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2009年3月

2009/03/31

切るな!切らせるな!春の派遣村アクション

 今日、つれ合いは8日ぶりに帰ってきた。さすがにぐたーっとしていて、そして北欧の話をいっぱい聞かされた。お土産もあったけど、うれしかったのはノーベル賞メダルチョコレート! これほしかったんだ!!!

 さて、きつい話である。

雇用また悪化…失業率4・4%、求人倍率0・59倍(読売新聞)

 総務省が31日に発表した労働力調査(速報)によると、2月の完全失業率(季節調整値)は4・4%で、1月より0・3ポイント悪化した。
 2月の完全失業者数は299万人で、前年同月に比べ計33万人の大幅増となった。解雇やリストラなどの「勤め先都合」による失業は33万人増え、「自己都合」は7万人減っていた。休業や勤務時間短縮などで減った収入を補うため、主婦層の求職者が増えているという。
 厚生労働省が発表した2月の有効求人倍率(季節調整値)は、求職者1人当たりの求人が0・59人であることを示す0・59倍で、2003年2月以来の低水準。一方、その月の新たな求人数と求職者数で算出する新規求人倍率は0・77倍で、前月比0・15ポイントの下落。今年1月に、6年2か月ぶりに1倍を割り込んで以降急落し、過去最悪だった1965年9月の水準に並んだ。…

 この種の雇用情勢の悪化である。ワークシェアなどを含め、いろいろまやかしの議論がなされていく。問題の解決のポイントをよく見定めないといけない。ではポイントはなにか。

「非正規」19万人失職 愛知、3万2000人で突出(中日新聞)

 世界的な不況に伴う企業の大規模な人員削減で、昨年10月から今年6月までに職を失ったか、失うことが決まっている非正規労働者が19万2061人に上ることが、31日発表の厚生労働省の調査で分かった。昨年10月から今年4月までに失職・失職見込みの正社員は1万2502人で、正社員のリストラも加速している。
 非正規労働者の失職者数は、昨年11月調査から4カ月間で約6・4倍に膨らんだ。正社員の失職者数は昨年11月調査から6倍超となった。厚労省は鉱工業生産の大幅な落ち込みなどから、今後も非正規労働者や正社員の雇用に深刻な影響が出るとみている。
 失職する非正規労働者のうち、派遣労働者が12万5339人と約65%を占めた。都道府県別では、自動車産業が盛んな愛知が3万2014人と最多、次いで長野が8997人だった。
 月別では、3月の失職者数が3万6844人となり、2月調査の約1・9倍に増加。最多の昨年12月の4万8111人に次ぐ数字となった。…

 そこで、「切るな!切らせるな!春の派遣村アクション」というものが取り組まれることになった。
 まずはパンフレットの配布である。そのパンフレットは
http://www.k5.dion.ne.jp/~hinky/hakenmura/hakenmura.pamphlet09haru.html

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2009/03/30

4次再審請求も免訴 横浜事件 訴訟終結補償手続きへ

 司法はみずからの手で、歴史の真実を明らかにし、自らの責任をはたそうとしないのだろうか。暗澹たる思いになる。

4次再審請求も免訴 横浜事件 訴訟終結補償手続きへ(東京新聞)

 戦時下最大の言論弾圧とされる「横浜事件」の第四次再審請求の再審判決が三十日、横浜地裁であり、大島隆明裁判長は、治安維持法違反罪で有罪が確定した雑誌「改造」元編集者の故小野康人さんに対し、検察側の主張通り、有罪か無罪を判断せずに裁判を打ち切る「免訴」を言い渡した。第三次再審請求に続き、元被告の遺族らが求めていた無罪判決はならなかった。
 弁護団は「判断を先送りした形で、前進は全くなかった」と批判した上で、控訴せずに刑事補償手続きを取って名誉回復を目指すことを明らかにした。ほかに再審請求の動きはなく、事実上、最後の再審判決となる。…

 横浜事件とは、戦時中の神奈川県警特高課が、治安維持法違反容疑で行った大規模な言論弾圧事件の総称だ。裁判長は拷問の事実を認め、しかも、「免訴判決では死者の名誉回復を望む遺族らの意図が十分には達成されない」としたにもかかわらず、再審では「実体判断」を回避し、「今後の刑事補償請求の審理で、免訴事由がなければ無罪の判決を受けるべきか、実体的な判断を示す」と先送りした。再審の役割の放棄である。世界では、歴史のうえだただすべき人権の抑圧への救済がすすんでいる。にもかかわらず、どこまで日本の司法はそのことに目をつぶるのだろうか。いまだ、治安維持法による弾圧の犠牲者の問題は、日本の歴史的な課題として国民的な議論になかななならなかった経緯がある。多喜二がこれだけ注目されるにもかかわらずだ。もう一度、光を当てるべきことであり、それはもう最後のチャンスなのかもしれないのだが。

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反貧困 最前線

 なかなか精神状況はよくない(苦笑)。家庭でも、仕事でも、なんでこんなに自分だけが我慢しなくっちゃいけないのかなあなどと。家庭では、子育てというものは、いろいろな事件に遭遇し、子どもが大きくなるほど辛いものである。まあ、つれ合いが、まったくの自由人になっちゃっているから、何かボクだけが我慢しているようで。そう言えば、いまごろが雲のうえを日本に向かっているのだろうか。仕事は忙しいしね。そんなことを感じていると、なんて自分というのは、醜いのかなあなどとも思えてくる。たしかにどこか人間的欠陥があるとか…。そんなもんもんとした感情を抱えながら(苦笑)、それでも、ちゃんと背筋を伸ばして生きなきゃと思う。

 今日は、午後、学術会議の表題のシンポジウムに行ってきた。内閣府本府の特別の機関であり、政策提言や政策意見具申などの権限は有する科学者の国会とも言われる学術会議が、「貧困」をテーマにしたシンポジウムを行う――その意味はとても大きいからだ。法政の杉村先生、国立社会保障・人口問題研究所の阿部さんの話を聞きたかったからだ。とくに阿部さんの話は、研究者としての自身の思いと決意を語る――こんなことを許していてはいけない、ではそのためにわれわれは何をするべきなのかというような、怒りに満ちた、激しいものだった。子どもの貧困の意味を、とくに教育という面を切り口にしながら明らかにするもので、彼女のあまりにも真っ直ぐな話を聞いていると、自分の仕事とは何なのかということが問われるし、ウジウジしている場合じゃないなあと。

 杉村先生の話は、派遣村からスタートする。あらためてこの派遣村の意義を考える。職を奪われるだけでなく、住居までも失った彼ら。まさにそれは命を支えるとりくみだった。そしてその最大の意義は、これまで不可視化されていた「貧困」を可視化したことにある。でも、それでも、まだ見えない貧困が存在する。そう言って言葉にしてしまえば、「派遣切り」という事実が、何か軽いものにもなってしまうようで、難しいのだけれど、「派遣切り」そのものが、人の生き死ににかかわる問題であったことを、もう一度、派遣村で明らかになった事実をふり返って確認する必要があるとも思う(その内容は、たぶん毎日新聞社刊『派遣村 国を動かした6日間』の、東海林レポート「派遣村、六日間のクロニクル」が一番よくわかると思う)。
 が、それでも、たとえば、シングルマザーの問題はまだまだ可視化されたとは言えないし、目の前の生き死にという問題に解消できない「子どもの貧困」の問題についての認識は、まだはじまったばかりなのだと思う。だからこそ、この間の、運動の成果を大事にしながら、社会そして社会福祉の課題を考えることが必要だというのが杉村さんの提起なのだと思う

 もう一本の報告、豊福さんの「サブプライムローンの融資実態」の話は、最新のデータで、誰が借り、誰が被害にあっているのか、知らない話があって、それはそれで興味深いものでもあった。ちょっと専門的だったけれど。

 結構、知恵をもらい栄養になったシンポジウムだった。

 最後は、抜けて、印刷所の作業が少し。討論を最後まで聞けなかったのが残念だったかな。

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2009/03/29

ラスト・ゲーム 最後の早慶戦

 今日は、朝は寝ていた。昼から職場に出て、原稿と向き合う。平和問題にかかわるもの。それと政治とカネの資料を少しつくる。なかなか忙しい。
 夜、この映画をDVDで見た。ほんと、映画はDVDばかりですね。

315x210 太平洋戦争真っ只中の1943年。戦局の悪化に伴って6大学野球は廃止され、学生に対する徴兵猶予も停止となった。そんな中、出陣直前まで野球を続けることを誓った早稲田大学野球部顧問の飛田の元に、慶応義塾塾長の小泉から"早慶戦"の申し出が舞い込み……。現代にまで語り継がれる感動の実話を、「大河の一滴」の神山征二郎監督のメガホンで映画化。渡辺大、柄本佑ら注目の若手俳優が、野球に希望を見出す学生たちを瑞々しく演じる。

 戦局はすでに悪化し、死を覚悟した入隊を前にした、最後の早慶戦をめぐる物語。戦争の理不尽さを正面から、丁寧につくりあげている。ラストの応援団による、エールの交換は胸がつまる。史実では、このあとに「海ゆかば」の大合唱があったとも。しかし、それはこの映画では描かれない。プロデューサーの李鳳宇が断固反対したそうだ。作品としての大事な点である。
 戦争を描くのやはり難しい。その時代の生々しい苦しさは、伝わってはこない。そのあたりは不満が残るのだけれども。

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派遣村 何が問われているのか

0244490 ボクの生まれは大阪の通天閣の下だ。釜ケ崎と言われる地域に隣接したところだ。釜ケ崎を東にいくと、上町台地にぶつかる。その坂のうえにボクの家があった。地元の学区の半分が、坂の下の地域だったこともあり、実は、釜ケ崎の地理については、かなり詳しい。もともと、父の実家(戸籍上の祖父、ただし血縁があるかどうかは定かではない)が坂のすぐ下の地域・山王町(飛田とよばれる地域)で、その種の生業をしていたこともあり、とくに山王町については、遊び場でもあった。
 釜ケ崎は、周知のように日本最大の寄せ場である。そこには、”浮浪者”とよばれていたホームレスの人も多数いて、冬になれば、凍死者がでたというニュースもよく耳にした。子どものころには、ちゃんと勉強しないと浮浪者になるよなどと脅されたものだった。
 この釜ケ崎の風景は、ボクのなかに刻まれた一つの風景である。
 でも、子どもの頃から、この地の学校にはいかず、そして、18歳で実家を離れて、その風景はだんだんと思いだすことはなくなった。

