知らなかったし、こんな判決があったとも知らなかった。だいたい、戦前の天皇制のもとでの、司法制度などについては、あまりまともに関心をもったことがなかった。それだけに、興味深かったし、法の精神にのっとって、時局に流されない判断をした、この判決には強く惹かれた。弱いに人間の代表としての自覚、なども、共感する。

 では、主人公は、この時代全体にあった、さまざまな困難について、また人間性を踏みにじるような事態にどんな葛藤をしたのだろうか。そういったことも知ってみたい。もちろん、全体としては、天皇制を容認・支持するような政治的な位置のなかに彼はいたのだろう。しかし、そのなかでも、たぶん、いろいろな葛藤があったことは、子どもたちを戦場に送る校長と、自らの子どもを戦場に送る主人公との会話のなかに出てくる。

 主人公は、戦後、鳩山一郎のもので憲法草案の作成に協力したり、中央大学の教授として、安保条約反対闘争には批判的だったが、警察の暴力を見て、態度を変えたなどの話もあるそうだ。それだけに、こういう人が、ドラマで取り上げた事件だけでなく、この気骨そして伝説の判事が、全体として時代をどうとらえ、それに葛藤し、押し流されそうになったりしたのかという、生の人生に強く関心をもった。

 いろいろな意味で勇気をあたえてくれる、見応えのあるドラマだった。

 ETV特集のほうの感想は後日。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

しっかりした国づくりのヴィジョンを

 夏の疲れがだいぶたまっていますね。
 今日は、選挙も目前ということもあり、一日中、選挙についていろいろな人と話をするのが仕事でした。

 みなさん、かなりまじめに、真剣に、今度の選挙のことを考えているというのが実感ですね。

 たとえば、某野党が目玉にしている、子ども手当の創設というのは、たしかにインパクトのある政策ですが、案外、この政策についても、疑問をもたれる方が少なくありませんでした。迎合的なばらまきという印象があるということもそうですが、本来なら、まず、たとえば、教育費を、いま保護者負担になっているようなものも含めて、完全に無償化するのが筋ではないか、まず子どもの医療費を無料にするのが大事なのではないか、という意見も多数ありました。
 ボクもそう思います。子ども手当という直接給付だけを軸にするのは、子育て支援としては、ほんとうに、効果としてどうなのか。やはり保育園を使いやすくするだとか、親の働き方を変えるだとか、教育費を無償化するだとか、子ども医療費を無料化するだとか、そして、その大きな筋の一方で、セイフティネットの充実も図って、子どもの貧困の解決をはかっていくという総合的な子育て支援が大事なのだと思います。

 こうした問題は、そういう個別の政策だけではなく、そもそも、国のあり方をどのようにするのかという問題と不可分なのだと思います。安心と希望のある政治のためには、結局、いまの政治のどんなゆがみがおおもとにあるのか。それをどう変えるのか。そういうヴィジョンを語り合うというのが、選挙で求められているということも、強く感じたりもしましたね。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/08/15

アートのハート

 昨日の深夜、一年ほど前に放映された「爆笑問題 ニッポンの教養」の再放送をしていた。題して、「アートのハート 」。東京芸術大の学長が登場していた。二男が、二流三流の(失礼!)芸術系(美術系)大学の学生でもあるので、何となく、深夜に二人でこの番組を見ていた。彼は、彼なりに、妙に納得しながら、見ていた。

 結局、伝えたいものをどう伝えるのかということが、最大のテーマとなる。この点では、芸術ではないけれども、ボクら編集の仕事にたずさわる人間も、似た側面がなくはないなあと思いながら見る。

 でも、伝えたいものも、それを誰にどのように伝えるのかということも、実はきわめて、社会的な行為である。ところが、この社会というものとの関係が、現代という時代は、実にあいまいで、実感しにくさがある。おまけに、商業主義という社会からの強制力もきわめて強い。ところが、番組での、議論は、どうも観念的なものにとどまってしまう。うーん。
 もちろん、ボクらの世界とちがって、美術や、とくに音楽は、抽象度の高い世界でもあり、よりこの議論はむずかしい。

 結局、番組を見た後、いろいろ話すことはできなかった。
 今日は、たまたま、音楽について、この点を考える機会があった。もちろん二男に伝えたいことがあるのだけれどね。むずかしいですね。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「悲しい歴史、絶対繰り返さない」310万の戦没者追悼

 今日は、一日、原稿処理の作業である。

 いわゆる「終戦記念日」である。もちろん、この日が、戦闘が終了した日でもなければ、停戦の命令が出された日でもないし、ポツダム宣言の受け入れを国際的に確認した日でもない。昭和天皇が国民に終戦を告げる玉音放送が行なわれた日ということであるのだけれど。

「悲しい歴史、絶対繰り返さない」310万の戦没者追悼(朝日新聞)

 64回目の終戦記念日となる15日、政府主催の全国戦没者追悼式が東京都千代田区の日本武道館で開かれた。遺族、各界の代表者ら計約6千人が参列し、約310万人の戦没者を哀悼して不戦の誓いを新たにした。麻生首相は式辞でアジア諸国への加害責任について言及し、「悲惨な戦争の教訓を、次の世代に継承していく」と述べた。

 この日を前後して、テレビでもいろいろな番組が放映される。昨日は、「火垂るの墓」をやっていたし、今日は、「硫黄島からの手紙」だ。それぞれよくできた映画である。
 ニュースではむしろ、国会議員の靖国参拝が報じられる。国立の追悼施設の建設問題とも絡んで、いろいろ報じられたが、靖国に参拝する国会議員の主張を、あまりにも無批判に報じるニュースに驚いてしまった。テレビのニュースは、靖国問題の本質を忘れてしまったのだろうか?

 靖国の問題を考えるうえでも、この時代の戦争を生きた、兵士一人ひとりのことを知ることは、とても大事なことなのかもしれない。ボクらの世代は、ちょうど父親が、兵士として戦争に行った世代ではあるけれども、実は、兵士のことをそれほどよくしっているわけではない。そして、その兵隊の特質をとくあらわしているのが、”特攻”や”少年兵”なのかもしれない。

1 水島朝穂先生のHPに、「靖国神社には行かないよ ―― ある特攻隊員の遺書」という文章が掲載されている。『あゝ祖国よ恋人よ-きけわだつみのこえ 上原良司』という本を紹介したもので、さっそく読んでみた。徹底した、自由主義の思想に、生きようとした彼のことについては、このブログでも紹介したことのある、高木俊朗さんが紹介している。そして、『きけ わだつみのこえ』でも注目されている。

 彼には、3つの遺書がある。一般的な遺書のほかに、第二の遺書、そして、「所感」という第三の遺書(高木さんのすすめで書いたもの)がある。そこには、自由主義の立場を深め、葛藤する彼の思いが赤裸々に語られている。彼は高木さんに、「全体主義で、戦争に勝つことはできません。日本も負けますよ。私は軍隊でどんなに教育されても、この考えを変えることはできません」。「私は、軍隊のなかにいても、自由主義者です」と、語ったという。

 たしかに、生きた兵士がいて、そして死を強いられたという歴史がある。
 日本の加害の歴史を、こころに刻むととともに、そういうことも考えたい「8月15日」でもある。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを
 

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2009/08/14

憲法学者・名古屋大学名誉教授の長谷川正安さん死去

 今日も、午前中も、午後も会議。原稿の処理と実務とメールと。

 さて、

憲法学者・名古屋大学名誉教授の長谷川正安さん死去

 戦後憲法学を開拓した憲法学者で、護憲運動に長年携わってきた名古屋大学名誉教授の長谷川正安(はせがわ・まさやす)さんが13日、心不全で死去した。86歳だった。「お別れの会」は15日午後1時から名古屋市東区大幸2の1の28の葬儀会館ティア大幸で。喪主は長男憲(けん)さん。
 マルクス主義の立場から憲法研究の道に進み、憲法解釈だけでなく憲法史や外国法との比較など、業績は広範な領域に及ぶ。57年に著した岩波新書「日本の憲法」は77年と94年に全面改訂を重ね、ロングセラーとなった。他の著書に「昭和憲法史」「憲法運動論」など。
 名古屋大法学部教授、大阪経済法科大教授を歴任。89年から10年間、世界科学者連盟の副会長を務めた。

