子どもたちに伝えたい 人権と歴史 人権と歴史認識を考える7・21集会
連休は、地域で仕事をかかえていたので、めいっぱいその仕事だった。とくに日曜日はかなり暑かったので、疲れがなかなかたまっている。昨日、早く寝ようと思っていたのだけれど、深夜にBSでマイケル・ジャクソンの特集番組「 “KING OF POP”の軌跡」をやっていたので、何となく見てしまった。やっぱり、なかなかの才能である。「スリラー」や「バッド」のビデオのフルバージョンをはじめて見たけれど、なかなかおもしろかった。やはり、マイケル・ジャクソンの背後には、つねに、黒と白のアメリカ事態の葛藤というものが透けて見える。そんな悲しさというものもある。
さて、今日は、よるは表題の集会に、ある人に会いに行って来た。
前半は、蓮池透さん(北朝鮮による拉致被害者家族会前事務局長)と池田香代子さん(翻訳家)の対談。あらためて蓮池薫さんをはじめ拉致被害者の心情に思いをはせる。暴力による抑圧、不安や恐怖、あきらめや絶望、生きるための服従、そして、大きな転換。そのことを通しての心の負担はどのようなものだったのだろうか。その傷と、圧迫、そして回復についていろいろ考えさせる。では、家族の心情がどうだったのか。日本社会は、こうした被害者、その家族の人権と人としての苦しみに、どのようによりそい、向き合うことに、鈍感だったのかということも考えさせられた。
蓮池さんの新著も読み応えはある。複眼的な視点から、この問題を捉え直そうとした、バランスのとれた本である。日本の外交に戦略がない。タフな交渉こそ必要だ、などの主張は、正論である。
ボクは、彼の思いが多くの人に伝わればいいなあと思う。へんにレッテル張りをされたり、おもしろおかしく取り上げることの好きなメディアに振り回されることがないように、願う。被害者のことをまず考えるのではなく、利用したりしようという人が多すぎる。善意だけど、感情的になってしまうことも多い問題である。そして、無関心にならないためには、このことが問いかけている問題について、より本質から理解することも必要なのだろうと考えさせられる。
後半は、中村政則さん(一橋大学名誉教授)の講演。戦前の日本は、どこで間違えたのかということを、少しはしょりながら話された。印象にのこったのは、戦後の日本の転機が、サンフランシスコ条約・安保条約の締結の時期と、2番目がいまだという話。漠然とだけれど、この提起は、大事な気がした。そのことも深めたいと思った。
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