“35歳”を救え あすの日本 未来からの提言
今日は、取材に出るつもりだったけれども、さすがに疲れていたのか、朝、食事の準備をしながらつらくって、急遽、休むことにした。そして結局、昼過ぎまで眠り、あともベッドのなかで休養ととることにした。
夕食は久しぶりにつくった。二男が大学で夕食をとるようになって、あまりつくらなくなったから。
さて、夜、NHKスペシャルの表題の番組を見た。
日本経済を牽引してきた輸出製造業が相次いで正社員削減を発表。日本は今、非正規社員に加えて正社員もいつ失業するか分からない、「大失業時代」に突入しようとしている。
将来どうなるのか。今後20年に渡って社会の中核を担う35歳1万人にアンケートを行い、「20年後の日本」をシミュレーションしたところ、中間層の崩壊が急加速することが明らかになった。これからの日本を支える今の30代が安定した収入を得られず、家庭や子供を持てないと、税収や消費が落ち込む一方で福祉コストが嵩む超コスト負担社会になり、日本は衰退を免れない。
どうすれば良いのか。国内外の取材で見えてきたのは、雇用の流動化を前提にしたセーフティーネットやスキルアップ支援などの雇用対策に加え、子育てや教育、住宅支援などを合わせた総合的な新しい社会システムの構築が不可欠ということだ。こうした人に投資する具体的な対策をすぐに行えば、中間層の崩壊は食い止められ、超コスト負担社会を回避できることが未来シミュレーションでも裏付けられた。「大失業時代を」をどう乗り越え、将来に希望が持てる日本を創るか、徹底取材を元に解決への道を探る。
着想は悪くはない。大事だ。その実態も、よく取材されている。この世代の問題は、たしなに日本の未来像にかかわる大きな問題でもある。経済という側面だけをとっても。
ただ、なぜ、日本がそのような社会になっているのか、その特徴や原因に対しての突っ込んだ分析はない。
だから、対策の提言も、学ぶべきところはあるけれども、もう1つ深みがない。イギリスを例にとった就労支援も、かなり競争的な内容。子育て支援も、財源の問題が最後に強調されることになる。ユニクロのとりくみは、たしなにいろいろなことを教えてくれるが、この企業が何によって成り立っているのかということにこうも無関心であっていいのかどうか。まあ、岡山の山村のとりくみがいちばんおもしろかったかな?
だから、大事な問題を議論しようとしているのだけれど、消化不良の感じだけが残ったけれど、どうだろうか。
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