 病に倒れられたという話はずいぶん前に聞いていた。

 ボクが、憲法についての本を最初に読んだのが、長谷川先生の本だったと思う。名著『日本の憲法』や『憲法解釈の研究』、『現代法入門』などは、学生時代に読んだ。たぶん、家のどこかにまだあるんだろうな。
 ボクにとって、いまの仕事をするようになっての憲法の先生が、長谷川先生の弟子なので、ほんとに、他人事ではない。

 憲法も、総選挙では大きな争点であるにはちがいない。太い、ぶれない理論を、身につけたいな。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (1) | トラックバック (0)

“生きづらさ”の時代の保育哲学

32281764 北陸への帰りとかで、中西さんの新著を読み始めた。講演などをベースにしているので、中西さんのものにしてはわかりやすい(笑い)。
 格差と貧困のひろがり、消費文化の広がりなど若者の生きづらさの広がりの中で、一方で、すすめられる保育の「構造改革」。今度の選挙は「子育て」をどう応援するのかが大きな争点になっているが、では、本当に応援するということはどういうことなのか、とても考えさせられる。

 一言で言えば、子育ては親が努力するべきだという根強い考え方がある。もちろん、一面それはそうでもあるのだけれど、家庭にのしかかっている困難は、そんなに生やさしいものではない。むしろ、過度な評価にさらさえ、自己責任でしばりあげられる。そのとき、保育や子育て全体を、市場のうえにのせようとしたのが、自・公の「改革」であろう。彼らが言う「就学前教育の無償化」もその方向のうえにある。では、民主党はどうか、簡単に言えば保育園の設置基準など国の法律や政省令で定められている基準を廃し、地方の実情に合わせて条例により基準を設けることができるよう関係法の改正も進めるというものだ。これは実は、財界の言っていることと同じでもある。保育のナショナル・ミニマムを捨て去るという方向だ。子ども手当も、こういう方向で、子育て政策がすすめば、バウチャーと同じように、市場化の促進の方向に役割をはたすということなのだろう。とても心配な方向である。
 総選挙の政策を、ていねいに読み解かないと、「構造改革」はいっそうすすみ、子育ての困難・自己責任は拡大するということは、心すべきだと思う。ちゃんと、メモをとったりしないといけない。

 さて、中西さんの著作の2章は、若者の今。ただ、雑誌連載を編集したもので、ぶつ切れという印象があり、ちょっとものたりない。提起されている問題は、これまでもいろいろなところで、中西さんが議論してきたものだけれど、すこし、つめて考えないといけないと思った次第。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/08/13

超特急で北陸を往復

 義母のお見舞い・激励のために、関係者が集まるということで、昨日の朝に家を車で出て、600キロ強走って、夕方に、北陸に。そして、今日は、電車で帰ってきました。さすがに疲れました。

 ボクの親も、つれ合いのの親もほんとに年をとりました。いろいろ考えかければならないこと、対応しなければならないことが増えています。義理のきょうだいも、年齢的にはだんだんくたびれてくる年齢に入ってきたわけですけれど、公私とも、たくさんの仕事を抱えている状況にはかわりはありません。少しでも、幸せになるために、いろいろなことに取り組んでいるわけですけれども、ますます、課題は山づみですね。

 だからこそ、がんばろうという思いも、同時にもったりもするわけですが。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/08/12

救命病棟24時

 この番組が帰ってきた。
 さすがに今回も江口洋介はかっこいい。

 時代をするどく反映している。
 医療の崩壊、医師をとりまく困難。

 何が、この”限界”をつくりだしているのか。そして、どう打開していくのか?
 ドラマはどんな答えを見せるのだろうか。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/08/11

6党党首討論

 今日は、日本テレビで、最初の党首討論があった。まずまずおもしろかった。

 テレビ局のほうは、とくかく麻生VS鳩山を演出しようとするが、実際には、なかなか麻生さんにしろ、鳩山さんにしろ、その存在感は強く浮き彫りにはならない。誰が、もっとも国のあり方の根源にせまって発言しているのかは、それなりに、見ている人にも伝わるのではないか。
 でも、外交の問題で、とく核兵器廃絶の問題など、自・民しか発言させないなどひどいと思う。

 でも、でも、実際の選挙まで、こうした討論が、繰り返しおこなわれると、国民の選択の「目」は、かなり豊かになるのではなかと思う。そして、たくさんの人に見てほしいと思う。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

日本海軍 400時間の証言 第三回 戦犯裁判 第二の戦争

 今日は、午前中は会議。インタビューの仕上げをして、あとはたまった実務を、こつこつとこなす。だいぶすすんだのかな。

 さて、今日はNHKスペシャルの3日目。

090811_a 戦後行われた極東国際軍事裁判いわゆる東京裁判。戦争指導者として文官一人、陸軍関係者6人が絞首刑となったが、海軍関係者の被告は終身刑。その後釈放された。
 「海軍反省会」では、海軍という組織を守るため、水面下で海軍トップの裁判対策を組織的に行っていた事実を詳細に語っている。勝者の裁きに対抗するため彼らが行った活動とはどのようなものだったのか。
 海軍が解体された直後に出来た組織、第二復員省。海軍の頭脳と言われた軍令部の参謀の多くが戦後ここで裁判対策を担った。戦争の責任に海軍の中枢にいたエリートたちはどのように向き合ったのか。
 反省会で交わされた当事者たちの議論を通して、「戦争責任」とは何か、「歴史」とどう向き合うかを考える。

 今日は、知らない話が、ほとんどだった。海軍が東京裁判の対策にここまで関与したというのには驚いた。
 そして、今日の番組では、一転して、中国・三そう島事件をとりあげ、日本軍の残虐行為について焦点をあている。この事件も知られていない事件である。
 東京裁判では、こうしたことは隠され、海軍は組織として向き合うことはできなかった。

 「反省会」でも、まともな反省はない。なぜか。東京裁判でも、結局、海軍は、天皇を守るということを第一義的な課題とした。そのことが、まともに罪に向き合い、人間性を回復することの最大の障害となってきたのだと思う。ドイツの戦犯裁判とのちがいというものを痛烈に感じるのだけれど。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/08/10

戦場のラブレター 玉砕の島で拾われた手紙

 戦争物が並ぶけれど、いい番組が多い。NNNドキュメントのこの番組は、小作品ながら、ていねいにつくられている。

Next_image 戦地の夫に宛てた手紙が60数年ぶりに妻の手に戻った。「坊やが貴方のことを尋ねますの。(中略)お父ちゃんどうぞお元気で最後までガンバッテ下さい」硫黄島で手紙を拾った元アメリカ兵が「差出人を探して返してほしい」と友に託したものだ。妻・きく枝さんは89歳。心臓病に加え痴ほうが進行しているが毎朝、夫の遺影に手を合わせることは忘れない。手紙に登場する「坊や」も65歳。手紙を見て涙が止まらなかった。遠くを見つめていたきく枝さんがひと言つぶやいた。「手紙よりもあの人に帰ってきて欲しかった…」奇跡的に遺族の元に舞い戻った手紙が、伝えるものは何か?

