追い出し被害で賠償命令=鍵交換は居住権侵害-不動産会社に65万円・大阪簡裁
今日は、朝、何とか起き出して、午前中は地域で、ちょっとした仕事。午後からは、団地の管理組合の総会。時間を大幅に超過するホットな議論。わが団地も、築18年ということになると、長期的に考えなければいけない問題が山積みで、任期交替制の理事会では、なかなか解決できなくなっているのかもしれない。
追い出し被害で賠償命令=鍵交換は居住権侵害-不動産会社に65万円・大阪簡裁(毎日新聞)家賃滞納を理由に、部屋の鍵を交換されて閉め出され精神的苦痛を受けたとして、大阪市の男性(37)が、家主の不動産会社に140万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、大阪簡裁の篠田隆夫裁判官は22日、「許される権利行使の範囲を著しく超え、男性の居住権を侵害した」として約65万円の支払いを命じた。
全国の弁護士らでつくる「賃貸住宅追い出し屋被害対策会議」によると、鍵交換を違法として賠償を命じた判決は異例という。…
いわゆるゼロゼロ物件(正確にはこの案件はゼロゼロではなかったようだけれど)をめぐる裁判。重要な判決であったようだ。
ハウジング・プアという言葉もつくられるようになったわけだけれど、住宅の問題は、現在の「貧困」と「格差」をめぐる問題の1つの焦点になっている。持ち家政策をすすめてきたもとで、現在の、雇用と賃金収入の危機的な状況のもとでは、安価で安心して住める場所は、圧倒的に不足している。住むということを人間的な権利として位置づけていくうえでも、重要な裁判なんだろうと思う。こういう住宅の問題もちゃんと勉強しなくっちゃいけない。
今日の朝日の書評欄で、平山洋介さんの『住宅政策のどこが問題か 』(光文社新書)が掲載されていた。こういうのもちゃんと読まないといねないよね。
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