 なんで、こんなことを書きはじめたのかというと、この『派遣村 何が問われているのか』という本のなかで、生田さんが釜ケ崎のことを書いていたからだ。一年ほど前に『ルポ 最底辺』を読んだとき、まざまざとその風景がよみがえってきた。そして、日本全体が寄せ場化して、いま、あの風景がいたるところにあらわれている。

 本の内容は、 I部で、「派遣村は何を問いかけているのか」(湯浅 誠)と「反貧困運動の前進――これからの課題は何か」(宇都宮健児)――これらは、『世界』の再録なので、ここでは紹介しない。
 II部では「座談会 派遣村はいかにして実現されたのか――実行委員会が語る」(棗 一郎,井上 久,遠藤一郎,関根秀一郎)と「座談会 セーフティネットとしての派遣村――生活相談の現場から」(湯浅 誠,猪股 正,後閑一博,信木美穂)で、この2つは、なかなかリアルで面白かった。 それぞれのナショナルセンターの枠を超え、労働組合が、これだけ大規模に、はじめてといっていいほどの、貧困に直面した人たちに向き合った、その苦労や、ときには本音も語られていた。後者の座談会は、相談にのった弁護士などのもの。どんな問題に直面し、何が課題であったのかが語られる。ここには、新しい問題が、たくさん語られる。派遣村にきた人たちが、どんな傷や困難をかかえてたどり着き、何が必要であったのか。

 III部は、生田武志氏、楜沢健氏、井手英策氏、石田雄氏の論考。いずれも、なかなか興味深かった。野宿者支援の現場から、そしてプロレタリア文学と現代文学、経済学とりわけ税制と社会保障の分野から、政治学の立場から。

 人間の尊厳という視点から考えたとき、どのように向き合うことが大事であるのか、そして、どのような社会が求められているのか。
 この運動が、どのように社会を動かしていくのか。小さな動きが、波になり、そして大きな力としておこりつつあるのだろう、と。

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2009/03/28

反貧困フェスタ2009

20090328163136 今日は、午前中から反貧困フェスタに行ってきました。
 午前中は、働くこと《労働》を学ぶと題した分科会。教育の現場から、自由の森の菅間先生と千葉の角谷先生。菅間さんの話は聞いたり読んだりしたことはあるけれど、角谷先生の話ははじめてだった。高校生のアルバイトをテーマにしたもので、いま多くの高校生がアルバイトをしている。その労働の実態を調査したもので、これだけ高校生がノン・ルールで働かされているのかと驚かされた。正規も派遣も、これだけルールなき働かされ方をしているのだから、考えてみればアルバイトの現場が広くなっているのはあたりまえである。子どもだからって容赦はしない、というか知識も交渉力もない高校生だからこそ、搾り取るという醜い姿がある。そこで、高校生たちと労働法を学ぶという実践である。今日のテーマではないけれども、これだけ高校生がアルバイトをやっているというなかで、高校生の放課後はなくなっている。そして家族との関係の変わる。
 あとの報告者は、首都圏青年ユニオンの山田書記次長と支える会の後藤さん。山田くんは、この間、学校によばれて講演などもよくやっているそうだ。権利を行使する場と学校がつながることは大事なことだと思う。参加していていくつか問題意識をつかめた。若者の厳しい実態から、どう社会的な認識を深め、社会に参画するような道筋をつくるのかということを考えているのだけれど、これらの実践は、一つのヒントを与えてくれている。そして、その権利の行使やたたかいというものは、単純にすすむものではなく、根底には、人間として大切にされるような「場」=人間関係の存在という問題。

20090328145921 午後からは、いま”はたらく”が危ないと題して、派遣村にきた人や、この間派遣切りなどとたたかう人たち9人の発言があり、それを受けて、連合、全労連、全労協というナショナルセンターの人を中心としたシンポジウム。貧困の問題や非正規の問題などに対して労働組合も変わってきたなあという印象はもっている。しかし、そこに、貧困の問題に直接とりくむ人たちが厳しくつっこむ。やや過激だけれど、それはそれで正論が少なくない。まだまだ、果たしきれないナショナルセンターの役割があるのも事実。「派遣村」の取り組みからボクらは何を学ぶべきなのか、ということをよく考える必要があるのだろうななどもと感じた次第。その内容は、岩波と毎日から本が出ているので、それを読んだ後、また後日。

 集会後は? 真面目に職場に戻って、一仕事。最近、自分の受けもちの分野は何なのかという疑問はあるのだけれど、安保・外交にかかわる論文の仕上げの相談などをつめる。

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2009/03/27

家のない少女たち

01663201_20081107144103 N先生の紹介でこの本を読んだ。
 虐待などが原因で、家にいられなくなった少女たちの話である。そしてその背景には、貧困がある。母子家庭の困難は、困難だといわれながら、実はそのことは社会的に共有されているわけではない。そのことをまざまざと見せつけてくれる。

 週刊誌のルポライターの手によるものだけに、やや誇張された、センセーショナルな取材対象が多いにしても、あまりにも切なく悲しい。

 奔放な10代少女の逸脱ばかりがクローズアップされたテレビの「プチ家出」報道。だか、その後の家出少女について、誰が何を語っただろう。親からの虐待や貧困、施設からの脱走など様々な背景を抱えて路頭に迷う「家に帰れない」少女たち。彼女らは食べるため、そして寝床を確保するための売春を強いられる、いわば日本のストリートチルドレンだ。そして、皮肉にも行き場を失った少女らの受け皿となったのは、下心を秘めた「泊め男」や、未成年でも雇用する違法売春組織だった。踏まれ、利用され、社会の生ゴミ扱いされ、それでも立ち上がる!8年近く続けた取材で見たのは、圧倒的不遇の中でも力強く生き抜く少女たちの姿だ。

 この手の本のなかでは、おどろくような長く、そしてまっとうな、「あとがき」にこの著者の思いは凝縮されている。それだけでも十分に共感ができる一冊である。
 著者は、そこで児童福祉の抜本的な強化を訴える。そうだ、滑り台から転げ落ちた彼女たちに、福祉は、児童養護は、何も機能しない現実がある。それは、著者が言うように、現状でどんなにその施設の職員たちががんばってもである。

 そこには、救いようのない貧困の現実と、孤立した少女たちの姿がある。ある人がかつて、子どもの権利とは、愛される権利だと言った。言い得て妙である。子どもの権利のことを大人に対して主張するkじょとだというような見方もあるけれど、大事なことは、安心して、自分の思いを語り、そして受けとめて、成長への援助をうけることができる、そんな信頼できる人間関係なんだと思う。結局、彼女たちは、その信頼できる「場」や「人間関係」が失われているのだから…。
 そして、その結果、「そのようにしか生きることのできない」という現実がある。その彼女たちの現実をまること受けとめながら、ボクらは問題を考えていかなければいけないと言うことなのだろう。言いようのない「孤立」。そんなところに、彼ら、彼女らを追いつめる日本の社会、政治とは何なんだろうか。

 テーマは「援交」。かつて、このテーマを追いかけていたルポライターに黒沼さんがいた。生前、何度かお世話になったことがある。でも、その時代と、このテーマは大きく様相を変えてしまったようだ。いつも、弱い人の側にたとうとしていた彼が、いまのこの状況を見たら、どんなことを考えただろうか。そんなことも考えながら読んだ。

 去年、東南アジアの子どもたちの買春と、臓器売買を描いた「闇の子どもたち」が話題になったし、このブログでは取り上げた。では、日本の子どもたちはどうなんだろうか。日本の子ども・若者の「孤立」をどう受けるのか。目をそらしてはいけない現実がある。

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2009/03/26

おくりびと

 忙しい仕事の山場をやっと超えました。そんなんで、今日の夜は映画です(家でDVDですけど)。

330042view001 おくりびとをやっと見ました。そんなに関心がなくて、アカデミー賞をとったあとも、行った人の感想を聞くこともありませんでした。

 でも、よかったです。若いと癒しの映画だとか言われますが、その根底に人間の尊厳というものをすえているようにも思います。地域によっては、この納棺の仕事は部落差別とも関わってきた問題ですし、その独特の仕事についての考え方は、たとえば皇室などでも、現在でも独特の考えのもとにおこなわれているという話を聞いたこともあります。穢れにかかわるというとこなのでしょうか、人の仕事ではない、それは一面では差別の要素をもち、一面では、神の領域にちかいという考えなのでしょうか。

 それはさておき、映画としても、真面目につくられていて好感がもてました。

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2009/03/24

重慶爆撃とは何だったのか―もうひとつの日中戦争

Photo173175 小沢さんはやめないのですかねえ。政治の世界は、ちょっと考えられないような状況になっているようにしか思えません。でも、その話題は、また、後日。
 さて、最近読んだ本のなかで、なかなかの労作だと強く印象をもったのがこの本。
 空爆というのは、現在でもガザやイラクなどでくり返され、民間人の死者は後を絶たない。しかし、そうした戦略爆撃というものが、日本軍の手で発展させられたということはあまり知られていない。その画期となったのが重慶爆撃である。南京の陥落後、地上からの攻撃が難しい首都を重慶に移した中国国民党政府に対して、日本は壊滅的な打撃を絶えるため、地上戦とは無関係な空爆という方法を考え出す。ここで、焼夷弾などの技術も発展する。この重慶爆撃は、中国側の抵抗もあって、次第に無差別爆撃の様相を呈するようになる。

 本書では、日本軍の資料や中国側の記録を駆使して、この重慶爆撃の実相を明らかにする。日中戦争からアジア・太平洋戦争のなかで、この日中戦争の出来事がどのような意味をもったのかという点もとても興味深い。
 同時に、この本では、中国の側からみた重慶爆撃の意味も明らかにしている。とりわけ半世紀以上のときとへての、被害者の声の発掘は特別の意味がある。その困難は、戦後社会での困難につらない、そのまま、日本の戦争末期の、空襲被害の人たちの姿ともだぶってくる。

 この爆撃は、明らかに東京大空襲やヒロシマ・ナガサキなどの被害に連なる。だからこそ、戦後の戦争裁判では問われることはなかった。そして、日本の記憶からもスッポリと抜け落ちることになる。
 おりしも日本では、この重慶の被害ともに、東京と大阪で空襲被害の裁判がおこなわれている。その裁判は、まさに、「空襲」の非人道的な「論理」を問いかけている。そのことを浮き彫りにした労作とも言える一冊である。

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2009/03/23

西武V逸37年の歴史に幕/アイスホッケー

 世の中はWBCで盛り上がっている。決勝は韓国と日本。5度目の対決というのはさすがにちょっとくどい。ベネズエラだとか、もっと違うチームとの対戦が見られないのは残念だなと。