 大事なことは、その歴史の一コマ一コマに、ある名前をもった人間が生きていたということだ。戦争の体験者にも顔がある。その人の人生から見えてくるもの、そこからくみ取らなければならないことがある。そんなことを感じた。1つの家族と硫黄島の玉砕の物語である。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (1)

日本海軍 400時間の証言 第二回 特攻 やましき沈黙

 台風が近づく。朝から、交通機関が乱れる。やっと職場につき、今日はインタビュー原稿と格闘。夜までかかって、いったんは完成。

 さて、NHKスペシャルの昨日の続き。

090810_a 人の体を兵器代わりにして体当たりする”特攻作戦”。これまで現場将兵の熱意から始まったとだけ伝えられてきた。しかし、海軍反省会のテープは、「神風特別攻撃隊」の一年以上前から『軍令部』が現場の熱意とは別に、組織的に計画、特攻兵器を作り続けてきたことを赤裸々に語る。さらに『軍令部』の元参謀は「特攻」はあってはならない作戦と自覚しながらも、その計画を推進してきたことを証言する。
 海軍から始まり、陸軍にも広がっていった「特攻」で亡くなった将兵は5千人以上。そのほとんどは20代の若者たちだった。
 過ちと分かりながらなぜ当事者は「特攻」を推し進めていったのか。反省会の議論から「特攻」を生んだ組織の姿を浮き彫りにする。

 「外道の統率」と言われた、特攻というものの愚かさは、すでに多くの人の手によって語られている。この作戦を、実際に立案・遂行した軍令部のメンバーは、戦後、どのように語ったのか。
 番組では、大西中将によって神風特攻が実施される、はるか以前から、43年ごろから特攻兵器の開発に心血が注がれていたことが明らかにされる。回天や桜花、震洋などよく知られている兵器のほかにも、さまざまな兵器開発がおこなわれていたということに、驚かされる。なぜ、こうも日本軍は、特攻というものに、早くからのめり込んでいったのか。
 そして、戦後、あまりにも、まともにこの誤りに、関係者たちが向き合おうとしなかったという事実にも、おどろかされる。番組は、「やましき沈黙」という表現をしたが、そのような軍隊の体質に解消してはならないような気がする。関係した一人ひとりが、その責任とはっきりと向き合うことから、誤りの是正というのははじまる。しかし、この点を、これまで多くの人が語っているようには思えない。
 もう1つ。昨日の番組とちがって、「反省会」で多くの人が、語ったわけではないからであろう、むしろ、いろいろな取材証言によって構成されていた。その分、興味深く見ることができたし、特攻をめぐるいろいろなことも知ることもできた。ただ、実際に、この作戦を強いられた若者の実相に迫ったとは思えない。その葛藤や苦しみにもせまってほしい。
 日本軍と日本の戦争の愚かさ、誤りが、当事者の口から語られている。これがこの番組の大きな意味があるのだろう。ただ、番組では、日本の加害ということが、昨日も今日も語られることはない。先の責任とならんで、この「反省会」の語り手たちが、人間性を未だ抑圧しつづけ、自らを人間として取り戻そうとしない姿があると書いた意味でもある。

 別のチャンネルでは、「最後の赤紙配達人」という番組をやっていた。となりでつれ合いが、こちらのほうを見ていたので、チラチラと見た。

 今回で3回目となる<シリーズ激動の昭和>、今回は戦場への“招待状”ともいえる召集令状、いわゆる“赤紙”の配達人、西邑仁平氏をドラマの主人公にし、 ドキュメンタリーとドラマをあわせた構成となる。西邑氏は俳優・吉岡秀隆が演じる。
 滋賀県の大郷村。この村からも多くの若者が戦場へ向かった。西邑氏は、赤紙を配る兵事係を15年もの長い間勤め上げた。 赤紙を配るだけでなく、戦死した知らせを家族に伝えるという過酷な仕事を黙々と勤めた西邑氏は、残された家族や村の人への気配りや心のケアも忘れなかったという。 大郷村には5名も戦場に送り出した家もあり、そのお宅へ戦死の知らせを伝えるときには、涙が出るほど辛かったと回想している。
ドラマの部分では西邑氏の苦悩や戦争に巻き込まれていく大郷村の家族の様子を描く。

 ドラマとドキュメンタリーを織り交ぜながら、ていねいにつくられた心うつ作品だったとは思うけれども、この番組にも、加害というテーマはない。

 強いられた戦争のなかで、どれだけ日本の兵士や国民が、抑圧され、極限状態を強いられたかを見つめることにはたしかに意味がある。そのことに光をあてることが、日本の加害の本質を見つめる上でも、大きな意味をもつとは思う。ただ、テレビで、ここまで加害について語られないことは、やはり気になる点でもあるのだけれど。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/08/09

日本海軍 400時間の証言 第一回 開戦 海軍あって国家なし

 NHKスペシャルの表題の番組も見た。

090809_b 太平洋戦争の開戦の鍵を握った大日本帝国海軍・軍令部。全ての基本作戦の立案・指導にあたり、絶大な権力を持った『軍令部』の実態は、資料が殆どなくこれまで闇に包まれていた。
 「海軍反省会」。戦後35年が経過した昭和55年から11年間、海軍の中枢・『軍令部』のメンバーが中心となって秘密に集まっていた会合である。70~80代になっていた彼らは、生存中は絶対非公開を条件に、開戦に至る経緯、その裏で行った政界・皇族・陸軍などへの働きかけなどを400時間にわたって仲間内で語っていた。戦争を避けるべきだと考えながら、組織に生きる人間として「戦争回避」とは言いだせなくなっていく空気までも生々しく伝えている。
 太平洋戦争で亡くなった日本人はおよそ300万人。アジアでは更に多くの人命が失われた。
 当時の日本のエリートたちはなぜ開戦を決意したのか。
彼らが残した教訓とは何か。シリーズ第一回は太平洋戦争に突入していく経緯を当事者の証言から浮かび上がらせる。

 ボクもよくしらない「海軍反省会」というもののベールがはがされるということは注目される。
 ただ、反省の対象としている期間が、そもそも太平洋戦争の開戦となっていることそのものに、本質的な無理というか、無自覚がたぶんあるのだろうな。番組を見ていても、そこで明らかにされる内容は、あまりにも愚かだし、それだけではなく、戦後も、かくも人間性は抑圧されるづけているものなのか、と、悲しくなってしまう。

 1回ではなかなか感想はもちにくい、条件があれば、明日以降も見てみたいとは思うけれども。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

カルテだけが遺された~毒ガス被害と向き合った医師の闘い

 今日は、朝から団地の草取り、階段清掃とかなりハードな肉体労働からはじまる。汗ボトボトになる。着替えて、職場に向かう。2本目のインタビューの整理をすすめる。3分の1ほどすすめる。

 夜は、NHKを見る一日となる。

Img0809_01s 瀬戸内海に浮かぶ周囲4キロの島、広島県大久野島。この島には終戦まで、国際条約違反として使用が禁止されていた毒ガス兵器の極秘製造工場があった。工員として働いていたのは、地元で暮らす人々。誰もが、家族のため、国のためと信じて懸命に毒ガスを造り続けていた。そして戦後、彼らの多くは、毒ガスを間接吸引したことによる重い後遺症に悩まされることになった。
 この番組は、戦後一貫して毒ガス被毒者を診療し続けた医師・行武正刀さんを、3年間に渡って取材した記録である。行武さんが診察した被毒者はおよそ4500人。そのカルテには被毒者の病歴と一緒に、診察の合間に彼らが漏らしたさまざまな言葉が記されている。「彼らの言葉は戦争の貴重な記録である」そう考えた行武さんは膨大な時間をかけて、証言集を編さんし始めた。しかし去年春、肺にがんが見つかり、今年3月帰らぬ人となった。享年74。被毒者を見守り続けた一人の医師の半生をたどりながら、戦時中の毒ガス製造の実態と毒ガスにほんろうされた人々の苦悩を伝える。

 これはなかなかよかった。さすがに日本軍の毒ガス使用について、追いかけてきた蓄積をもつだけのことはある。
 番組そのものは、医師の姿を追っている。この人が、政治的にはどのような立場の人だったかはよく知らないけれど、その仕事は心を打つ。番組では、被毒者のほうを追いかけたわけではないが、その淡々としたドキュメントのなかでも、被った苦しみは伝わる。毒ガス兵器の被害が、時をたってあらわれるということは、十分のよく理解していなかったので、あらためて、この被毒者の戦後の苦悩というものを考えさせられた。補償や医療の遅れもそうだけれど、その苦しみを共通の認識にしてこなかった政治と社会というものについて、多くのことが問われているという気がした。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/08/08

格差・貧困と競争に立ち向かう~子ども・若者が人間らしく生きられる社会・地域・家庭・学校を~

 さて、今日は小田原まで教科研の全国大会をのぞきに行って来た。小田原は20年ぶり。下の子が生まれる前、伊豆での仕事(子連れ)の帰りに、つれ合いと合流して、小田原城にいった覚えがある。

