麻生内閣 さらなる迷走
二男が帰ってくるのが1時ごろだったので、まっていると睡眠不足になる…。
今日は、寝坊した。
午前中は、会議。昼から、講義の資料づくりに没頭、でも講義時間が2時間から1時間半に…。うまくしゃべれるかなあ。帰りの電車のなかで、『ゆびさきの宇宙』をよみはじめる。
さて、政局は複雑。
鳩山総務相辞任、政権打撃 首相「混乱の印象、遺憾(朝日新聞)鳩山総務相は12日、日本郵政の西川善文社長の更迭要求を麻生首相に受け入れられなかったとして、首相に辞表を提出し、受理された。首相は早期決着を求める政府・与党内の声に押され、事実上、鳩山氏を更迭した形だが、衆院解散・総選挙を間近に控え、政権運営に大きな打撃となるのは確実だ。
首相は記者団に、鳩山氏を辞任させた理由について「国民の財産の郵政事業に関し、政府と郵政会社との間に混乱を生じた印象を与えたことははなはだ遺憾。早急に解決されてしかるべきだと思って、判断した」と語った。後任の総務相は、総務副大臣の経験のある佐藤勉・国家公安委員長に兼務させる。
首相は西川社長については基本的に続投させる方向で、総務省の業務改善命令に対する日本郵政の改善計画を見極めたうえで最終判断する考えだ。 …
でも、もともと、問題の発端は、西川さんが、出身の三井住友グループと注釈したような、簡保施設の売却などからはじまってた話。郵政の民営化が、実は、財界による国有財産のぶんどりであったことを象徴するような事件だったはず。麻生さんは、財界よりの判断をしめすことで、「改革」の後継者の位置を確保して、民主党との違いを出そうと焦っているのか。
そもそも、経済財政諮問会議の方針をめぐっても揺れている。
社会保障費:抑制方針の撤回強調…自民・園田氏(毎日新聞)自民党の園田博之政調会長代理は12日夜、TBSの報道番組に出演し、社会保障費を07~11年度に毎年2200億円削減する政府方針について「削減は限界で、来年度予算ではないと思う」との見通しを示した。来年度予算編成をにらみ、社会保障費の抑制方針を撤回すべきだとの考えを強調したものだ。
政府の経済財政諮問会議が示した「経済財政運営の基本方針」(骨太の方針2009)の素案は、社会保障費について「骨太06を踏まえ」との一節が入っている。骨太06は07~11年度に社会保障費の伸びを毎年2200億円ずつ削減する目標を掲げており、この路線を来年度予算でも続けると読める。…
麻生さんの立ち位置は、財界からの要求というものが透けて見える。
もっとも、迷走を見せいているのが、CO2削減目標をめぐる動きである。
ガス削減目標 これでは先導できない(信濃毎日)日本政府は温室効果ガスの排出削減のため2020年までの中期目標でどんな数字を示すか-。内外の注目が集まっていた。麻生太郎首相が発表したのは「05年比で15%減」だった。…
現行の「京都議定書」は京都での会議で生まれた。京都議定書後の新たな国際的枠組みづくりでも、日本は特別の責任を持っていると考えるべきだ。
その点に照らすと、中期目標は後ろ向きの印象が否めない。
一つには、基準年の取り方だ。1990年と比較するより05年と比較した方が日本の場合、削減の数字は大きくなる。その間に排出量が増えたからだ。
欧州連合(EU)の削減目標は05年比では13%となる。日本の15%削減より低いが90年代以降、削減の実績を積み重ねてきた。90年比では20~30%の減である。
日本と欧州は、見かけは同じくらいの削減幅でも、実質には大きな違いがある。
もう一つは、高い目標を掲げて技術革新を促し、競争力を高めるといった気概が感じられないことだ。政府の検討委員会は6案を提示していた。低い削減幅を求める産業界と、高い数字を求める環境保護団体とが対立した。…
90年比でみれば、8%ていどの減である。もともと、日本は京都議定書では、2008年から2012年までの期間中に6%の削減を公約していた。これでは、ほとんど、20年までに前進はないことになる。
国際社会からの批判的な目に対し、財界は、「達成は厳しい」という反応なようだ。
90年度比でいえば、先進国は30%減が国際的には求められている。ここでも、財界に対して、指導力を発揮できない麻生さんの姿がうきぼりになっている。
この宰相は、自らの姿が、内外でどのように映っているのかということにさえ、自覚がないようである。
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