西日本新聞編集者の違和感
NHKの「JAPANデビュー」という番組で、日本の台湾支配を描いた番組について、タカ派研究者らが提訴しているわけだけれど、そのことについて、強い違和感を覚え、新聞づくりをおこなったことを、西日本新聞の編集者が今日のコラムに書いていたそうだ。
「NHKの番組が偏向している」として8000人が提訴した(西日本新聞)「NHKの番組が偏向している」として8000人が提訴したという記事を、紙面で目立つ扱いにした。どう受け止めるかはもちろん読者次第だが、私としては違和感を伝えたかった。
日本による台湾の植民地統治を検証した番組「JAPANデビュー」に反発する人たちが、ネットやCS放送、デモなどで抗議を続けている。それ自体は「言論の自由」だ。嫌な感じなのは元首相を含む国会議員が絡んでいること。以前、NHKの従軍慰安婦問題を特集した番組や映画「靖国」でも指摘されたことだが、政治家の発言は圧力になりかねない場合がある。特に慎重であってほしいと思う。…
このコラムを書いた人は、「番組内容は『台湾は親日的』との固定観念が問い直され、当時の『同化政策』がチベットやウイグルへの施策と通じる面もあるように感じられ、興味深かった」とも書いている。現在の、中国における同化政策は、経済格差の是正など、経済政策という面もあって、とても複雑で、難しい問題なので、どこまで、日本の戦前のアジア支配の問題と同列に扱えるのかは、わからないけれども、違和感そのものは、ボクと共有はしているようだ。
コラム子は言う。「万人が納得するキャンペーンはない。『筆を曲げない』気概だけは譲らないでほしい」と。政治家による不当な攻撃を許さないような、国民的な支援も必要であろう。同時に、NHKはふんばりどころであろう。
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