 さて、スポーツではこんなニュースが。

西武V逸37年の歴史に幕/アイスホッケー(日刊スポーツ)

 今季限りで廃部するアイスホッケー界の名門、西武は日本製紙に2-3で敗れ、37年間の輝かしいチーム史に幕を下ろした。
 昨年12月に親会社のプリンスホテルが経済不況を理由に廃部方針を発表。3シーズンぶりのアジア・リーグ制覇に向け、1勝3敗から2連勝して最終戦に持ち込んだが、有終の美を飾れなかった。
 西武は堤義明元オーナーが1972年に創部した国土計画が前身。日本リーグを13度、アジア・リーグを2度、全日本選手権は11度制し、日本アイスホッケー界の中心的存在だった。

 企業のスポーツからの撤退ということがとても気になる。同時に、この時期には、スポーツをするということができなくなる一線級の選手もうまれそうな状況もある。
 この背景には、とくに90年代以降、さまざまなスポーツが商品化され、その流れのなかで、スポーツ団体の運営やイベントが極端に企業依存したことがあると思う。同時に、この時期には、選手のプロ化がすすんだけれども、それが自立した形ですすんだのではなく、企業に個々の選手がプロ契約で雇われるという形ですすんだため、選手の権利が十分の考慮されることがなかったということがあると思う。そして、政治によるスポーツ振興は、このことをとめるどころか、それを促進すること以外はなかったということだろう。だから、こそ政治の責任、国の責任はあいまいのしてはならない。直面する問題の解決と、そしてスポーツ振興の転換へ、イニシアの発揮ももとめられるのだが。

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2009/03/22

貧困・格差社会のなかのこども わかものたち

20090321143105 昨日は、横浜で開かれた子どもを守る文化会議 神奈川・横浜集会に行って来た。中西新太郎さんの話を聞きに行くためだ。テーマは表題のもの。わかりやすく、しかし、厳しい話だった。この手の集会は、高齢の方が多いわけだけれど、ややショッキングな話だったのかもしれない。寝ている人はほとんどいなかったような感じ。

 話の筋は、去年という年は若者たちの時代状況が刻印された年だったと。貧困そしてすざまじい孤独…。そのことを「放置とユースフォビア」と表現する。ユースフォビアとは、中西流の表現で「若者が怖いぞ」という見方のことをいう。

 一方で、政治や国家は、矛盾の集中するこどもや若者の問題を、どう見ているか。ここで中西さんは、教育再生会議以来の伝統回帰型の子ども像・家族像に注目する。もっと親がちゃんとしつけるべきだというものだ。そこから、政治の側かただされる政策は、保護の対象から統治の対象にというわけである。ここはちょっと図式的な整理で、実際は為政者の側からも破綻と矛盾のほうが大きいのだろうと思うけれど。なるほどと思ったのは、「応益負担型の子ども・若者像」という言い方。子どもはコストのかかる存在だという見方。

 では、「いま」の子ども・若者は? 貧困という問題をかなり丁寧に紹介。と同時に、孤立という問題。貧困との関係で孤立ということを注目すると同時に。若者をとりまく文化における孤立ということを話された。そのなかで、若者たちは必死の努力として、群生態としての「社会」をつくろうとすると。あまりにも痛々しい若者の姿に胸がつまる。困難ななかで、こうしか生きられないというようなギリギリの生き方に追い込まれる若者たち。

 結論は、かなりはしょった話。うーん。子ども・若者はどのように「未来を拓く存在」になりうるのか? この問いにこたえるのは簡単ではない。その答えをさがしている。

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2009/03/20

結婚24年になるのですが

 実は、明日で、結婚24年になります。すごいですねえ。その前に4年ほどつきあっていたのですから、28年と少しです。長い、長い。
 そんでもって、今日は、お昼に柏の葉に行って、イタリアンしてきました。明日は、つれ合いのほうが関西で、用事があるためです。思い出もいろいろありましけれど、今抱えている課題のほうが大きいですよね。はい。

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2009/03/19

入りたいのに入れない!保育所ホットライン

 今日(もう昨日ですね)、職場で、こんなことを聞きました。
 地域で、お母さんたちと、子どもたちが集まっていると、あるお母さんから声をかけられたそうです。そのお母さんは、子どもをあずかってもらえるところがなくて困っているということなのだそうです。コンビニでパートの仕事をしているが、保育所に入れずに、家に鍵をかけて幼児2人に留守番をさせているというのです。1日6時間もです。
 ご承知のように都市部では、待機児が増大し、保育所に入るのが困難になっています。しかし、この経済危機のもと、働かざるをえないお母さんたちも増大しています。そうしたなかで、行き場のない子どもたちはどうなっているのでしょうか。これはかなり深刻で、すぐにも対策が必要な問題となっているのです。子どもの生存=命と発達にかかわる問題です。
 そんなことを聞いたとき、全国保育団体連絡会から次のような連絡が入りました。

 私たち全国保育団体連絡会は、よりよい保育の実現を目指して毎年夏に開催する全国保育団体合同研究集会を母体にし、保育者や園長・保護者・研究者が集う都道府県団体と全国団体とで構成する全国組織です。私たちはこの間、保育所不足が深刻化する中で、通常の活動に加え、保育所の新増設を求めて活動してきました。不況の影響もあり、この4月からの保育所入所にあたっては、全国各地で申込みが殺到しており、各地で入所できない待機児童が膨大に発生することが予想されています。国・自治体も含めて、社会全体としてこうした状況を真摯に受け止め、早急な手だてと抜本的な保育所増設をすすめなければ、子どもや子育てをする家族がより困難な状況に追いやられることになると心配しています。残念ながら、この深刻な実態がまだまだ社会的にも明らかにされているとは言い難い状況にあります。
 そこで、添付チラシ「hoiku.pdf」をダウンロードのような「入りたいのに入れない!保育所ホットライン」活動を行うことになりました。相談には、保育園園長などが手分けしてあたります。
 ここで明らかになった、実態や保護者の生の声をまとめ、行政はもとより広く社会にアピールして、笑顔で子育てができる環境を整えるきっけかにしたいと考えています。ぜひ、活動の趣旨をご理解いただき、事前にこの取り組みを多くのみなさまに告知いただきたく、お願い申し上げます。

ホームページでも紹介・対応します(3月19日より)
http://www.hoiku-zenhoren.org/
お問い合わせ先 〒166-0001 東京都杉並区阿佐谷北3-36-20
電話03-3339-3901 FAX03-3310-2535
なにとぞ、ご高配をたまわりますよう、お願い申し上げます。

 大事なとりくみです。ぜひ、広めていただければと思います。

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2009/03/18

名ばかり店長訴訟が和解 マック側1千万円支払いへ

 今日は、こんな話題もある。

名ばかり店長訴訟が和解 マック側1千万円支払いへ(朝日新聞)

 日本マクドナルドの高野広志店長(47)が残業代や労働時間管理の対象外となる管理監督者かどうかが争われた訴訟の控訴審は18日、東京高裁で和解が成立した。会社側は、高野さんが管理監督者には当たらない「名ばかり店長」だったことを認め、不払いの残業代など約1千万円を支払う。
 大手企業が「名ばかり店長」の存在を認めたことで、残業代を払わずに長時間労働を強いる動きを抑制することになりそうだ。 …

 ルールなき働かせ方の一端がここでまた解決に大きく前進した。派遣切りなどで、雇用が崩壊したようね現状のもとで、少し後景に追いやられたような話題であるが、実は、非正規の問題と表裏一体の問題でもある。こうした、粘り強い成果の積み重ねが、たぶん日本の社会を変えるのだと思うのだ。

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「今の政治、大いに不満」6割 朝日新聞世論調査

 今日の朝日新聞に大型の世論調査の結果が発表されている。それは、それで興味深い内容になっている。

「今の政治、大いに不満」6割 朝日新聞世論調査(朝日新聞)

 いまの政治に大きな不満を抱く人が6割――。朝日新聞社が郵送で実施した全国世論調査(政治・社会意識基本調査)で、政治への不満は広がりとともに強さも顕著であることがわかった。「将来像を示していない」「国民の意思を反映していない」との意見がそれぞれ9割前後に達する。
 調査は全国3千人を対象に、2月~3月中旬に実施した。有効回収率は79%。
 政治満足度を4段階で聞くと、「満足」との意見は「ある程度」でも6%しかなく、「大いに」は1%だった。
 「大いに不満」は60%で「やや不満」が31%。調査方法は異なるが、似た質問をした安倍政権当時の06年12月調査(面接)では、政治に「大いに不満」が27%、「ある程度不満」が45%だった。
 一方で、政治への注目度は高く、「大いに関心がある」が31%、「ある程度関心がある」が48%と関心派が約8割を占める。関心が高い層ほど、政治への不満が強いという傾向もみられる。
 不満の要因がうかがえるのは、将来像や民意の反映についての見方だ。いまの政治が「社会の将来像や道筋を示していない」と思う人が91%に達し、国民の意思を「反映していない」とみる人が「まったく」35%、「あまり」52%を合わせて87%に及ぶ。
 政治家を「信頼していない」との意見は「まったく」21%、「あまり」57%を合わせ約8割。いまの政党に「期待しない」も61%だった。 …

 朝日新聞世論調査―質問と回答はこれ。

 調査を見ていると、政治への不満の大きさは、そのまま自民党政治への不信のあらわれということができる。そして、それは民主党への失望としてもあらわれていることが興味深い。
 問題は、政治の中身への一定の模索とそして願いがあること。小選挙区は「よくなかった」、企業・団体献金については「すべて禁止すべきだ」、「郵政」解散で自民党が圧勝したことは「よくなかった」、所得格差について、「行き過ぎている」、「競争に負けても生活に困らないようにする」、企業への「規制を強め競争が行過ぎないようにする」、予算を増やすべきは医療・福祉、雇用・景気対策、教育・文化で、その財源は公共事業、防衛予算を削って…。そういうビジョンを政治に求めていると。

 そういう政治の担い手は、どこにあるのかはかなりはっきりしている。模索を志向に変える政治的な活動がいま求められていると痛感している。

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2009/03/17

三鷹高校の土肥校長の話

 ブログのコメントでyさんという方から、三鷹高校の卒業式の様子をいただきました。このコメントは、とても大事だと思うので、ぜひみなさんにも読んでいただければと思います。

 ボク個人としては、土肥校長の主張にすべて賛成しているわけではありません。先日の支援集会でおこなった世取山さんの問題提起は、全面的に賛成するものなのですが、でも、土肥校長の主張の大切さには同時に共感もしています。実は、土肥さんの主張や実践の最大の確信は、学校という場で、生徒と教師たちの関係をどう大事にするのかという問題だと思うからです。

