日本海軍 400時間の証言 第一回 開戦 海軍あって国家なし
NHKスペシャルの表題の番組も見た。
太平洋戦争の開戦の鍵を握った大日本帝国海軍・軍令部。全ての基本作戦の立案・指導にあたり、絶大な権力を持った『軍令部』の実態は、資料が殆どなくこれまで闇に包まれていた。
「海軍反省会」。戦後35年が経過した昭和55年から11年間、海軍の中枢・『軍令部』のメンバーが中心となって秘密に集まっていた会合である。70~80代になっていた彼らは、生存中は絶対非公開を条件に、開戦に至る経緯、その裏で行った政界・皇族・陸軍などへの働きかけなどを400時間にわたって仲間内で語っていた。戦争を避けるべきだと考えながら、組織に生きる人間として「戦争回避」とは言いだせなくなっていく空気までも生々しく伝えている。
太平洋戦争で亡くなった日本人はおよそ300万人。アジアでは更に多くの人命が失われた。
当時の日本のエリートたちはなぜ開戦を決意したのか。
彼らが残した教訓とは何か。シリーズ第一回は太平洋戦争に突入していく経緯を当事者の証言から浮かび上がらせる。
ボクもよくしらない「海軍反省会」というもののベールがはがされるということは注目される。
ただ、反省の対象としている期間が、そもそも太平洋戦争の開戦となっていることそのものに、本質的な無理というか、無自覚がたぶんあるのだろうな。番組を見ていても、そこで明らかにされる内容は、あまりにも愚かだし、それだけではなく、戦後も、かくも人間性は抑圧されるづけているものなのか、と、悲しくなってしまう。
1回ではなかなか感想はもちにくい、条件があれば、明日以降も見てみたいとは思うけれども。
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