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2009/03/02

イラク派遣、憲法判断せず 岡山地裁

 もう1週間前になるけれども、イラク訴訟の岡山地裁判決が出ているのでそのことについて一言。

イラク派遣、憲法判断せず=住民側が全面敗訴-岡山地裁(時事通信)

 自衛隊のイラク派遣は違憲として、岡山県の弁護士と住民らが国を相手に、違憲確認や損害賠償などを求めた訴訟の判決が24日、岡山地裁であった。近下秀明裁判長は憲法判断はせず、「派遣によって原告らの生命、身体の安全が侵害される危険にさらされたわけではない」として、住民側の訴えを全面的に退けた。
 …
 裁判長は、原告側が侵害されたと主張した平和的生存権について、「国民の基本的人権として承認すべきだ」と明言したが、原告らの精神的苦痛は、平和的生存権によって保護されるべきものとまでは言えないとして、賠償請求を棄却した。違憲確認と派遣差し止め請求は不適法として却下した。

 実は、画期的だと言われている名古屋高裁の判決そのものも、判決の論理そのものは、専門の研究者からはいろいろな批判がある。今度の判決も、ある意味で門前払いをしているだから、評判は芳しくないかもしれない。
 しかし、よくこの判決を見ていると、実は、名古屋高裁よりよりつっこんだ物言いが各所にある。とりわけ、平和的生存権をめぐっては、被告の側の主張を全面的に否定して、その「権利性」を確固として認めていることに、その特徴がある。自由権として、徴兵の拒絶や、良心的兵役の拒絶などの権利内容を認めている。これは、今後、この権利をもとにしたたたかいの可能性というものを切り開いているということもできそうだ。

 司法は、一つの流れとして、現在の際限のない日米の軍事一体化と、自衛隊の海外派兵に疑問を感じているのかもしれない。
 ボクらは、こうした一見、なかなか注目しきれない変化をしっかり見ながら、憲法を使ったたたかいをすすめていく必要がある。そんな思いを強くさせてくれる判決でもありそうである。

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