 ボクの友人に、三鷹高校の保護者もいます。父母はやっぱり、子どもを思いながら、その思いを学校との関係では、十分共有できないもどかしさや、ときとして思いをおしつぶされるようなしんどさを感じでいます。ここに、いまの教育のしんどさがあります。だから彼女は支援のためにとてもがんばっています。今日の、NEWS23でも、この学校の、この校長の思いが特集されていましたね。都教委のやり方の本質は、こうした教師と生徒や父母の関係を壊すことにあるとも思います。
 だから、もう1度よく考えなければならないことがある。ボクのつれあいも含めて、東京の教師や学校職員は、とても、しんどいなかで仕事をしています。そのなかで、一番大切にすべきことはなになのかと。
 三鷹のたたかいは、今度は司法の場をつかってのたたかいとして続きそうです(校長の臨時職員としての理由を問う)。ともに考えていきたいものです。

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あなたの知らない貧困

Dw_h 週刊ダイアモンドという雑誌があります。経済誌のなかでも、ちょっと品がないなあという印象があります。取材先で、若い記者に出会うことがありますが、もっと勉強してこいよという思いと同時に、若いから必死だなあというちょっと微妙な感想をもちます。さて、そのダイアモンドが「あなたの知らない貧困」という特集を今週号で組んでいます。コピーは、「目に見えない貧困が日本を蝕んでいる。生活保護受給者が急増し、派遣切り・雇い止めに遭った非正規労働者が路頭に迷い、子どもの7人に1人が貧困状態にある。今そこにある貧困を直視し、対策を講じなければ、数年後、数十年後には社会が壊れる」。

Part 1 生活保護破産 日本に取り憑いた「貧困」
Column 保護率を急低下させた北九州市の成功と失敗
Manual 本当に困った人のための生活保護受給マニュアル
「貧困」を読み解く!
Part 2 非正規の壁 「1800万人の貧困」の実像
Interview 東京大学社会学研究所教授●玄田有史
Part 3 子どもの貧困 7人に1人が苦しむ「日本病」
Column 国民健康保険料の不払いで自らの首を締めた八街市民
Column 政府と国民の無知が生んだ「官製貧困」の知られざる罪
Part 4 貧困ビジネス 社会的弱者の敵か、味方か
Column 貧困ビジネスが生む「ネットカフェ住民」
Diagram 貧困が貧困を生む負の連鎖
Part 5 反貧困の処方箋 中間層の無関心が社会を壊す
Interview NPO法人自立生活サポートセンターもやい事務局長●湯浅 誠
Interview 三菱UFJリサーチ&コンサルティング理事長●中谷 巌
Interview 経済評論家・上武大学大学院教授●池田信夫
Interview 起訴休職外務事務官・作家●佐藤 優
Interview 津田塾大学国際関係学科准教授●萱野稔人

 全体として、よく取材して、まじめにつくっている印象があります。この点では想像以上と言っていいかもしれませんね。ただ、なぜ、今日、貧困が社会問題となったかということには十分には迫れません。
 処方箋も良心的ということが言えないことはないかもしれませんが、どうしてもずれてきますし、ともすればまちがった結論に向かいかねないものを含んでしまいます。バランスをとっているというよりも、矛盾した内容をかかえてしまっているというほうがいいかもしれません。

 貧困の問題は、現象的には社会政策上の問題です。ただ、その背景には、社会政策にとどまらない財界の意向を組む政治による大企業の利潤の拡大を求める政策という面があります。それは、雇用などに端的にあらわれている。このことを不問にすると問題が見えなくなります。ダイアモンドの処方箋で、それが端的にあらわれるのが、雇用の問題です。とりわけ解雇の規制緩和を求めるところは、結局は、セフティーネットの充実を求めることで、より生産調整を自由にすすめようという財界の要求を代弁することになっていますから。総じて、コメントも良心的なものが、多いだけに、こうした点を意図的につくっているのか、それとも鈍感なのか。
 いずれにしろ、この種の議論に、もっと社会科学の視点が内包されてこないとダメだなあと思いました。

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トライアングル

Story_pic_11_05 今クールのドラマで、ずっと見ていたのは、この「トライアングル」。あと「キイナ」はときなま見ていた(苦笑)。このトライアングルはおもしろかったですね。ミステリーとしてうまくつくっているし、ラストのどんでん返しも切なかった。フジ系のこの種のエンタテイメント作品は、なかなかすぐれている。この作品も「アンフェア」並みにおもしろかったですよ。

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2009/03/16

現代の発達援助実践と教師像

Htbookcoverimage 田中孝彦さんの本は、もう1冊、新著が出ているので、それとあわせて、後日、くわしく論じたいと思う。とりあえず、こちらの本は、田中さんのもとに通う大学院生の修士論文をもとに、コンパクトな論文集にしたもの。教師や教師をめざすものたちが、子どもの実態、その子どもの声によりそいながら、教育のあり方、そして教師像を探究するものとなっていて、修士の書いたものにとどまらない読み応えのあるものになっている。教育というものが、子どもと教師の関係によってこそ成り立つものであるという当たり前のことが、ここで強烈にうきぼりにされる。それほどまで、日本の教育の現場の困難が広がっているということでもあるのだろう。

 本のの最後に田中さんが、この臨床教育学と教師教育のあり方を書いた論文をのせている。なぜ、臨床教育学が出発したのか。そこには、子どもの権利、発達と学習の権利を基礎とした、発達教育学の今日的な発展があることがよくわかるものになっている。80年代以降の、教育改革や新自由主義的な政策のもとでの、子どもの傷つきの深まりを前に、また、親や教師のそのもとでの揺れや迷いを前に、もう一度、子どもの実態にそくして、そうした視点をどう再構築していくかの視点である。教師以外の他領域の発達援助者たちの取り組みから学ぶべき点も少なくないのだと思う。

 後者の点は、もう一冊の本と合わせて、もう一度きちんと論じたい。

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エルサルバドルの新政権

 中南米の変化はとまらない。今日また、新しいニュースが飛び込んできた。

旧左翼ゲリラ、政権の座に エルサルバドル大統領選(朝日新聞)

 中米エルサルバドルで15日、大統領選挙が行われ、左派野党ファラブンド・マルティ民族解放戦線(FMLN)が推す元テレビ記者マウリシオ・フネス候補(49)が勝利した。FMLNの母体は、80年から12年続いたエルサルバドル内戦で政府軍と戦った反政府左翼ゲリラ。92年の和平後に合法政党に転換し、初めて政権を手にした。
 …公式の中間発表(開票率92%)によると、フネス候補の得票は51.4%、一騎打ちを演じた右派与党の民族主義共和同盟(ARENA)が推す元警察長官ロドリゴ・アビラ候補(44)は48.6%。
 …ベネズエラやボリビアに続き、中南米に左派政権がまた一つ増えたことになるが、フネス氏自身はゲリラとしての経歴はなく、米国とも協調する中道左派路線を打ち出している。国民が支持したのは反米路線ではなく、20年にわたるARENAの長期政権への疲弊感だった。運転手のホルヘさんは「20年間も政権にいて、貧困層の生活はいっこうに良くならなかった。エルサルバドルにも『変化』が必要だ」と語った。 …

 メディアは、どうも中南米の変化を正面から論じたくはないようだ。新自由主義がつくりだした矛盾に正面から挑もうとするのがこれらの政権である。ベネズエラなど左翼の政権にも、”反米””独裁”としか報じないし、中道と呼ばれる政権についても、その本質的な特徴をとらえることを拒絶する。

 そういえばWBCでもこんな話題がある。 「かつて首位打者にも輝いたことのあるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)ベネズエラ代表の好打者マグリオ・オルドニェス外野手(デトロイト・タイガース)が、母国のファンからブーイングを浴びせられる一幕があった。 これはベネズエラがオランダと対戦した14日の第2ラウンド初戦でのこと。オルドニェスが三振を喫すると、フロリダ州マイアミのドルフィン・スタジアムに集まったベネズエラ人ファンから歓声が上がった。この件についてニューヨークの地方紙『ニューズデイ』(電子版)は、オルドニェスが反米左派で知られるベネズエラのウゴ・チャベス大統領の支持を表明しているのが理由だと指摘。フロリダのベネズエラ人のほとんどはチャベス大統領を嫌っていると報じた」(産経新聞)。アメリカにいる現役の大リーガーのベネズエラ人が、チェベスを支持しているということも、日本ではあまり知られていない。

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2009/03/15

9条の会事務局の学習会 深刻な経済危機と憲法9条

 割合とバタバタした毎日をおくっていて、たいへんです。昨日は、期日のある仕事をすっかり忘れていてしまった。大ちょんぼである。ダメですねえ。午後からの取材の準備をして、それから午後から取材に出る。夕方まで、たっぽり取材をして、1時間ほど遅れて、9条の会の学習会に参加した。

20090314194625 学習会のテーマは、「深刻な経済危機と憲法9条」。二宮厚美さんが「世界同時不況と構造改革政治の破綻-憲法25条の復権を」、小沢隆一さんが「憲法9条の破壊を許さない力を-派兵恒久法・海賊対策法案をめぐって」と題して講演。残念ながら二宮さんの話は聞けなかったけれど、まあレジュメと質疑応答でいろいろ理解を深める。いま新刊書も読み始めているけれど、ちょっとこちらが知りたいなあという問題に、答えようとしている仕事のあり方にはいつもながら頭が下がる。それなりの収穫はあり。
 小沢さんは、9条の解釈をもう一度歴史的に振り返る。前のエントリーで言ったけれども、向こうは憲法的な論理はない。だからやっかいでもある。

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「戦地」派遣 変わる自衛隊

S1175 東京新聞で半田さんがルポを書いたり、連載をしたらちゃんと読むようにしている。そのぐらい、よく取材しているなあと思う。彼の取材を参考に、いろいろ考える。

 この本では、政治家は、とにかくアメリカの顔色を読む。自衛隊は、法整備の「不十分」さゆえ、軍隊としての行動をとれないことをたてに、海外での活動にためらいながら、自分たちの権限を拡大するチャンスを伺う。こうしたなかで、自衛隊の実態の活動が、たとえ、具体的に憲法に抵触していようが既成事実だけが積み重なっていく。ということが浮き彫りにされている。