Img00058200908081442 佐貫さんや、田中孝彦さん、佐藤広美さんの報告のあと、「貧困を学ぶ学校・・・格差・貧困と競争と闘う」と題して、湯浅誠さんの講演。いつもながら、わかりやすい話である(内容は省略)。

 そのあと、「若者の自立貧困と若者の自立」というフォーラムに参加した。この分科会への参加は、久しぶり。ここ何回か、首都圏で大会あったときには、教員の分科会に行っていたから。
 分科会では、乾さんが、若者の雇用をめぐる問題から若者のおかれた状況について報告。さらに、低賃金とともに広がる生活上の不安定かと孤立化について指摘された。そのなかで、とくに家族関係の不安定化に注目された。そのうえで、若者たちの生きづらさについて、若者バッシングに煽られた”過剰な頑張り”と”不安”で追いつめられている。困難層にとりつく”2重の困難”-物理的困難と他責・自責ということを指摘。経済的貧困は人間関係葛藤と孤立化を同伴していると話された。

 つづいて首都圏青年ユニオンの河添書記長が、いくつかの実例をあげながら、現在の非正規労働のひろがりのもとでの若者の生きづらさという問題について報告。そのなかで、よく解雇される人、いっしょに働くとちょっとつらい人、不器用な人は、入りやすいところに入り、簡単に解雇される。解雇され続けることで、よけいに不器用になっていくという問題を提起。自己責任のイデオロギーは下層には暴力となり、それが内面化すると指摘。ぶん殴られる社会から、ブロックすることが必要だと。あの人もちょっと問題があるというところから、解雇は問題ということを共通認識にしていくことの重要性を提起された。そのためにも、ブロックして居場所をつくる。声の上げ方を学ぶ場が重要だと。

 いろいろ熱心な討論になった。討論を聞きながら、ボクの頭のなかではいろいろな思いがぐるぐるとかけめぐる。若者にとって、家族の葛藤に追い込まれていくことがとてもたいへんなことは、『若者と貧困』という本にも紹介されている問題。だけど、現実には、葛藤がおこらざるをえないほど、家族のほうも追い込まれているのは、自分自身を考えてもそうだ。だからといって、日本の政治が、若者個人の生活を支援するような転換が早期にはかられるというのは考えにくい。それは、大学学費のこれだけ高い負担を押しつけても、その解決の議論すらはじまらないことに現れている。子どもの貧困以上の困難さがある。では、どうすればいいのか。

 結局、いまある制度をどう使いやすいものにし、そして一歩一歩拡充していくのかということが大事なんだろうということは、討論を聞きながら思った。同時に、若者を主人公にした解決の方向を模索すること。居場所もそうだし、ユニオンもそうだし、学校なので、若者の実感によりそった学習によって社会的な視野を広げていくこともそうなのだと思う。などなど、考えながら討論を聞いていた。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/08/07

小中学生の不登校12万7千人 3年ぶり微減、文科省調査

 ニュースのクリップ。

小中学生の不登校12万7千人 3年ぶり微減、文科省調査(共同通信)

 2008年度に病気や経済的な理由以外で学校を年間30日以上欠席した「不登校」の小中学生は3年ぶりに減少し、前年度比1・9%減の12万6805人だったことが6日、文部科学省の学校基本調査速報で分かった。
 中学生は前年度より約千人少ない10万4153人。全生徒に対する割合は2・9%で35人に1人が不登校の計算になる。小学生も約千人減の2万2652人で、全児童に対し0・3%。文科省は「不登校が多い状況に変わりはない。鍵になる初期段階の対応に配慮し、防ぎたい」としている。
 厳しい経済状況を反映して今春卒業の大学生の就職率は6年ぶりに下がり68・4%。卒業者のうち進学も就職もしない人は8千人増の6万8千人で12・1%を占めた。
 調査は全国の国公私立校が対象。不登校のきっかけを複数回答で尋ねると、「本人にかかわる問題」が41・2%で最多。「いじめ」は2・9%だった。学校内外で指導や相談を受けたのは67・1%だった。
 千人当たりの不登校の割合は神奈川県が14・5人と最多で、長野県の14・2人が続いた。最も少なかったのは宮崎県の8・3人、次いで秋田県の8・8人だった。
 四年制大への進学率(浪人生を含む)は50・2%で初めて50%を突破した。
 専門学校も含む高等教育機関全体への進学率は77・6%、高校への進学率は97・9%でともに過去最高。大学・大学院の学生数は284万6千人で最多となり、女子学生の割合も40・7%と最高になった。

「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」結果(小中不登校等)はここ。
学校基本調査速報の実物はここ。

 いろいろ言いたいことはあるけれど、ここにはいまの教育と社会の姿が見える。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

元新自由クラブ代表・元自治相の田川誠一さん死去

 眼鏡がないと、仕事の効率が悪い。でも、仕事をすすめなくてはいけない。
 長男は、お気楽に、遠距離恋愛の彼女が上京してくるということで、朝から出かけている。お小遣いを親にせびるか!

 さて、

元新自由クラブ代表・元自治相の田川誠一さん死去(朝日新聞)

 新自由クラブ元代表で、中曽根内閣で自治相を務めた元衆院議員の田川誠一(たがわ・せいいち)さんが7日午後7時20分、老衰のため死去した。91歳だった。通夜は11日午後7時、葬儀は12日正午から神奈川県横須賀市本町1の4のプラザヨコスカ中央で。喪主は長男誠(まこと)さん。葬儀委員長は河野洋平前衆院議長。
 横須賀市出身。慶応大卒業後、朝日新聞社に入社。55年に松村謙三文相の秘書となり、60年の衆院旧神奈川2区で初当選。11期33年間にわたり衆院議員を務めた。
 田中元首相のロッキード事件を機に自民党を離党。新自由クラブの結成に参加した。解散後も復党せず、進歩党代表として政界の腐敗に警鐘を鳴らした。83年12月~84年11月には自治相を務めた。93年に政界を引退した。

 もう10年以上も前に、ボクは一度だけ、田川さんのお宅におじゃましたことがある。1時間ほど、いろいろ政治の話をお聞きした。政治とカネという、いまでも大きな話を聞いた。そして、最後の5分ほどで、田川さんは、安保条約で、横須賀にアメリカの海軍の基地が存在していることに疑問を呈された。長く保守の政治家をつとめた政治家からそんな話が聞けたことに驚いた記憶がある。
 冊子などもいただいたけれど、どこにあるのだろうか。

 ご冥福を祈る。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

黒田勝雄写真展「浦安 湾岸のまち」

 午前中、眼鏡をつくりに行く。お金がないときに、お金がかかるのは、ほんとうにつらい。
 おまけに夏ばてで、ヘロヘロだし。

Gallerykuroda_thumb 午後から、表題の写真展に新宿コニカに行って来た。
 浦安というと、ディズニーランドとマンション街というイメージがあるが、決して無機質な町ではなく、古い町並みも残り、そこには、人と人とのつながりを感じさせる、生活がある。そうした生活感と人間のぬくもりを感じさせる写真が並んでいて、好感がもてた。

 大月書店から、この8月、写真集が出版される。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/08/06

「何十歩も前進」「仲間亡くなった」 原爆症訴訟で調印

 この8月6日が特別な日という意味では、今日のこの出来事も重要だろう。

「何十歩も前進」「仲間亡くなった」 原爆症訴訟で調印(朝日新聞)

 最初の提訴から約6年4カ月。原爆症認定集団訴訟を終結させるとした確認書に、広島原爆の日の6日、麻生首相と被爆者側が署名した。「完璧(かんぺき)ではないが、何十歩もの前進だ」。原告・弁護団らは、こう評価した。
 広島市中区のホテルで、306人の原告を代表して日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の坪井直(すなお)代表委員(84)と田中熙巳(てるみ)事務局長が、麻生首相、舛添厚生労働相との調印式に臨み、互いに文書にサインした後、握手を交わした。坪井代表委員が笑顔で「ご決断ありがとうございました」と声をかけると、首相は小声で「ご苦労さま」。終了後、坪井代表委員は記者団に「これで不安だった被爆者が安心できる。何十歩も進んだ。人間のすることですから百%の完璧はない」と声を弾ませた。
 …今回の調印式では、放射線の影響を狭くとらえる認定行政や裁判が長期化したことについて、麻生首相や舛添厚労相から謝罪はなかった。被爆者側が求めていたことだが、これについて全国弁護団の宮原哲朗事務局長は「官房長官談話に『陳謝』の言葉が明確に入っている。この言葉は今日の確認書を貫くものだと受け止めている」と説明した。

