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2009/03/10

西松問題の本質とは何かのか

 連日、西松建設の違法献金問題がニュースをにぎわしている。今日は小沢さんの元秘書の衆院議員まで事情聴取がおこなわれるというニュースが入っている。自民党の方も、二階さん筆頭に苦しいいいわけが続いている。

 ニュースを見ていて、思うことが2つある。1つは、違法献金の特徴としてあるのは、企業献金が政党支部に制限されるようになったことともかかわって、いかに企業の名を伏した献金を行おうとしているのかということである。阪口弁護士が、小沢さんの事件と、かつて騒がれた日歯連による迂回献金事件の際の、石原伸晃氏への献金の類似性をブログで紹介しているけれど、それはそれで的を射ている指摘でもある。結局、現状では、形式的な網の目をかいくぐって、問題は繰り返され続けているのだ(もちろん現行の法律を活用しての告発が大事であることはいうまでもないが)。
 結局、ことの本質は、企業が政治にお金を出すということがおこなわれていることにある。それが公然であれ、非公然であれ、有権者である個人が政治信条にもとづいてこなう行為ではなく、企業が、その企業の目的にもとづいておこないことである。それは営利を目的にしているというほかはない。だから形式的な違法性が問題なのではなく、違法性を隠してまで、おこなおうとするのはその目的が大事だからにほかならない。ここに問題の本質がある。

 もう1つつくづく思うのは、小沢さんにしろ、二階さんにしろ、やっぱり、企業からの甘い汁を活用しての政治を行うことをすすめてきた人は、いつまでたっても変わらないということ。考えてみれば、今度の岩手の公共事業をめぐる疑惑は、すでに90年頃、小沢さんが政治の舞台の中心に姿を見せてから、何度も疑惑が指摘されていた問題の延長線上にある。以下は、16年前の国会でのやりとり。

○吉岡吉典君 ゼネコン疑惑について一、二お尋ねします。
 ゼネコン汚職の驚くべき実態の徹底解明は今国会の最重要課題の一つであります。その一つとして、岩手県における新生党の小沢一郎議員に関する問題の究明が必要であると思います。
 小沢一郎氏は全国の公共工事予算のゼネコンヘの優先配分を取り仕切ってきた国土建設研究会の会長でもありますが、岩手県では、配付した我々の入手資料で一端がわかるように、県内の建設業者のほとんどを網羅した一建会や桐松クラブなど小沢議員を支援する組織がつくられております。これがさきの選挙でもゼネコン二十四社、地元一社による裏選対までつくって、小沢の選挙をやれば仕事がとれると選挙を行いました。まさにゼネコン選挙であります。
 総理は政官業の癒着を断ち切ると言いますが、こういう実態をどうお考えになりますか。
○国務大臣(細川護煕君) ゼネコンの問題に関しましては、ただいま司法当局で厳正に捜査が行われていると承知をいたしております。今後ともそのような方針のもとに厳正的確に捜査が継続されるものと確信をいたしております。
○吉岡吉典君 こういう選挙の実態というのは、これは検察任せではいけないと思います。総理の政治的見解をお伺いしたかったんですが、次に移ります。
 ゼネコン選挙には公共事業発注という見返りがあるということが問題になっております。一連の今問題になっている事件がそのことを示しております。
 岩手県では小沢氏を頂点とする国及び地方の公共工事を取り仕切るための仕組みがつくられており、小沢氏の意向を無視して公共工事の受注ができないようになっていることが我が党の調査で明らかになりました。これはその仕組みの図でございますが、(図表掲示)後からゆっくり見ていただきたいと思いますけれども、この仕組みというのは、ほとんどの公共土木工事が国レベルのものは小沢氏本人、県レベルのものは小沢氏の秘書が取り仕切っていると言われております。
こういう状況で、当初予算で千三百六十億円という巨額の胆沢ダム工事をめぐって疑惑が広がっております。本体のダム工事は入札が数年先だというのに、既にその受注者として大手ゼネコンの名前が取りざたされていることであります。
 公共工事をめぐるこうした疑惑について、調査し国会に報告することを求めます。建設大臣、総理大臣、責任持って調査し報告していただけますか。
○国務大臣(五十嵐広三君) 先日来の相次ぐ公共工事に関するさまざまな事件は、まことに残念なことであると思う次第であります。いわゆる政官業の癒着というようなものをこの機会にしっかりと改革をしていかなければならぬ、このように思っている次第であります。
 既に御承知のように、中央建設業審議会の中に特別委員会を設けまして、先般来、精力的に入札制度等の改善につきましても検討を進めて、年内には結論を得る考え方でいる次第であります。
 当面まず改革できるものとして、条件つきではありますが、一般競争入札の試行導入を決めて既に実施していることは御承知のとおりでございます。また、それだけでなくて、いわゆる指名入札に関しましても、いささかも疑惑が持たれることのないようにさまざまな事柄の公表、透明性の確保というようなことにも留意しながら懸命に努力を今いたしているような次第でございます。
 一日も早くこれらを明確にして、一方、今回の国会で御審議いただく一連の政治改革とあわせて、公共工事につきましてもしっかり国民の信頼をから得るように、回復できるように努力をいたす所存であります。
○国務大臣(細川護煕君) 今、建設大臣が言われましたとおりでございます。
 政治と金にまつわる構造的な問題が一日も早く払拭できますように、政治に対する国民の信頼を取り戻すことができるように、最善を尽くしてまいりたいと思っております。
○吉岡吉典君 私が求めたのは、一般的なゼネコン問題じゃなくて、具体的に疑惑が広がっている胆沢ダムの問題をめぐって、限定してこれについての調査と報告を求めました。
 建設大臣、この例について調査をやるかどうか、もう一度答弁願います。
○国務大臣(五十嵐広三君) これはもう個々の事案についてと申しますより、我が国全体の公共工事の執行をめぐる問題として、今まさに大きな国民の批判と、その中における改革の努力が続けられているところでありまして、全体的にしっかりこのようなことのないような努力をいたしてまいりたい、このように存ずる次第でございます。
○吉岡吉典君 今のでは納得できませんけれども、時間がありません。
 ゼネコン問題の全面的解明のために、既に委員長に提出した藤田晋全国建設業協会会長を初め九名の証人喚問を改めて要求します。委員長、よろしく取り計らっていただきたいと思います。

 いま政治に問われているのは、こうした自民党型の、大企業との強い金の結びつきをもった政治からの転換である。それが自民党政治を終わらせるということの意味でもあるはずである。

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コメント

なかなか興味深い記事ですね。今日のニュースかと思う位ですね。20年近く経って法律が変わっても政治資金の問題は何も変わっていないですね。弊ブログに紹介させて頂きたいと思います。

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