戦争を着た時代
今日は、午前中、若者相手の講義。何か、勢いだけでしゃべったという感じ。どこまでうまくしゃべれたのか、とても心許ない次第。
さて、今日の夜。NHKスペシャルは、シリーズ JAPANデビュー 第3回 通商国家の挫折。経済の論理から見て、戦争に向かう社会はこのようにとらえられるのか。もちろん一面の時事ではあろうが、その解釈は、やや???。 再放送もあるようだし、そうそうに表題のETV特集を見る。
戦艦、戦車、戦闘機、肉弾三勇士に満州国旗―戦争をモチーフに描いた着物、「戦争柄」。日清戦争から日中戦争の時代に大流行したが、その後歴史の中に埋もれてしまった。 勇ましい柄として、男性用の羽裏や襦袢(じゅばん)、男児の日常着が多いが、花柳界などの女性の着物にも取り入れられた。近年、銃後の暮らしを探る研究が進み、生活用具や衣類にあらわれる戦争イメージが重要視されるようになってきた。戦争柄の着物は、人々の戦争への熱狂を知る手がかりとして注目され、収集と研究が進んでいる。戦争すなわち「勝利」だったこの時代、戦争柄は吉祥模様として国威発揚の機運を盛り上げた。着物の柄に政府や軍部の指導はなく、染め元が「売れる」から作った流行の柄だった。流行に地域差はあるが、人々は積極的に戦争柄を選んだ。着た記憶のある人たちは、先端ファッションをまとう誇らしさがあったと証言する。太平洋戦争が始まるまでは、戦争は消費の対象だった。戦争への熱狂は、上からの強制の結果だけで生まれたのではなく、人々の側から発生し、醸成されていった面もあることを戦争柄の着物は示している。また着物のほかにポスター類、子供茶碗(わん)といった生活具などから、戦争の表象を探っていく。
戦争柄の着物なんて、全然知らなかった。おどろきとショックの連続の番組だった。もちろん、この絵柄の着物が主流になることがあったとは思わないが。
こういう絵柄のものが、つくられたという事実の背景には、非日常の戦争の日常化ということがあったのだろうと想像する。つまり、はじめは、戦争というのは、庶民にとってはそんなに日常生活に近いところにあったのではないのだろうと思う。それが日常の生活に、着物柄として進入してくる。そして、そのような感覚が日常に覆い尽くす。
着物そのものは強いられたわけではないだろう。が、社会を覆い尽くす気分は、強いられたものだ。絵柄は、その強制を積極的に容認する。社会がだんだんと変容する経緯を、この問題はよく現しているのだろう。
ここでの主人公は子どもであることも、よく考える必要はある。
もう少し、いろいろなことを知ってみて、現代を考えたいと思った。
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