検察審査会、二階氏秘書の不起訴「不当」
今月号のピークである。そこそこのページをこなさなけねればならないので、ピークになると実務量だけでもけっこうなものになる。いろいろ調整しなければならない問題もあり、あわただしく動き回る一日でもある。
さて、選挙戦は、すでに本番である。そんなさなかこんなニュースがある。
検察審査会、二階氏秘書の不起訴「不当」(朝日新聞)西松建設がダミーの政治団体経由で二階俊博・経済産業相側のパーティー券を購入していた問題で、東京第三検察審査会は22日、東京地検が政治資金規正法違反容疑での告発を不起訴処分(嫌疑不十分)としていた二階氏の秘書について「不起訴不当」の議決をしたと発表した。議決は21日付。
東京地検は議決を受け、再捜査した上で改めて起訴か不起訴かを判断する。
同審査会は議決の理由で、「捜査が尽くされているとは到底言えない。パーティー券を本人の名義以外の名義で購入した側のみを処罰するのは納得できない」と指摘。東京地検が、西松建設元社長の国沢幹雄被告(70)だけを起訴したことを批判した。 …
この問題は、自民党の側でも決して曖昧にしてはいけない、民主主義と政党の在り方にかかわる問題だと思う。それは、民主党の側でも同じだと思う。
いま政党に何が問われているかということを少し別の角度から考えてみた。
たとえば、渡辺善美新党が8月にもできるという。すでに自民党から離党者も出ている。たしかに、国民は自民党政治を変えたいと思っていて、肝心の麻生さんには自民党を変えようという熱意がないから、こういう行動が生まれるのは当然だとは思う。ただ、ボクは渡辺新党というのは成功しないと思う。
なぜなら、今度の国民の自民党政治を変えたいという志向は、明らかに一定の方向性があるからだ。それは、1つには「構造改革」でぼろぼろになった暮らしをなんとかしてほしいというものだ。この点で、渡辺新党は逆の方向を向いているのだから。
一方で、民主党に対しては、いろいろな議論は成り立つし、そのいろいろな議論のたいていの部分は正しいのだと思う。ただ、民主党が、07年の参議院選挙のころから、一定の変化をみせ、いわば結党のころの保守2大政党の一翼をになうということから、明らかに違うような動きを見せるようになったのは、この国民の志向の反映だと思う。明らかに、そういう志向と民主党の動きはだぶっているところがある。だからこそ、今度の選挙に向けて、民主党に大きな期待が広がっているのには意味がある。
もちろん、民主党という政党には、不確定で、矛盾に満ちた、危険な面もたくさんもっている。そのことについては、あげればきりがないし、個人的には、ボクは、あまりこの政党に対して楽観的な印象はもっていない(笑い)。
でも、たぶんいま問われているのは、民主党を国民の志向から逸脱させないために、この選挙でどんな議論と選択が必要なのかということかもしれないと思ったりする。
その1つにたとえば、この政治とカネの問題で、民主党にきっぱりした態度をせまることでもあるのだと思う。二階さんの問題もあるように、でないと、ほんとうに自民党に変わるような政権が望めるはずもない。そして、民主党には、その声にこたえる義務があると思う。もし、その問いにこたえられないのなら、その政権も、結局長くは続くまい。
こうした議論や問いかけを、しっかりとすすめたいと思うがどうだろうか。
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