 まあ、政府は、あいまいな基金というものが好きだなあと、チャチャを入れたくはなる。全員認定という理想から見れば、完璧ではないが、やっとつくりあげた政治決着である。これまで拒み続けてきたことが、大きな前進である。その根拠とされてきた、受忍論は完全にくずれさったと言って良い。戦争被害に自己責任は通用しない。
 大きく戦争被害全体が問われていく第一歩にもなるにちがいない。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ヒロシマ・少女たちの日記帳

 いろいろ子ども関係の出費がかさばっているというのに、眼鏡が見つからない!
 んなわけで、いらいらし通しの一日。
 一通り、仕事を終えた後、NHKのドラマ仕立てのドキュメント

 昭和20年8月6日午前8時15分、広島県立広島第一高等女学校の1年生223人は建物疎開の作業中に被爆し、亡くなった。少女たちは学校で渡された日記帳に日記を書いていた。学校生活、家族、友人についてなど、戦争に追い詰められながらも精いっぱい生きる少女たちの思いがつづられている。日記帳の記述や再現ドラマ、そして同級生、遺族の証言をもとに少女たちのみずみずしい思春期の日々を描き、原爆の無残さを伝える。

 日常の生活の積み重ねの後に、8月6日がやってくるというドラマは、何本か見たことがある。が、これは、実際にあった現実の話であるだけに、重い。しかも、みずみずしい光輝くような、若い世代の話である。そして二百数十人の命が消えた。
 六十周年がたち、当時、知り合った、男の子(男性)から届けられた、少女の肖像画が切ない。

 今年は、特別な八月六日になるのだろうか。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/08/05

学校から社会へ~各国若者就労支援の実態と課題

Img00051200908051025 今日は、朝から全進研の大会3日目に行って来た。ほんとうは、3日間ともいきたかったんだけれど、仕事でそうはいかず。3日目のメインは表題のシンポジウム。

 まず、平塚真樹さんが「若者への社会的支援の仕組み~フィンランドの場合」と題して報告。
 決して理想的な国ではない。格差がひろがった。新自由主義的傾向で、社会保障の縮小。若者の政治への関心は最低。みんな学校は嫌い。などと前おきをしながら、社会への信頼感が高い。日本、イギリス、アイルランドとの違い。問題はありといいつつ、問題を解決していけばいいというのが国民のうけとめと紹介。大事な点として、普遍主義的社会保障システム、職業教育・訓練制度、豊富なユースワーク
 たとえば教育・職業訓練の無償制は 単純ではないが、すべての教育・訓練機関の授業・利用料無償、基礎教育の完全な無償制として、教育をうけるために必要なものはすべて無償(たとえば、めがね、歯科)、義務教育後教育・職業訓練参加への公的補助を紹介していた。義務教育後の進路として、アカデミック以外のコースの多さ
とくに後期中等教育は、6・5割でそれ以外は職業学校、見習いで、しかも近年、職業学校の人気が高まる傾向
を紹介していたもっとも、高等教育は最終的には8割になるということなんだけれど
 早い自立の促進の背景として、児童手当終了(17歳)が自立への契機で、住宅手当、所得補助を紹介され、失業や無業になったら、社会給付(失業手当)があり、社会サービスのアクセスの容易さも紹介された。
 オムニアという高校から専門学校段階の職業訓練の学校の内容は興味深かった。なによりも、豊富なユースワークというものがいちばん心をとらえる。

 続いて、樋口明彦さんが、「欧州・豪州とアジア~なにが違うのか?」を報告。
 彼は、端的に、社会サービスは若者に届いているのかと指摘。その構造として、・漠然とした自己責任論? 若者を支える社会保障制度が存在しない・日本固有の現象としての「ひきこもり」? 日本的な言い方。社会サービスがない、結果として家にとどまらざるをえない。世界でこのような言い方をするところはない。同じような若者。・見えない家族の負担・学校への過剰な期待 キャリア教育
 これにたいし、ヨーロッパは、これらのサービスを若者に届けることを重視している。たんに制度があるかないかではなく、制度があって、その制度がほんとうに必要としている若者にとどくかどうか。日本の場合、制度があっても、使われまい構造的な問題があると指摘した。
 そのうえで社会サービスを届ける仕組みとして、①普遍的な所得保障制度、②早期段階における予防的取り組み、③社会サービス機関の一元化を指摘。若者の所得保障と社会サービスの国際比較をすると、失業の場合。雇用のリスクが高い若者にはセイフティネットにならない。では公的扶助は、これもうまくきいていない。アジアは低受給率 若者個人が扶助の対象になる割合が低い。アジアは家族・世帯単位だからか。ヨーロッパの間には、雇用保険と公的扶助のあいだに、失業扶助という制度があると。
 日本における社会サービスの問題として、・拠出の義務がないような制度が存在しない。・制度があるが資格がないので使えない・制度や資格もあるが、アクセスできないと指摘した。

 佐藤洋作さんの簡単な報告のあと討論。それがどれだけかみ合っていたかはわからないけれども、聞いていて、それはそれでおもしろかった。
 ボク的な理解では、若者に社会サービスがとどかなといったとき、樋口さんは、社会は存在するのかという問いかけを仕掛けれど、この日本における社会の弱さというのは、新自由主義のもとで社会が破壊されたという面と、そもそも日本で、資本主義の発展に(矛盾に)対応したもとめられるような社会の形成がなされているのかという問題があると思う。新自由主義への対抗は、現実の問題として大きな問題だけれど、だからといって、単純に、新自由主義の政治の転換がなされたら問題が解決するという問題でもない。後者に対応した、社会の形成は、政治的には、その担い手が保守政治のもとでも、試行錯誤しながら、前進したり後退したりするという面ももつ。その知恵も必要な課題でもあるのだと思う。言い方をかえれば、新自由主義の政策の転換が不十分なもとでも、いろいろな手だてをつくさなければいけない政策的な課題でもあるのだと思う。もちろん、1つひとつ新自由主義にからめたられないような、議論を進めなければいけないわけだけれども。
 だから、もっといろいろなことを出し合い、立場の違う人の意見にも耳を傾け、一致することを大事にしながらすすめるべき議論だと思うんだけれども。若者の声を聞き、よく実態を見ながら、議論するということが大事なのだと思うんだけれど。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

学力:年収多い世帯の子供ほど高い傾向…文科省委託研究

 暑い一日ですね。今日は、ずっと外回りだったので、よけいに体力が消耗しています。

 さて、ニュースのクリップです。

学力:年収多い世帯の子供ほど高い傾向…文科省委託研究(毎日新聞)

 年収200万円台の世帯と1200万円以上の世帯では、昨年の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の平均正答率(小6国語B、算数B)に約20ポイントの差があることが、文部科学省の委託調査で分かった。一方、年収にかかわらず、親が「ニュースや新聞記事について子供と話す」「家に本がたくさんある」などと回答した世帯の子供ほど学力が高い傾向もみられた。
 文科省の委託を受けた耳塚寛明・お茶の水女子大教授らの研究グループが、昨年12月~今年2月に全国の5政令市の小学校100校を対象に保護者約5800人にアンケートし、昨年4月のテスト結果との関係を調べた。
 調査によると、基礎問題(A)と活用問題(B)のいずれも、年収が高い世帯の子供ほど正答率が高い傾向があった。最も差がついたのは算数Bで、200万円未満の世帯は42.6%、200万円台は45.7%に対し、1200万円以上1500万円未満は65.9%、1500万円以上も65.6%に達した。
 塾や習い事など学校外教育への支出額と学力にも相関があり、全く支出のない世帯は、月5万円以上支出する世帯と比較して正答率が23~27ポイント低かった。
 また、親自身の普段の行動を尋ねたところ、高学力層では「クラシック音楽のコンサートに行く」「お菓子を手作りする」などの回答割合が高く、低学力層では「パチンコ・競馬・競輪に行く」「カラオケに行く」などの回答割合が高かった。…