 ボクは、いまの自衛隊の問題を考えるとき、最近、大きな枠として、あらためて日本の対米従属の現状という問題を正面から考える必要があると思っている。アメリカにとっては植民地的な支配の名残が現存している。それは基地のありようにあらわれている。軍事的な面でも、自衛隊はあくまで米軍の補完的な面を色濃く残している。現在の自衛隊の近代化も、米軍との関係を抜きに考えられない。
 しかし、自衛隊が、軍隊として自立していくためには、このような従属的な軍隊であることは、大きな障害になる。しかし、スキルの点ではアメリカに頼るしかない。勢い、自衛隊の自立は、精神面が強調される。それが田母神問題の一つの問題であるような気がする。

 さて、自衛隊は、ソマリア沖に向かった。まったく国会での審議を抜きにである。自衛隊の海外での活動は、もはや憲法との関係をつめて考えるということを政治の側が放棄するぐらい論理的ではなくなっている。では、ここで、ボクらは、どのような言葉でこの問題を語ればもっとも有効なのか。考えどころである。

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2009/03/13

自尊教育ってどういうこと? そしてフィリピン一家:中1長女残し両親は帰国へのこと

 東京都がまた変なことを考えているようだ。
 こんな記事があった。

自分嫌いをなくそう! 都が小学生に「自尊教育」導入へ(産経新聞)

 日本の子供たちは自分が嫌い-。東京都教育委員会が公立の小中学生、都立高校生を対象に「自尊感情」について調査したところ、中高生の5~6割が「自分」を好意的にとらえていないことが10日、分かった。
 日本の子供たちの自尊感情の低さはこれまでも指摘されてきたが、自治体レベルで大規模な調査が行われたのは初めて。都教委は現状を深刻に受け止め、「自分の存在や価値を積極的に肯定できる子供を育てる」とし、4月から小学校で試験的に“自尊教育”を実施する。
 都教委は昨年11~12月、都内の小学生4030人、中学生2855人、高校生5855人を対象に、自尊感情や自己肯定感をテーマにしたアンケートを行った。 
 調査結果によると、中学生では「自分のことが好きだ」との問いに、「そう思わない」「どちらかというとそう思わない」と否定的に回答した割合が、中1=57%、中2=61%、中3=52%に上り、全学年で「そう思う」「どちらかというとそう思う」と肯定的に答えた割合を上回った。高校生でも否定的な考えが目立ち、高1=56%、高2=53%、高3=47%だった。
 小学生では、小1の84%が肯定的な回答をしたが、学年が上がるにつれてその割合は低下し、小6では59%となっている。.…

 はたして何をするというのだろうか。
 自尊感情がなぜ育たないとか? その背景を考えたことがないのだろうか。もともと、国連の子どもの権利委員会などの指摘に耳を傾ける気がないのだろうか。子どものころから競争と評価にさらされる子どもたちの傷がまったく見えないのだろうか。自尊感情どころか、いまは、うつ状態の広がりや無気力という問題まですすんでる。沖縄では全国学力テストの成績が低いことに、「ごめんなさい。先生を責めないで、私がバカだから」なんという言葉が子どもたちから出てくるという。こんなことを言わせる教育政策とは一体何なのかと思う。
 まず、学力テストをやめることはもちろん、日本は競争の教育から、学び合いの教育に変わらなければならないことを肝に命じるべきだと思う。

 子どもの立場に立つという点では、不法入国で国外退去を命じられ、家族3人での在留特別許可を求めていたフィリピン人のカルデロン・アランさんの一家が、結局、中学1年の長女のり子さんを日本に残し、アランさんと妻サラさんが帰国することになったということにも心が痛む。のり子さんは日本語しか話せない。日本で暮らすことこそが彼女の利益だ。そのことをふまえながら、なぜ両親と別れるということを国は強いるのか。不法入国などのいろいろな状況があるにしても、法は、秩序とは何のためにあるのかということをもっと考えるべきではないのか。それは国の秩序のためではなく、個人の幸福のためにあるはず。子どもの最善の利益のためにあるはずではないのか。そんなことも考えさせられた。

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朝鮮王妃殺害と日本人―誰が仕組んで、誰が実行したのか

4874984169 N先生のすすめで、読んだ本。たしかに、これまでのこの朝鮮王妃殺害事件=いわゆる閔妃殺害事件をめぐる謎のとはちがった視点を提示してくれるとても興味深い本である。資料をていねいにつかっているので、読むのには骨が折れる。また、この事件に特化して書かれている本でもあるので、通史的な知識がないと少し読むのはしんどいかもしれない。そういう私も、かなり勉強不足を痛感させられた次第である。

 日本軍が、ときの朝鮮の王妃を殺害するという前代未聞の事件である。この事件は、ふつうは、朝鮮公使であった三浦梧楼が先走ってこした事件という理解だったと思う。が、あらためて、この本が解明しているような関係者のやりとりを見ると、三国干渉の直後、朝鮮半島の軍事的な支配を維持するための、電信線の確保のために、時の政権も、軍部も閔妃らの勢力とロシアが手を組もうとしていることにそうとうの心配と対策を打とうとしていることがわかる。
 この本は、事件に関係した、またその周辺にいた人物を一人ひとり丁寧に追う。なぜ、三浦が朝鮮に派遣されたのか、そして、なぜ、この事件の周辺にいる人間が、その後、こうも全員、異例の出世をしたのか。

 後の、日本の朝鮮半島支配への歴史の画期をなした事件かもしれない。
 朝鮮側も含め、登場する人物への見方も変えさせてくれる、刺激的な本だった。

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2009/03/12

貧しくて学べない

 日々、まだまだいろいろあります。疲れます。

 さて、昨日、たまたま全教などがおこなった「入学金・授業料・教育費 緊急ホットライン」の内容を教えてもらった。朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、NHKが事前にこのとりくみを報道したこともあり、電話は鳴りっぱなしだったという。

○「母子家庭で失業したため、2人の子どもの授業料が払えない」(東京・母親)
○「自己破産した。入学金と授業料を払わなくてはならないのに…」(愛知・母親)
○「授業料滞納で、このままでは退学になる」(岡山・父親)
○「年収で奨学金を断られた」(大阪・父親)
○「不況で収入が5万円に減った。生活保護が受けられないか」(福岡・祖母)
○「就学援助の申請を続けているが、所得基準で認められない」(高知・母親)
などなど、深刻な実態が広がっている。ところが現状では、対処の方法は細い福祉の施策と奨学金しかない。ともすれば、その対応は、現状では、多重債務促進運動ににもなりかねないほど、深刻な実態なのだ。

 そこで、全教は、『卒業・入学・進級で子どもたちにつらい思いをさせないための緊急提言』を急きょ発表してる。

■ 「緊急提言」の柱
○緊急提言1 
 すべての都道府県・市町村で、入学金・授業料などが払えず困っている保護者のために、無利子・無保証人の緊急融資制度をつくることを求めます。
○緊急提言2 
 現在実施されている就修学援助制度の周知徹底をはかるとともに、3月末を目前に、卒業・入学・進級時の教育費負担に苦しんでいる児童・生徒・保護者が、今すぐ活用できるよう、緊急受付の実施と現行制度の拡充をはかるよう求めます。
○緊急提言3 
 自治体に、保護者の失業・倒産等による経済的困難に対する緊急の就修学支援制度の創設を求めます。そのために、国は財源確保と指導力発揮に全力をあげるよう求めます。
○緊急提言4 
 全国の都道府県庁、行政機関、学校に教育費のことが相談できる「相談窓口」を設け、緊急の相談に対応できる体制をつくるよう求めます。
 
○すべての学校関係者のみなさんへの呼びかけ 
 「教育費でつらい思いをする子」を一人も出さないために、学校関係者による最大限の努力をつくしましょう。

 さて、昨日は、NHKのクローズアップ現代で、「貧しくて学べない」を報じていた。

Photo27121 深刻な経済危機の中、家計が貧しいことで学校に通えなくなる子どもが急増している。愛知県の高校では、自動車関連の仕事に就いていた親達が次々と仕事を失い、中退を余儀なくされたり、授業料を払えず高校を続けられるか不安に揺れる生徒が相次いでいる。景気の悪化で顕在化した、"貧しくて学べない"子ども達。社会の格差が広がる中で、すでに深刻な状況となっている。埼玉県内の高校では、入学した生徒の半分近くが卒業までに中退する。中退後の生徒を見守り続ける教師は、背景に貧しさから来る無気力や、将来に希望が持てない刹那的な思いがあるという。中退した子ども達が社会的に孤立し、生活の糧を得るため犯罪組織や風俗業など闇の世界に引き込まれるケースも多いという。親の世代の貧困が、子どもの学ぶ機会を奪い、貧困の再生産につながる社会の歪みを教育の現場から伝える。

 番組では、まず現在の経済危機のもとでの授業料滞納の実態を追う。私学ではこの一年で三倍になっている。
そして、高校をやめていく=後期中等教育から排除されていく若者たちの実態を追う。その先は、絶望的でもある。
 たしかに、宮本みち子さんがいうように、社会のありようそのものを変えることが課題になっている。が、同時に、緊急の対策をおこなわなければならない課題でもあるのだ。

 そして、今日は、「病院に行けない子どもたち」だった。

090209_a 未曾有の経済危機の中、貧困の拡大が子どもの健康まで脅かそうとしている。国は去年10月、保険料を滞納し「無保険」状態に置かれている子どもが3万人以上にのぼると発表。救済策として、今年4月から、そうした中学生以下の子どもに対し、一律に保険証を発行する方針を打ち出した。しかし、それでも3割の医療費自己負担分が重く、病院に行けないままの子どもが相当数に上っていると見られる。そうした中、群馬県などの自治体は、中学生以下の医療費を完全無料化する方針を発表。先進的な取り組みと評価される一方で、県や市町村は新たな財政負担の確保に課題が残る。先の見えない不況の中で、子どもの健康をどう守るのか、その処方箋を探る。

 子どもの安全や命までもおびやかされているということなのか!
 徹底して、子どもの立場にたつということが問われていると思う。

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性教育批判は「不当介入」 東京地裁、都議らに賠償命令

 画期的な判決ですね。うれしいです。

性教育批判は「不当介入」 東京地裁、都議らに賠償命令(共同通信)

 東京都日野市の都立七生養護学校(現・七生特別支援学校)で実施されていた性教育をめぐり、「視察した都議らが教員を威圧的に批判し、教育内容に不当に介入した」などとして、教員ら計31人が約3000万円の慰謝料などを求めた訴訟の判決で、東京地裁は12日、教員12人に計210万円を賠償するよう都と都議3人に命じた。…
 都議が学校を視察した際、教育内容を一方的に批判した点について「侮辱により教員の名誉を侵害した。都議の行為は教育の不当支配に当たり、都教委は教員を保護する義務を怠った」として、別の教員2人に1人当たり5万円の支払いを命じた。

