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2009/06/01

『「使い捨てられる若者たち」は格差社会の象徴か-低賃金で働き続ける若者たちの学力と構造-

0905_01 なかなか刺激的なタイトルで、思わず買ってしまう。なぜか、この2人の著作は結構読んでたりする。今回も、まあいろいろ刺激と知識をもらいながら読んだ次第。
 今回の本は、「使い捨て」雇用に焦点をあわせる。いわゆる社会的排除、十分に教育を受けることが出来なかった結果、使い捨てられている、 あるいは正規の職業に就業できないというケースは日本でも見られるが、 しかし、高学歴者においても同様のケースをかなり観察することができるという。彼ら彼女らは、どのような経路を経て向かっていった (向かわざるを得なかった) のか、 を英米の状況と比較しながら分析しているという。

 教育社会学者の調査は、思わぬ発見があったりする。この本のなかでも、それぞれの学力層のなかでの競争の様相や、進学校、中堅校、底辺校のそれぞれの学校の学力下位層で、「使い捨てられる若者」が多い(もちろん底辺校ほど多いわけだけど)などの調査結果が明らかにされていて、興味深い。
 ただ、それはそれで、興味深いのだけれど、その事実をどう考えるかという理解は、ボクとはそうとう違う。その事実を解釈する際には、タテにも、ヨコにも、そして前後(時間的な)にも広げて、そのなかでとらえていく必要があると思うのだけれど、そうしたとらえ方ではなく、どうも表面的に思えてしまう。そして、何よりも、子どもや若者をとらえるときに、「発達」という概念がない。そんなことを言えば、それは主観をおしつけているだけだ、データをデータとして見るべきだと反論されるのだろうけれど。

 全体として、若者に向き合おうとしながら、厳しい視線も多い。それはそれで若者の一面として否定はするつもりはないけれども、そこで留まって、問題の解決になるのかというのがボクの感想。
 最後の植田みどりさんへのインタビューはおもしろかった。

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コメント

非正規雇用の論議より“最低賃金”の論議が格差社会を是正する

◆問題は「賃金格差」
非正規雇用対策に注目が集まってしまい、“格差”の論議の影が薄くなっています。しかし、一番重要な問題は“賃金格差”なのです。同じように仕事をして、賃金に格差があること、これ自体が最大の問題なのです。わが国ではこれまでの終身雇用制と年功序列が、「同一作業、同一賃金」の問題を複雑にしました。この道は、先が長く険しい道のりです。

◆今こそ「最低賃金見直し」論議を

 しかし、正規社員も非正規社員も同様に仕事をして格差が是正されて行けば、雇用の流動化はスムーズに行え、そして日本の新しい雇用形態となっていくものと考えます。そこで、この不況時にこそ「最低賃金の見直し」の論議と実施をすべきです。パートタイムやアルバイトの多い業界からの反発が予想されますが、それこそ雇用対策の助成金を活用し、3年~5年をかけて補助金額を逓減していけばソフトランディングも可能です。そして、これらが曳いては、わが国の内需拡大を早める最適な方策と考えます。
詳細は下記をご覧下さい
◆人事総務部ブログ&リンク集
 http://www.xn--3kq4dp1l5y0dq7t.jp/

厚生労働省 日々紹介ビジネス容認の認識を疑う

~“日々紹介”は合法でも「労働者保護」の観点からは最悪!~

◆労働者を無視した“日々紹介”

日雇い派遣は法律の隙間を縫って法律上は合法とされていますが、社会通念上(企業モラル)認められるビジネスではありません。なぜなら、労働者保護の観点からすると、労働者にとってリスクが大きいからです。これは、例えば、非合法な会社に日々のアルバイトを紹介された場合を想定してみてください。給与や仕事の内容でトラブルになった時に、一体誰がどのように労働者を保護するのでしょうか。どこが、どの様にセーフティネットになるのでしょうか。これが拡大すれば、日雇い派遣を超える社会問題となるのは明らかです。まさに、脱法ビジネス行為にほかありません。

◆リスクが大きい「雇用主(使用者)」

この日々紹介は雇用主(使用者)の直接雇用の為、「雇用・安全・衛生」は全て雇用主の責任となります。雇用主(使用者)にリスクだけが丸投げされたビジネスです。

◆リスクが無いのは「紹介会社」

全文はこちらから
★人事総務部ブログ
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