 ほぼ同じ内容の結果を耳塚さんは、かつて報告している。

 傾向というのは、傾向であって、直接、因果関係を論じているわけではないだろうが、でも傾向が明らかにあるのである。子どもの貧困、貧困の連鎖は、かなり理解がひろがったけれど、同時に、根強い、冷たい視線も広くあるのも事実である。この数字は、シンプルでわかりやすいが、しかし、難しい問題でもあるのだけど。だから、説得力をもって、合意を勝とって、施策を実現するためにも、ていねいが議論が大事なんだろうな。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (1)

わたしは学童保育指導員

423m この本は、電車のなかで読まないほうがいいという話だったが、たしかに、電車のなかで読んで、とても困ってしまった。切なさや喜び、涙なくしては全体に読めない本である。

 新自由主義の傷は、深く、そして広く、子どもたちやその親をむしばんでいる。心に深くつきさったその傷が原因で、子どもたちはいろいろな、想いの発し方をする。それはあるときには、極端に攻撃的であったりする。その子どもの想いを、正面から、子どもの目線、子どもの味方になって受けとめようとする、指導員の記録である。そして、こうした子どもへの接し方に、”学童保育”というものの最大の特質がある。

 そして、働く親をうけとめることも、”学童保育”という世界でもある。格差や貧困の、生活の不安定は親を直撃している。昨今の学童保育は、シングルの家庭も予想以上に多い。ひとりで頑張って、ともすれば折れそうになる。いろいろな姿の親の裏側には、そんな困難や葛藤があったりする。指導員に”私もだきしめて”という母親の姿にも、この指導員という仕事の本質があるとも思う。

 ただ、この仕事はあまりも不安定である。大きな前進をかちとってきたといっても、まだその制度は不安定であり、とりわけ指導員の身分は取り残されている。だから、指導員の仕事というものを、応援し続けたいとは思う。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2009/08/04

「つくる会」主導の教科書採択 横浜市教委が8区で、全国初

 悔しいニュースである。

「つくる会」主導の教科書採択 横浜市教委が8区で、全国初(共同通信)

 横浜市教育委員会は4日、2010年度から2年間、市立の中学などで使う教科書を選ぶ定例会を開き、市内18区のうち8区で「新しい歴史教科書をつくる会」(藤岡信勝会長)が主導した自由社(東京)発行の中学・歴史教科書を採択した。
 「新編 新しい歴史教科書」で、文部科学省の08年度教科書検定に合格したばかり。自由社によると、採択は全国で初めてという。
 定例会では、6人の教育委員が、自由社を含む7社の教科書について審議。自由社の教科書の評価については「歴史の流れが分かりやすい」「戦争賛美的な点もある」などと意見が割れ、18区それぞれで採択する教科書について無記名投票を実施し、賛成多数で決定した。
 …自由社の教科書では、太平洋戦争の項目を「大東亜戦争(太平洋戦争)」と記述。「日本は米英に宣戦布告し、この戦争は『自存自衛』のための戦争であると宣言した」とつづっている。…

 文科省によると、扶桑社版歴史教科書の全国の中学での採択率は0・4%(05年9月)だった。この間、靖国派が送り込まれた、都県の教育委員会の手動で、中高一貫校の中学で、採用が強行されていたが。

 子どもと教科書全国ネット21事務局長抗議談話を紹介しておく。

【談話】横浜市教育委員会の自由社版歴史教科書採択に対して、断固として抗議し、採択の撤回、採択手続きのやり直しを要求する

                           俵 義文(子どもと教科書全国ネット21事務局長)

 横浜市教育委員会は、本日8月4日、新しい歴史教科書をつくる会(「つくる会」)編集の自由社版歴史教科書を市内18採択地区中8地区(港南・旭・金沢・港北・緑・青葉・都築・瀬谷、145校中71校)に採択した。私たちはこの暴挙に怒りを込めて抗議し、採択の撤回・やり直しを要求する。
 自由社版歴史教科書は、極めて問題の多い扶桑社版教科書の「複写」教科書であり、ほとんど同じ内容の教科書である。したがって、自由社版は扶桑社版の問題点をそのまま引き継いでいる上、戦争の美化・正当化をいっそう色濃くしている。この教科書は、日本の歴史を天皇中心に描いている。また、日本の植民地支配や侵略戦争を正当化・美化し、日本の戦争の加害や被害をほとんど書いていない。戦争そのものを正当化し、日本国憲法を敵視し、平和や人権をないがしろにしている。歪曲した歴史を子どもたちに刷り込むことによって、子どもたちを「戦争をする国」の忠実な国民に育てることをねらいとするものである。
 こんな教科書を使うことになる約13,000人の横浜の中学生は、国際都市横浜の子どもとしてふさわしくない歴史、歪曲した間違った歴史を学ばされ、アジアを蔑視する歴史観を身につけることになりかねない。
 さらに自由社版教科書は、きわめて無責任でずさんな編集によってつくられたために、扶桑社版の間違いに加えて、新たな不適切な内容や誤字誤植がたくさある。しかも、文字が小さくルビなどはほとんど読めない、資料の図版などへの斜体文字の多様や色つきの紋様(地紋)の上から印刷するなど趣味的な編集のために読みづらく、教科書としての使用に堪えないものである。こうした内容以前の問題からみても、この教科書で学ばされることになる横浜の子どもたちの学習にとっては重大な問題だといえる。
 横浜市教育委員会は、こうした多くの誤りのある教科書を今後さらに2年間、子どもたちに使わせることを決定したわけである。
 加えて、「つくる会」は06年に分裂し、扶桑社版教科書の著作権をめぐって裁判で争うなどの醜い抗争をつづけている。子どもや教育そっちのけで争いを続けている無責任な団体が編集した教科書を採択したことは、子どもたちの教育を考えても重大な問題である。
 東京都・滋賀県・愛媛県・杉並区・大田原市の教育委員会が、2005年に扶桑社版教科書を採択したことに対して、当該地域はもとより日本各地の市民や諸団体、韓国をはじめアジアの人びとや団体から、多くの抗議や批判が寄せられてきた。さらに、今回の採択にあたっても、横浜市民・神奈川県民をはじめ全国各地から、さらにはアジアから、多くの人びとや団体が、扶桑社版・自由社版を採択しないことを求める要請を多数寄せていた。しかし、横浜市教育委員会はこうした声を完全に無視して、扶桑社版・自由社版の採択を強行した。
 今回の採択には不正の疑惑もある。今年3月頃から、横浜市教育委員会の今田忠彦委員長と藤岡信勝「つくる会」会長が何回も会い、今田氏が藤岡氏に自由社版教科書を採択するという内諾を与え、そのことを「市執行部や議会の一部幹部にも報告済み」「『つくる会』の限られた幹部も『今田さんと話が付いている』と話している」という内部情報があった。今回の採択を主導したと思われる今田委員長は、4年前にただ一人扶桑社版を絶賛し、扶桑社版の採択を強く主張していた。同じ「つくる会」教科書でも、扶桑社版ではなく自由社版を採択したというのは、この情報が事実であることを裏付けるものである。これが事実だとすれば、今回の採択は不公正であり、不正なものだといえる。何故なら、「つくる会」はこの教科書を編集しただけではなく、事実上の発行事業者であり、その責任者と事前に打ち合わせを行ったというのは、明らかな不正であり、不公正な採択だといえよう。
 この教科書を採択した教育委員はすべて、「つくる会」教科書を支持してきた中田宏横浜市長が任命した委員である。その意味では中田市長の責任も問われかねないといえる。
 横浜市の教育に責任を負う教育委員会が、子どもや教育のことを考慮しないで、政治的な判断のみで「つくる会」教科書を採択した“非教育的”で無責任な所業に対し、心からの怒りを禁じえない。私たちはこの暴挙に対し、断固として抗議するとともに、採択の撤回・やり直しを要求するものである。