 「09.3ここから裁判東京地裁判決要旨.pdf」をダウンロード

 なによりも、重要なのは、「政治家である(3人の)被告都議らがその政治的な主義、信条に基づき、本件養護学校の性教育に介入・干渉するものであり、本件養護学校における教育の自主性を阻害しこれを歪める危険のある行為として、旧教基法10条1項の『不当な支配』に当たる」、「被告都議らの視察に同行した被告都教委の職員らには、このような被告都議らによる『不当な支配』から本件養護学校の個々の教員を保護する義務があった」「被告都教委は、上記保護義務に違反したものである」という点にある。この不当な支配のもとでは、「教員を萎縮させ、創意工夫による教育実践の開発がされなくなり、性教育の発展が阻害されることにもなりかねない」とまで指摘している。

 そして、この判決は、たんに都議を断罪しただけではない。この間、石原都政がすすめてきた乱暴な教育への介入をも断罪している。
 大いに、励まされた判決である。

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2009/03/10

ずうずうしいぞ経団連

 違法な「派遣切り」をすすめても、何も感じず、政治とのカネの関係も問われているなかで、この経団連というところはなかなか図々しい。「経済危機からの脱却に向けた緊急提言」というものを発表し、しかも「平成21年度補正予算の早期実行を求める」という副題までつけて、選挙は先送りにすることまですすめている。

 その内容はといえば、「即効性のある需要創出策」と言って、多少はエコも掲げながら、結局は「重要インフラの整備推進・前倒し」つまり公共事業を求める。そして「雇用のセーフティネットの拡充と労働移動の円滑化」つまり、どんどん首を切るためのセーフティネットをつくってくれという注文である。おまけに「企業の資金調達・資金繰りの円滑化」で、大企業への減税や資金の調達までちゃっかり注文している。これでは大企業はしたい放題である。

 もともと、日本の経済危機の根底には、国民生活を無視してまですすめ、海外での輸出優先の経営にあるわけだし、ここを変えなければ経済の復活はない。にもかかわらず、まず企業がしたい放題できるようにして、その海外輸出依存を維持するということなのか! ここまで、国民や働くものをモノのようにしか見ない大企業は、そのあり方そのものが問われてしかるべきだと思もう。「派遣切り」のたたかいはそういうたたかいである。

 さて、今日は東京大空襲から64年目。この東京大空襲も、人が虫けらのように扱われた事件であった。そして、被害者にたいして、戦後ずっと、その人間としての尊厳を、回復するようなことはおこなわれなかったのである。

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西松問題の本質とは何かのか

 連日、西松建設の違法献金問題がニュースをにぎわしている。今日は小沢さんの元秘書の衆院議員まで事情聴取がおこなわれるというニュースが入っている。自民党の方も、二階さん筆頭に苦しいいいわけが続いている。

 ニュースを見ていて、思うことが2つある。1つは、違法献金の特徴としてあるのは、企業献金が政党支部に制限されるようになったことともかかわって、いかに企業の名を伏した献金を行おうとしているのかということである。阪口弁護士が、小沢さんの事件と、かつて騒がれた日歯連による迂回献金事件の際の、石原伸晃氏への献金の類似性をブログで紹介しているけれど、それはそれで的を射ている指摘でもある。結局、現状では、形式的な網の目をかいくぐって、問題は繰り返され続けているのだ(もちろん現行の法律を活用しての告発が大事であることはいうまでもないが)。
 結局、ことの本質は、企業が政治にお金を出すということがおこなわれていることにある。それが公然であれ、非公然であれ、有権者である個人が政治信条にもとづいてこなう行為ではなく、企業が、その企業の目的にもとづいておこないことである。それは営利を目的にしているというほかはない。だから形式的な違法性が問題なのではなく、違法性を隠してまで、おこなおうとするのはその目的が大事だからにほかならない。ここに問題の本質がある。

 もう1つつくづく思うのは、小沢さんにしろ、二階さんにしろ、やっぱり、企業からの甘い汁を活用しての政治を行うことをすすめてきた人は、いつまでたっても変わらないということ。考えてみれば、今度の岩手の公共事業をめぐる疑惑は、すでに90年頃、小沢さんが政治の舞台の中心に姿を見せてから、何度も疑惑が指摘されていた問題の延長線上にある。以下は、16年前の国会でのやりとり。

○吉岡吉典君 ゼネコン疑惑について一、二お尋ねします。
 ゼネコン汚職の驚くべき実態の徹底解明は今国会の最重要課題の一つであります。その一つとして、岩手県における新生党の小沢一郎議員に関する問題の究明が必要であると思います。
 小沢一郎氏は全国の公共工事予算のゼネコンヘの優先配分を取り仕切ってきた国土建設研究会の会長でもありますが、岩手県では、配付した我々の入手資料で一端がわかるように、県内の建設業者のほとんどを網羅した一建会や桐松クラブなど小沢議員を支援する組織がつくられております。これがさきの選挙でもゼネコン二十四社、地元一社による裏選対までつくって、小沢の選挙をやれば仕事がとれると選挙を行いました。まさにゼネコン選挙であります。
 総理は政官業の癒着を断ち切ると言いますが、こういう実態をどうお考えになりますか。
○国務大臣(細川護煕君) ゼネコンの問題に関しましては、ただいま司法当局で厳正に捜査が行われていると承知をいたしております。今後ともそのような方針のもとに厳正的確に捜査が継続されるものと確信をいたしております。
○吉岡吉典君 こういう選挙の実態というのは、これは検察任せではいけないと思います。総理の政治的見解をお伺いしたかったんですが、次に移ります。
 ゼネコン選挙には公共事業発注という見返りがあるということが問題になっております。一連の今問題になっている事件がそのことを示しております。
 岩手県では小沢氏を頂点とする国及び地方の公共工事を取り仕切るための仕組みがつくられており、小沢氏の意向を無視して公共工事の受注ができないようになっていることが我が党の調査で明らかになりました。これはその仕組みの図でございますが、(図表掲示)後からゆっくり見ていただきたいと思いますけれども、この仕組みというのは、ほとんどの公共土木工事が国レベルのものは小沢氏本人、県レベルのものは小沢氏の秘書が取り仕切っていると言われております。
こういう状況で、当初予算で千三百六十億円という巨額の胆沢ダム工事をめぐって疑惑が広がっております。本体のダム工事は入札が数年先だというのに、既にその受注者として大手ゼネコンの名前が取りざたされていることであります。
 公共工事をめぐるこうした疑惑について、調査し国会に報告することを求めます。建設大臣、総理大臣、責任持って調査し報告していただけますか。
○国務大臣(五十嵐広三君) 先日来の相次ぐ公共工事に関するさまざまな事件は、まことに残念なことであると思う次第であります。いわゆる政官業の癒着というようなものをこの機会にしっかりと改革をしていかなければならぬ、このように思っている次第であります。
 既に御承知のように、中央建設業審議会の中に特別委員会を設けまして、先般来、精力的に入札制度等の改善につきましても検討を進めて、年内には結論を得る考え方でいる次第であります。
 当面まず改革できるものとして、条件つきではありますが、一般競争入札の試行導入を決めて既に実施していることは御承知のとおりでございます。また、それだけでなくて、いわゆる指名入札に関しましても、いささかも疑惑が持たれることのないようにさまざまな事柄の公表、透明性の確保というようなことにも留意しながら懸命に努力を今いたしているような次第でございます。
 一日も早くこれらを明確にして、一方、今回の国会で御審議いただく一連の政治改革とあわせて、公共工事につきましてもしっかり国民の信頼をから得るように、回復できるように努力をいたす所存であります。
○国務大臣(細川護煕君) 今、建設大臣が言われましたとおりでございます。
 政治と金にまつわる構造的な問題が一日も早く払拭できますように、政治に対する国民の信頼を取り戻すことができるように、最善を尽くしてまいりたいと思っております。
○吉岡吉典君 私が求めたのは、一般的なゼネコン問題じゃなくて、具体的に疑惑が広がっている胆沢ダムの問題をめぐって、限定してこれについての調査と報告を求めました。
 建設大臣、この例について調査をやるかどうか、もう一度答弁願います。
○国務大臣(五十嵐広三君) これはもう個々の事案についてと申しますより、我が国全体の公共工事の執行をめぐる問題として、今まさに大きな国民の批判と、その中における改革の努力が続けられているところでありまして、全体的にしっかりこのようなことのないような努力をいたしてまいりたい、このように存ずる次第でございます。
○吉岡吉典君 今のでは納得できませんけれども、時間がありません。
 ゼネコン問題の全面的解明のために、既に委員長に提出した藤田晋全国建設業協会会長を初め九名の証人喚問を改めて要求します。委員長、よろしく取り計らっていただきたいと思います。

 いま政治に問われているのは、こうした自民党型の、大企業との強い金の結びつきをもった政治からの転換である。それが自民党政治を終わらせるということの意味でもあるはずである。

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2009/03/09

なかなか仕事がすすまないなあ

 午前中は、編集実務をしていたけれども、修正原稿があとできて、またやりなおし。

20090309152434 午後からお願いと相談に、久しぶりに一橋大学に行って来た。静かな雰囲気の大学である。東京にある大学のなかでは、集会や研究会の会場になることの多い明治大学をのぞけば、一番、行く機会の多い大学かもしれないなあ。今日の相手は、はじめてお会いする研究者。1時間ほど相談して、職場にもどる。途中、紀伊國屋で買い物をする。

 花粉症の薬の影響もあるのだろうか。とにかく眠くって、だるくって、なかなか仕事に集中できない。仕上げるべき、インタビューの原稿がすすまず、少しイライラしはじめている。だめですねえ。

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貧困社会ニッポンの教育(2) 高校中退

 昨日の深夜、NNNドキュメント09で表題の番組をしていた。

20090308 高校を中途退学する生徒が増加している。埼玉県では、県立高校の20校余りで、卒業までの3年間に中退する率が30%を超えた。新入生26人のうち一年間に17人が退学したクラスもあった。聞き取り調査を行っている青砥恭(あおとやすし)先生は、家庭の貧困と成績や中退率には密接な関係があると語る。今春、定年を迎える青砥先生は今、長い教員生活の区切りに、高校生の窮状を明らかにし、救済を訴えたいと考えている。去年10月、大阪府では私学助成の削減や府立高校の統廃合に反対する高校生が、橋下知事に涙の抗議を行った。その訴えに心を動かされた青砥先生は、大阪に向かった。

