日本海軍 400時間の証言 第三回 戦犯裁判 第二の戦争
今日は、午前中は会議。インタビューの仕上げをして、あとはたまった実務を、こつこつとこなす。だいぶすすんだのかな。
さて、今日はNHKスペシャルの3日目。
戦後行われた極東国際軍事裁判いわゆる東京裁判。戦争指導者として文官一人、陸軍関係者6人が絞首刑となったが、海軍関係者の被告は終身刑。その後釈放された。
「海軍反省会」では、海軍という組織を守るため、水面下で海軍トップの裁判対策を組織的に行っていた事実を詳細に語っている。勝者の裁きに対抗するため彼らが行った活動とはどのようなものだったのか。
海軍が解体された直後に出来た組織、第二復員省。海軍の頭脳と言われた軍令部の参謀の多くが戦後ここで裁判対策を担った。戦争の責任に海軍の中枢にいたエリートたちはどのように向き合ったのか。
反省会で交わされた当事者たちの議論を通して、「戦争責任」とは何か、「歴史」とどう向き合うかを考える。
今日は、知らない話が、ほとんどだった。海軍が東京裁判の対策にここまで関与したというのには驚いた。
そして、今日の番組では、一転して、中国・三そう島事件をとりあげ、日本軍の残虐行為について焦点をあている。この事件も知られていない事件である。
東京裁判では、こうしたことは隠され、海軍は組織として向き合うことはできなかった。
「反省会」でも、まともな反省はない。なぜか。東京裁判でも、結局、海軍は、天皇を守るということを第一義的な課題とした。そのことが、まともに罪に向き合い、人間性を回復することの最大の障害となってきたのだと思う。ドイツの戦犯裁判とのちがいというものを痛烈に感じるのだけれど。
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