 となみに採択数は14000冊になるという。重大な問題である。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (2)

集団的自衛権の行使容認 安保懇報告書 専守防衛 見直し提言

 腰痛が激しい。足がしびれて、立っているのがつらい状態。痛み止めの薬をぬって、なんとかしのいでいるが、とくに、通勤や家事がつらい(笑い)。おまけに、汗で、シャツがぬれたりしたせいか、昨日からのどが痛く、ちょっと風邪気味。何とか風邪薬で過ごす。

集団的自衛権の行使容認 安保懇報告書 専守防衛 見直し提言(東京新聞)

 政府の「安全保障と防衛力に関する懇談会」(座長・勝俣恒久東京電力会長)は四日午前、年末に予定する「防衛計画の大綱」の見直しに向けた報告書を麻生太郎首相に提出した。報告書では、軍事大国化を否定する基本概念となってきた「専守防衛」について「今日の視点から検証すべきだ」と見直しを提言。集団的自衛権の行使を禁じてきた政府の憲法解釈の変更など、防衛政策の抜本的な転換を求めている。
 これを受け、政府は大綱の見直し作業を本格化させる方針。ただ、衆院選後に民主党が政権を獲得した場合、報告書が空文化する可能性がある。公明党にも異論が根強く、政権が維持されても提言内容がどこまで反映されるか不透明だ。
 …集団的自衛権の行使については、米国に向かう弾道ミサイルの迎撃やミサイル警戒に当たる米艦船の防護を例に「憲法解釈を見直して可能とすべきだ」と指摘。敵基地攻撃能力についても、日米の役割分担などを協議しながら検討する必要があるとした。武器輸出三原則も国際共同開発への参加を念頭に緩和を求めている。

 自民党が、民主党との対決軸を明確にすることを応援するためのかなりポリティカルな報告という印象が強いが、内容的には、タカ派的、軍事対応中心的な、危険なもの。対話をねばり強く模索している、アジアや世界の動きは視野にはない。志位さんの「紛争を平和的、外交的話し合いで解決するという世界の流れに逆行している」という指摘はそのとおりだと思う。。
 ただ、民主党政権になれば、はたしてこの報告はどうなるのか。報道では、鳩山さんは、衆院選で政権を獲得した場合、議論を検証するとともに、懇談会の人選を再検討する考えを表明したという。

 今日のところは、現物はHPにはアップされていない。続きで要旨を紹介しておく。

 根底にある安保条約は改定50年を迎える。総選挙に向けて、大いに、国のあり方を議論するべきだと思う。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

続きを読む "集団的自衛権の行使容認 安保懇報告書 専守防衛 見直し提言"

| | コメント (0) | トラックバック (1)

ビルマ 濁流に散った敵中突破作戦 ~徳島県・歩兵第143連隊~

 シリーズ証言記録 兵士たちの戦争が、数年前からNHKで随時放映されている。日頃は、BShiで放映されているわけだけど、それを見る条件にないボクは、いつも夏の地上波での再放送で見ている。今年も、昨日から、その再放送がはじまった。昨日は、このビルマの話と、沖縄の鉄血勤皇隊。とにかく深夜の放送なので、1本しか見れなかった。
32284986 この「ビルマ 濁流に散った敵中突破作戦 ~徳島県・歩兵第143連隊~」は、NHKが出版している、このシリーズ本の、最新刊の冒頭にも掲載されている。

 ビルマに侵攻し、そして英米の反撃に対応するための無謀な作戦(インパール)の失敗で、取り残された兵士たちが、膨大な犠牲を出しながら、敵中突破する話である。日本の戦後の平和意識が、こうした無謀で、非人間的な戦争の惨劇にもとどいたものであることは、このシリーズを何度見ても痛感させられる。最後に、生き残った兵士が言う言葉、「兵隊は1銭5厘。消耗品」という言葉が痛烈だ。

 兵士たちが、いま語りはじめている。それは風化し始めた、日本の平和意識を、もう1度再確認していくうえでも、大きな意味をもつのであろうと思う。そして、ボクはもう1つ注目していることがある。たとえば、ビルマは、最初、日本が侵攻したとき、イギリスに対する解放軍として日本を迎え入れた。ところが、戦争を通して、住民たちは離反していく。たぶん、いろいろな残虐行為もあったのだろう。この番組でも、日本兵がいた村は、去った後、何も残らなかったことが、語られている。補給路をもたず、すべて現地調達に頼った日本軍は、どこでも略奪の限りをつくしたのだろう。戦後、こうした加害の事実と、日本は必ずしも向き合ってきたわけではない。むしろ、戦争だから仕方がないと、その記憶を封印してきて、国民的な共通の認識にはなっていなかった。体験は封じ込められてきたのだ。
 では、この兵士たちの語りは、その封印を解き放ち、新しい国民の認識をつくっていくのだろうか。そうなっていかなければならないとは思うのだけれど。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

続きを読む "ビルマ 濁流に散った敵中突破作戦 ~徳島県・歩兵第143連隊~"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/08/03

死んだ女の子 再び

 今日のこのブログのアクセスは、どういうわけか、この「死んだ女の子」の検索をとおしてのものが多かった。
 広島の日に近いからだろうか。もう4年ほど前に書き込んだページへのアクセスである。

 久しぶりに、ボクに、この曲を聴いてみた。平和への願いというものが胸に迫る。やっぱり心が揺さぶられた。

 Youtubeにも、アップされている。

 元ちとせのHPにも、パフォーマンスの動画が配信されている。

 この曲を聴きながら、10代の夏、京都の町を一軒一軒、署名をとりながら歩いたことを思い出した。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

広島市、核廃絶へ米大統領支持 平和宣言骨子を発表

 法事で、久しぶりに、古い親戚と話をする。みんな年老いてくる。中山間地で農業などを営んできた叔父は、地域の年寄りは、みんな少ない国民年金で暮らしていて、老人会の旅行すら成立しないと話していた。地方の疲弊は2重3重に生活を襲っている。中小の専門小売り業を営む従兄弟は、業界の問題になったときはもう遅い。声が発せられたときに、対策が打たれないと間に合わないと言っていた。たぶん、自民党政治は、こうした声を聞いてはいない。

 今日は、一日、職場でインタビューの整理に向かう。半分ぐらいは流れができたということころか。

 さて、今日のニュースから。

広島市、核廃絶へ米大統領支持 平和宣言骨子を発表(共同通信)

 広島市の秋葉忠利市長は3日、原爆の日の6日に平和記念式典で読み上げる「平和宣言」の骨子を発表した。
 「核兵器のない世界」を提唱したオバマ米大統領の4月のプラハ演説は、「廃絶されることにしか意味のない核兵器」の位置付けを確固たるものにしたと評価。オバマ大統領を支持し、核廃絶のために活動する責任が「私たちにある」と強調する。
 また核廃絶を願う世界の多数派を、秋葉市長自らが口にし始めた「オバマジョリティー」と呼ぶよう提案。次世代への最低限の責任を果たすため、2020年までの核廃絶を実現するよう市民の力の結集を求める。
 このため今回の宣言の締めくくりは、初めて英語で世界に呼び掛ける。
 一方、日本政府に対しては、国側の敗訴が相次いだ原爆症認定訴訟で被爆体験の重みが法的にも支えられたと指摘。国内外で高齢化した被爆者の実態に即した救護策の充実や、核廃絶運動の旗手として世界をリードするよう求める。…

 ことしの8月6日と9日は、歴史のうえで特別な1日になることはまちがいない。

 実は、今日の毎日新聞には、次のような記事が掲載されていた。

広島原爆:エノラ・ゲイ乗組員ジェプソン氏 放射線被害、これほどとは…(毎日新聞)