 青砥先生のこの調査は、以前に紹介したことがある
 中退する彼ら、彼女らをとりまく貧困の実態には、胸が締め付けられる。
 それを自己責任という言葉で、封じ込める政治には怒りがこみ上げる。その典型が、橋下大阪府知事の発言であった。これに対する大阪の高校生たちのとりくみは、「希望」である。彼ら彼女らの「言葉」には、人を突き動かす強い力があった。
 番組そのものは、より構造的なものに迫って欲しいという気はしたけれど、胸をうつ番組ではあった。

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2009/03/07

子どもを襲う貧困と格差

 昨日、深夜に、長男から進路の相談。1時間ほど話をする。今日は、早朝から一仕事。だから、ものすごく眠い一日。
 昼から、吉岡吉典さんの「お別れの会」。そういえば、吉岡さんとの打ち合わせは、いつも、新宿紀伊國屋の地下の 酒繕処(カポネ)珈穂音だったことを思い出す。

20090307161450 さて、その後、「子どもと教育を語るつどい」に遅れて参加する。後半の交流だけを聞くことができた。
 集会テーマは、「子どもを襲う貧困と格差」。全教などの「貧困」をテーマにした集会は、何度か参加したが、議論の内容が一変していると感じた。とくに高校分野におけるその困難の広がりは、底が抜け、その穴が大きくひろがった。

 大阪の高校生のとりくみをはじめ、発言はそれぞれ胸に迫るものがあった。
 驚いたのがこんな問題。

“授業料滞納 卒業証書渡さぬ”島根・安来高、3年150人全員に文書配布(読売新聞)

 島根県安来市の県立安来高(栂瀬久男校長)が、3年生約150人全員に、保護者あてとして「授業料を期限までに全額納付しない場合、卒業証書を渡さない」と書いた文書を配布していたことがわかった。県議会一般質問で27日に取り上げられ、溝口知事は「保護者の気持ちに配慮のない不適切な文書だった」と述べた。…

 すると今日、こんなニュースがあった。

卒業証書、授業料滞納理由に回収 山梨の県立高(朝日新聞)

 山梨県立増穂商業高校(増穂町最勝寺)で1日にあった卒業式の際、学校側が生徒1人にいったん卒業証書を授与した後、授業料などの滞納を理由に返却させていたことがわかった。同校は昨年度も卒業生1人について同様に卒業証書を返却させ、滞納分の支払いが済んだ約2カ月後に改めて渡していたという。…

 地方自治体というのは、住民の権利を守ることこそが第一の仕事ではないのか!
 公立校に通う家庭の経済的困難の問題、学費の滞納問題への対処など、制度をいじらなくても教育委員会がその気になればできるのではないのか! 心の底からボクは怒っている!

 あと、とくに、考えさせられたのが滋賀の発言。大企業の多い、滋賀では派遣切りの影響が広がっている。そのなかでとくに、困難をかぶっているのが外国人労働者家族だ。ブラジル人学校に通う生徒は、多くが学校をやめなくてはならなくなっている。

0307_b その滋賀の外国人の子どもたちを追ったのが、今夜のNHKのにっぽんの現場。

離れても“アミーゴ” ~滋賀 不況にゆれる教室~

  「きのう工場を解雇された。娘の学費が払えない」。派遣切りの嵐が吹き荒れ、日系ブラジル人労働者の大量解雇が進む滋賀県。近江八幡市にあるブラジル人学校「日本ラチーノ学院」では、学校をやめる子供が相次ぎ500人いた生徒はこの4月で半減した。小学6年の日系3世、マコト・オノ君(10)もいつまで学校に通えるか心配な毎日を送る。昨年末、母親が工場を解雇され、「子供を大学まで行かせたい」と願う父親も近々解雇されることが決まっているからだ。担任のレジアニ・マエジマ先生のもとには、ブラジルの学校への転校手続きや授業料の減免など様々な相談が寄せられる。とくに気にかけているのが、学校をやめたもののブラジルにも帰れず、行き場をなくしてしまった子供たちだ。ブラジル人学校にカメラを据え、親の思いに応えようとがんばる子供たち、そして日本を「祖国」と考え厳しい現実に立ち向かって生きる家族の姿を描く。

 ボクらは大人として問われている。問われているのだ。

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2009/03/06

今年のこどもまつり

 今日は夜はこどもまつりの実行委員会。どういうめぐるあわせか、会議のしきりをするハメに。
 なんとかいいまつりにするために、知恵を集め始めているところです。

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自民党も説明責任をはたすべきだ!

 西松建設の違法献金問題の根深さは、日々あらわになりつつある。

 たとえば、こんなニュース。

献金団体所在地、西松本社と誤記 自民政治資金団体報告書(朝日新聞)

 西松建設の違法献金事件をめぐり、自民党の政治資金団体「国民政治協会」の03年の政治資金収支報告書に、西松建設OBの政治団体「新政治問題研究会」が、西松建設本社の住所を誤って団体所在地として記載していた。6日の参院予算委員会で明らかになった。
 政治団体が献金のためのダミーだったことを裏付けるもので、麻生首相は「詳細について必要であれば党の方で説明させたい」と述べた。献金疑惑は民主党だけではなく、自民党にも飛び火した。
 共産党の小池晃氏は、国民政治協会に500万円を献金した新政治問題研究会の所在地の確認を求めた。総務省の門山泰明選挙部長は、07年7月11日付で所在地の訂正願が出ていると説明、訂正前の住所は「東京都港区虎ノ門1の20の10」と明らかにした。この訂正前の所在地は、西松建設本社ビルにあたる。 …

 自民党は、新政治問題研究会が西松のダミーであったことを認識していたことになる!

 さらに驚くのが、二階経済産業大臣をめぐる問題。

「西松のダミー」認識せず パー券購入で二階経産相(産経新聞)

 二階俊博経済産業相は6日午後の参院予算委員会で、自民党二階派の政治団体のパーティー券計838万円分を購入していた西松建設のダミー団体について「どこの団体、背景とか、誰が役員とか報告を受けていない」と述べ、同社のダミー団体との認識はなかったと強調した。
 二階氏は「パーティーの参加者がどういう人か、確認することは難しいことだと思う」とも指摘。その上で「法律家と相談して返却の手続きを折衝している」と延べた。…

 いろいろな言い訳をしているけれども、この二階氏らの政治団体のパー券を購入していたのはわずか8団体。そのなかで、西松のダミー団体の額は突出している。その団体のことを知らなかったなんて、誰が納得できるのだろうか? この説明には無理がある。
 小沢さんとどう違うのか? 自民党にも説明責任が問われているのである。

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2009/03/05

自衛隊のソマリア沖への派兵を許さない!

20090305140856 続いて、ソマリア沖への派兵に反対する院内集会に行ってきた。3月4日に防衛省が活動計画を決めている。10日には、閣議で決定され、14日には呉を出発するという。
 集会では、東京新聞の半田さんが報告されたが、イラクやインド洋への特措法による派兵は、基本計画が閣議で決定され、国会での承認をうけていた。が、今回の派兵は、簡単な計画の閣議決定だけである。政治がアメリカの顔色をうかがい前のめりで決定し、そして、あとは自衛隊まかせとなる。はたしてここにシビリアンコントロールが存在するだろうか。
 既成事実だけがつくられ、もしかしたら、武力行使につながっていく。しかも、撤兵の期限もはっきりしない…。おどろくべき事態である。

 集会にはソマリアの方が参加されていた。その方は、ソマリアの海賊増加の背景には、90年代にソマリアが無政府状態になって以降、取り締まりがないのをいいことに、欧米や日本の漁船が違法操業で乱獲を行ったり、化学物質や放射性廃棄物を含む廃棄物の不法投棄が横行したりしたことがあると指摘されていた。そんな点は、ほとんど報道されることはない。

 もともと、十分に問題を検討しての決定ではない。とんでもない、実態にはずれた方向がとられているということが言えるのだろう。

 事務所にもどって、夕方から、ある問題で専門家からレクチャーを受ける。なかなか面白かった。という具合に、結構忙しい一日でもあった。

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砂川事件:元被告が「日米密談記録」の開示を請求

 今日は、二男の高校の卒業式だった。つれ合いが行く予定だったけれど、疲れてダウン。父が行こうかと言ったら拒否された(笑い)。でも、親にとっては、それはそれで、節目の日である。夜勤のある仕事をしているつれ合いに変わって、母親役をずっとやってきた子育てであるから、かなり感無量なのである。まあ、これからもいろいろ苦労は続くのだろうけれども。

 さて、今日は、昼に、砂川事件の情報公開を求める院内集会に行ってきた。

砂川事件:元被告が「日米密談記録」の開示を請求(毎日新聞)

 1957年に米軍立川基地(当時)の拡張に反対するデモ隊が基地へ侵入した「砂川事件」で罰金刑を受けた元被告と支援団体が5日、当時の日米関係者が裁判に関して密談した記録を開示するよう外務省や最高裁などに請求した。請求したのは元被告の土屋源太郎さん(74)=静岡市葵区=と「砂川事件の情報公開を請求する会」(塚本春雄代表)。
 同事件で最高裁は59年12月、1審無罪判決を破棄、審理を地裁へ差し戻しその後7人の有罪が確定した。…

 このブログで紹介したように、昨年4月に新原さんが米国公文書館で新資料を発見した。、1審判決の翌日にダグラス・マッカーサー2世・駐日米大使(以下当時)が藤山愛一郎外相に最高裁への跳躍上告を勧めたことや大使が田中耕太郎最高裁長官から上告審の時期見通しを聞いたことを示す文書が見つかったのだ。
 歴史をふり返ると、たしかに裁判の進行は異常だった。跳躍上告だけではなく、最高裁は、弁護人の人数を制限しようとしたり、審議を短期間でおこなうために、準備書面を簡略化させようとしたりである。そして、裁判の進行はすべてアメリカ本国に細かく報告もされていた。

 なぜなのか。それは安保改定を目前に、それだけ伊達判決の衝撃が大きかったということなのだ。ていねいに安保条約の実態を審理し、在日米軍の駐留を違憲とした伊達判決の経緯と論理は、その後の基地をめぐるたたかいの原型である。その違憲の論理は、安保条約そのものを脅かしたということがわかる。そして、そのために、いっそうの従属的な対応を日本の政治はおこなったというのが歴史である。その戦後史をもう一度問いかけ、現在の日本を問うのがこのとりくみなのだと思う。

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2009/03/04

小沢さんは、疑問に答えているのか

 今日、小沢さんの記者会見をテレビで見ていて、大いに疑問をもつ。ほんとうに、この人は何が問われているのか分かっているのだろうか?

