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2009/06/23

“集団自決” 戦後64年の告白~沖縄・渡嘉敷島~

 もう昨日になってしまったけれど、NHKが「沖縄 慰霊の日特番」として、表題のドキュメントを放映した。

 1945年、沖縄戦の“集団自決”で300人以上が犠牲となった渡嘉敷島。そのとき家族の命を奪ってしまった男性が語り始めた。現在82歳、認知症の症状が出て入院してもなお、64年前の“あの日”のことを思い続けていた。「なぜ家族を手にかけなければならなかったのか」。戦後64年、苦悩し続けてきた男性の心の軌跡。

 実は、同じ慶良間列島の「集団自決」でも、この渡嘉敷の実相は、あまり知られているわけではない。この間もどちらかと言えば、座間味のほうの証言がたくさんとりあげられていた。それは、この渡嘉敷で起きた「集団自決」の悲劇的なありように起因している。体験者たちは、戦後、口をつくらざるを得なかった…。
 それでも、14年ほど前に、今日の番組で登場していた弟の金城重明さんの本が高文研から出版されていた。

 島に生きてきた兄は、昨年、はじめて口を開いたそうだ。その発言は重く、苦しいものだった。
 こうした体験の”証言”に、ボクらはいまどのように向き合い、何を聞き取っていかなければならないのか。そのことがものすごく問われている番組だった。

 番組そのものは、なぜ、彼が証言をしたのか。そして、なぜ家族を手にかけなければならなかったのか。そうしたことには、直接は、語らない。この島に、どんな軍がどのように配備されていたのかも語らない。ただ軍が、日常的に、米軍が上陸したら、男は…、女は強姦されるからと、自決をするように語られていたことを示すのみである。そして、国のためのこうした行為が、彼らはいまの許せないということだけである。もちろん、それでも伝わるというのが制作者の思いでもあろう。それは制作者のうまさともいえるのだろうが。

 沖縄は64回目の慰霊の日を迎える。

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