 ◇オバマ大統領の道義的責任発言に「世間知らず、間違いだ」
 1945年8月6日、広島に世界初の原子爆弾を投下した米軍のB29爆撃機「エノラ・ゲイ」乗組員(12人)の一人で爆発物の監視を担当したモリス・ジェプソンさん(87)が2日までに、米ラスベガスの自宅で毎日新聞とのインタビューに応じた。ジェプソンさんは、64年後の今も被爆者の後遺症が残っていることについて「放射線被害がこれほど大きいものとは思っていなかった」と述べた。また、原爆使用についてオバマ米大統領が「道義的責任」に言及したことについて、「間違っている」と批判、「戦争早期終結のためだった」と使用を改めて正当化した。…

 原爆の投下を正当化する議論は、アメリカでは根強い。しかし、今回の ジェプソンさんの発言では、機長(故ティベッツ氏)らを除き、ほとんどの乗組員は超強力爆弾(スーパー・パワフル・ボム)という認識だった」と言っている。投下後、しばらくして機長が機内通信装置で、投下されたのが原爆であることを乗組員に明かしたという。ジェプソンさんは「窓から(キノコ)雲と火が広がっていくのが見えた。多くの命が奪われ、多くが破壊されていることを意味した。うれしいことではなかった」と語り、現在も残る放射線被害については、「(原爆を開発した)ロスアラモス研究所自体、これほど被害が大きいことは理解していなかったと思う。米国の物理学者も驚いた。当時のトルーマン大統領でさえ知っていたとは思えない」と語ったという。

 いろいろな意味で、このジェプソン発言は、現在の核兵器をめぐる世論の動向を、鋭く反映しているということもできるだろう。核兵器の廃絶への大きな流れは確実にすすんでいる。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを


| | コメント (0) | トラックバック (0)

陣地壕の印鑑 沖縄戦…64年ぶりの帰郷

 昨日、関西から帰ってきて、洗濯や荷物の整理、洗い物などをしていると、結構遅くなって、一息ついたあとこのドキュメントを見た。

Next_image 太平洋戦争の激戦地となった沖縄で6月、1本の印鑑が見つかった。刻まれていたのは「東端」の文字。そばにあった認識票から徳島県出身の東端唯雄さんの遺品と判明した。長男・孝さん(68)はすぐに沖縄へ向かい、戦後64年経て初めて父の遺品と対面した。迎えてくれたのは同じ徳島出身の平和ガイド大島和典さん。父親を沖縄戦で亡くし、いまだに遺骨も遺品も見つかっていない。大島さんは孝さんを沖縄戦の跡地に案内した。そして、印鑑が見つかった場所へ…。そこは、旧日本軍が米軍を迎え撃つために掘った陣地壕だった。

 いつもながら驚くような話である。
 厚生労働省社会援護局援護企画課外事室によると、戦没者240万人中115万人の遺骨が未収集であるという。そのうちおよそ60万人の遺骨はすぐにでも収集が可能な状態にあるという。それが放置され続けている。未収集の遺骨が存在するのは、何も海外の話だけではなく、この番組で取り上げられている沖縄にも膨大な遺骨が存在するし、硫黄島にも旧日本軍地下ごうに1万3千人以上の戦没者遺骨が未収のままと言われている。
 沖縄でも、収集・調査の活動を担うのは、実際には、民間の団体である。こうした活動には頭が下がるが、なぜ、政府は、政治は、こうしたことを放置し続けるのだろうか?

 同時に、番組でも、当事者が「沖縄はまだ戦争中だ」と語る場面があったが、なぜ、こうした事態に対して、戦後の社会というのは、ある意味、無関心で、蓋をするように過ごすことができたのか、ということも問われているような気がする。曖昧にすることが許されない問題は、まだまだたくさん残されている。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/08/02

若者と貧困

 親父の3回忌。関西への弾丸旅行だった。朝から、お参りし、そして食事。夕方には新幹線に乗り込む。やはり疲れる。若くはない。

03149001 表題の本を読むおえる。テーマはかなりやっかいなテーマだ。それをあえて、若い研究者と運動家によってつくった本だ。とても、荒削りだけれど、これだけ大きな若者を取り巻く状況の変化のもとで、ボクらの世代が十分見えないものを若手ならではの視点で突きつけてくるところがいい。読み応えのある本であるし、刺激的でもある。
 やっかいなのは、実態について、必ずしも統計的な調査があるわけではない。しかも”若者”といっても、それをどうつらえるかということも、社会的には、必ずしも十分な一致点があるわけではない。それでも、若者の自立をめぐる困難の注目が、反貧困の運動と重なり合うなかで、共有されるようになった問題意識は小さくはない。

 それでも、たとえば承認という言い方をされる、ボクら流に言えば、関係性だとか居場所という言葉に象徴されるような問題と、社会構造の問題、これも言い換えれば階級性などとも言える問題は、なかなか難しい問題である。ボク個人としては、この問題は、若者というものをどうとらえるか、つまり単に世代的な違いという問題だけではなく、若者という時期に固有の、しかも現代的な課題というものがあり、そのことと深くむすびついているという理解がある。それだけに、この問題は、かなり普遍的な、社会的政治的な課題として提起されていると思っているのだけれど。

 若者問題を、もっと普遍化していくうえでも、より議論が必要なのだろうと思う。まだまだ、先行の青年論などの研究にも学ぶことも少なくはない。とりわけ、とぎれてしまっているというふうに、ボクには見える、社会教育の分野の議論などの到達の接続なども大きな課題なのかもしれないとも感じる。
 自分にとって大きな宿題を見せつけられたような一冊。焦ってしまう。とても刺激をうけた。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/08/01

どんな未来をつくるのか

 今日は、早朝から一仕事。
 その後職場で、インタビューの整理にかかる。夕方から、父親の三回忌のため、関西に向かうことに。

 さて、昨日は自民党のマニフェストの発表があった。実物はこれ。

 何か、さみしいマニフェストである。これだけ国民生活を困難に追い込みながら、きれいごとをならべても心には響かない。なぜ、いまの日本での暮らしがこれだけ困難になっているのかという分析も反省もないから、未来へのビジョン・展望もない。

 28日に歌手の川村カオリさんが亡くなった。少し前にテレビで、最後のステージで「zoo」をうたっているのを聞いた。ボクにとっては、この曲は「愛をください」の主題歌のイメージが強いけど、もともとは辻仁成プロデュースでデビューした彼女の曲。淡々と歌う彼女の歌の方が、若者の孤独を現わしていたのかもしれない。echos、菅野美穂(蓮井朱夏)と聞き比べてみた。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (1) | トラックバック (0)

失業率、最悪に迫る5・4% 求人も最低の0・43倍

 1日遅れのニュースではあるけれど。

失業率、最悪に迫る5・4% 求人も最低の0・43倍(共同通信)

 総務省が31日発表した6月の完全失業率(季節調整値)は、前月より0・2ポイント悪化の5・4%となり、2003年4月などに記録した過去最悪の5・5%に迫った。失業率の上昇は5カ月連続。
 厚生労働省が同日発表した求職者1人に対する求人数を示す6月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月より0・01ポイント低下の0・43倍で、2カ月連続で過去最低を更新した。求人倍率の低下は、13カ月連続となる。
 省エネ家電の購入を促す「エコポイント」制度など経済対策効果で生産が持ち直し、景気は最悪期を脱したとされるが、企業の雇用過剰感は強く、雇用情勢の悪化に歯止めがかかっていない。雇用情勢の改善や雇用の安全網整備をどう進めるかは、8月30日の総選挙でも争点となる。…

 いうまでもなく、これだけ雇用を不安定にしたのは、労働の流動化をすすめた政治にその責任がある。そして、その背景には、大企業が、海外市場に依存した経営をすすめ、そして過度に金融に傾斜し、いわゆる内需を軽視の経済をおしすすめたことがある。だから、こうした問題を直視するさいに、いまの政権のように、相変わらず、大企業支援を中心とした政策ではなく、大企業のその責任を果たさせ、雇用の規制を強めと同時にセフティネットの構築など、国民を応援することこそが求められるはず。
 「景気底打ち」などの主張もあるが、国民の生活実感・実態といかにそれがかけ離れているかを、この数字は示している。雇用は、総選挙の最大の争点の1つでもある。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年7月 | トップページ | 2009年9月 »