「やましいことない」と小沢代表、検察は「疑問答えてない」 西松献金(読売新聞)

 「異例の捜査」「不公正な国家権力の行使」――。民主党の小沢一郎代表の公設第1秘書、大久保隆規容疑者(47)の逮捕から一夜明けた4日、小沢代表が口にしたのは、公党トップとしては異例の検察批判だった。
 約40分間の記者会見では謝罪は一切なく、捜査を非難する強気の言葉に終始。矛先を向けられた法務・検察幹部からは「疑問に答えていない」という声が上がった。
 東京・永田町の民主党本部で午前9時50分に始まった小沢代表の会見には100人を超える報道陣が詰めかけた。
 大久保容疑者の逮捕後、報道陣の前では終始無言だった小沢代表。風邪の予防のためにふだんから着けているマスクを外し、胸を張るように会見場に入ってきた。壇上でゆっくりと報道陣を見回し、いきなり捜査批判の口火を切った。
 「総選挙が取りざたされているこの時期において、非常に政治的にも法律的にも不公正な国家権力の行使と感じている」…

 いろいろ言いたいことがあるけれど、やっぱりこの問題は、上脇先生にまかせます。

 そうでしょう。やっぱり! 問われているのは、小沢事務所からの西松への働きかけなのです!

 小沢さんが、自民党を飛び出したのは、金丸問題が契機だった。そして、政治改革、政界再編がすすみ、その帰結が、政権交代が議論されている今日、このような形であらわとなっている。結局、90年代から今日に続く、政治過程のある意味での虚構性ということも問われているのだと思います。

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2009/03/03

民主・小沢代表の公設第1秘書を逮捕…東京地検

 驚くべきニュースというか、もともと、問題にされていた事件である。

民主・小沢代表の公設第1秘書を逮捕…東京地検(読売新聞)  政治資金規正法違反で逮捕された大久保容疑者を乗せて東京拘置所に入る車=源幸正倫撮影 準大手ゼネコン「西松建設」(東京都港区)が、OBを代表とする二つの政治団体を隠れみのに国会議員らに企業献金をしていた問題で、東京地検特捜部は3日、小沢一郎・民主党代表の資金管理団体「陸山会」の会計責任者で小沢氏の公設第1秘書、大久保隆規容疑者(47)を政治資金規正法違反(虚偽記入、企業献金の受領など)容疑で逮捕した。…   政治資金規正法では他人名義での献金を禁じており、違反した場合は3年以下の禁固などが科される。また、政党以外への企業献金も禁止されており、違反した場合は1年以下の禁固などの罰則がある。一方、こうした献金を受けた政治家側にも同様の罰則があるほか、政治資金収支報告書に虚偽の献金者などを記載した場合は、5年以下の禁固などに処せられる。

 この西松建設の違法献金は、昨年から問題にされていたし、そのなかには小沢さんに名前も出ていた。
 
 こういう問題は、上脇先生のブログを読むのに限ります。
 やはり昨年来の事件の経緯から、どう考えても小沢さんには説明責任はあるでしょう。長野の村井知事の元秘書の自殺もありましたしね。同時に、同じ性質の献金は、自民党に流れているという話もあります。そうした全容もあきらかにするべきでしょう。あまりにも、現在の政治資金の処理をめぐっては問題がありそうです。
 そして何よりも、企業献金というものが問われているし、そこに頼っている政党のあり方もとわれているのだと思いますね。

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ファンジニ

 職場で、同い年の友人のIさんと、この間の、子どもをめぐる事件についての話をした。彼女も同じような体験があったそうだ。子育てとは、いつまでたっても、ハラハラしながら、一生懸命におこなうものだ。そして、それがほんとうに子離れ・親離れにつながればと思う。それはそれで、切ない思いをいっぱいしながらの作業でもある。そんなとき、子どもたちが小さかった頃のことをふと思い出す。たくさんの幸せをボクはいっぱいもらっていたんだなあと、そう思う。

Img01ef6e5ezik2zj 昨日、映画版のファンジニを見た。ファン・ジニという実在の詩の名人だったと言われるキーセンを題材に、さまざまな物語がつくられる。テレビのファン・ジニとはまったくちがった話だった。テレビのほうは、技芸に生きる女性を主人公しているが、映画のほうは、愛の物語だ。まあ何と、ソン・ヘギョの美しいこと(ボク的には、テレビのハ・ジウォンのファンであったりするけれど)。
 ただ、韓国の映画は、庶民、虐げられたものというのを正面から描く。3・1事件における庶民の自立性ということを先日の趙さんの講演であったけれど、こうした韓国の一面には興味をそそられる。日本との違いと共通性、そんなことにも関心がいく。

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2009/03/02

イラク派遣、憲法判断せず 岡山地裁

 もう1週間前になるけれども、イラク訴訟の岡山地裁判決が出ているのでそのことについて一言。

イラク派遣、憲法判断せず=住民側が全面敗訴-岡山地裁(時事通信)

 自衛隊のイラク派遣は違憲として、岡山県の弁護士と住民らが国を相手に、違憲確認や損害賠償などを求めた訴訟の判決が24日、岡山地裁であった。近下秀明裁判長は憲法判断はせず、「派遣によって原告らの生命、身体の安全が侵害される危険にさらされたわけではない」として、住民側の訴えを全面的に退けた。
 …
 裁判長は、原告側が侵害されたと主張した平和的生存権について、「国民の基本的人権として承認すべきだ」と明言したが、原告らの精神的苦痛は、平和的生存権によって保護されるべきものとまでは言えないとして、賠償請求を棄却した。違憲確認と派遣差し止め請求は不適法として却下した。

 実は、画期的だと言われている名古屋高裁の判決そのものも、判決の論理そのものは、専門の研究者からはいろいろな批判がある。今度の判決も、ある意味で門前払いをしているだから、評判は芳しくないかもしれない。
 しかし、よくこの判決を見ていると、実は、名古屋高裁よりよりつっこんだ物言いが各所にある。とりわけ、平和的生存権をめぐっては、被告の側の主張を全面的に否定して、その「権利性」を確固として認めていることに、その特徴がある。自由権として、徴兵の拒絶や、良心的兵役の拒絶などの権利内容を認めている。これは、今後、この権利をもとにしたたたかいの可能性というものを切り開いているということもできそうだ。

 司法は、一つの流れとして、現在の際限のない日米の軍事一体化と、自衛隊の海外派兵に疑問を感じているのかもしれない。
 ボクらは、こうした一見、なかなか注目しきれない変化をしっかり見ながら、憲法を使ったたたかいをすすめていく必要がある。そんな思いを強くさせてくれる判決でもありそうである。

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吉岡吉典さん、逝く

 参議院議員だった吉岡さんが突然なくなったという知らせを今日聞いた。
 昨日、ソウルでも開かれていた3・1集会でのシンポジウムの後、急死されたとのことだ。

共産党元参院議員の吉岡吉典さん急死(朝日新聞)

 吉岡 吉典さん(よしおか・よしのり=元共産党参院議員)1日、訪問先の韓国・ソウルで、心筋梗塞(こうそく)で死去、80歳。葬儀は未定。自宅は東京都東村山市野口町1の26の29、レクセルアベニュー東村山506。
 赤旗編集局長を経て、86年に参院比例区で初当選。3期務め、04年に引退した。党政策委員長、参院議員団長などを歴任した。ソウルに同行した関係者によると、吉岡さんは、日本統治下の朝鮮半島で19年3月1日に始まった「3.1独立運動」のシンポジウムで講演。その後の夕食会で倒れたという。 …

 アカデミズムの人ではないけれど、政治家になる前から、たんねんに政府関係の資料などを調べ上げて、近現代の歴史研究にとても造詣の深い方で、いろいろ教えられた。日韓史や日中史、台湾への日本の侵略など、彼ならではの研究成果も少なくはない。一次資料を大事にするということがどれほど大事なことなのか、そんなことも教わった。でも、なかなかそういう勉強の仕方というのは貫けない。まだまだ、たくさんのことを教わりたかった。残念でたまらない。
 ソウルで、しかも3・1の日のなくなったのは、いかにも吉岡さんらしいのかもしれない。

 ただただ、合掌。

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2009/03/01

1919年三・一独立運動90周年記念のつどい

 昨夜、つれ合いがケガをしたと、大騒ぎで帰ってきた。学習会のあと、飲んで帰るとき階段から落ちたとか。せっかく「ファン・ジニ」を見ていたのに、結局、病院までつき合うことになった。なんとか、大丈夫そうだということで、家に帰って、寝たわけだけれども、今度は、深夜、ボクの胃がキリキリ。結局、あまり寝れなかったような…。トホホの二月の終わりであったような。

20090301142853 今日は、3月1日。1919年の3・1運動から90年となる。この3・1独立宣言の原型は、日本で同年2月8日に、在日留学生の手でつくられた宣言にあるという。今日の表題の集会は、その宣言がつくられた場所でおこなわれた。この集会場は何度かきたことがあったけれども、こうした歴史的背景は、恥ずかしい話だけれども、あまりよく知らなかった。このYMCAセンターには、2・8独立宣言記念資料室などもあるそうだ。

20090301140148 集会は前半、韓国舞踊。金順子さんという方の舞踊団の出演。まず太平舞という伝統的なもの。「国の平安と太平」を祈っての舞で、優雅、うつくしかった。2曲目は、創作もので、パンソリ風の曲にのっての舞で、3・1の死者を悼みながら、まるでその”恨”をうけとめるかのようなものだった。3曲目は、一転して、あかるいエネルギッシュな、太鼓の舞。3・1運動は祭りと言われるが、そういう踊りだった。
 韓国舞踊を見るのははじめてだったので、とても貴重な時間だった。

20090301144051 後半は、パネルディスカッション。趙景達さん、緒方靖夫さん、畑田重夫さんをパネリストに、「3・1運動の実態と歴史的意義」「アジア諸国民との歴史認識の共有」「歴史の教訓を学び発展させる」という3つの角度から、報告と質疑応答があった。
 ボク的には趙さんの話がおもしろかった。3・1の宣言をおこなった知識人は、むしろ農民や学生を蔑視していて、3・1の運動そのものは、農民のあいだで、かなり自発的におこったという話。その後、日本は武断政治から、文化政治に転換し、そのなかで、3・1や2・8を主導した知識人たちは、日本の軍部にとりこまれていくという歴史が展開するそうだ。韓国ナショナリズムというものの特徴、農民と知識人との関係など興味深い話で、日本との差異なども考えさせられる。韓国の近代史などあまり勉強したことのない分野なので、ものすごく興味をもった次第なのである。

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