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2009年2月

2009/02/28

貧困研究会 日弁連「生活保護法改正案」の狙い

 今日は、午前中は、いろいろ実務や調べものをして、お昼は、憲法の研究者(大先生)と昼食、そして、その後、貧困研究会に参加してきた。日弁連「生活保護法改正案」の狙いと題して、弁護士の舟木浩さんの話。竹下弁護士の事務所の若い方かな、話はおもしろかった。

 でも、息を飲むような話は、やっぱり現場の話。福祉事務所の方などから、水際作戦の現在の状況、現場でどんな課題が生じているかなどの話は生々しかった。生活保護もそうだけれど、福祉や教育などの現場が、とても使命感に満ちた、特定の人たちによってやっと支えられている現状に、息がつまる。その奮闘ぶりは、ほんとうに息がつまりという表現しかできない。ここまでやるのかである。

 『ワーキングプアVS生活保護』の大山さんの話もなかなか鋭かった。彼をはじめ、個性的というか、ユニークな仕事をしている方たちもいて、それはそれで面白い議論を聞けたと思う。

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資本主義はなぜ自壊したのか

417urh3z4hl_sl160_ 「構造改革」の旗手だった中谷厳氏の話題の「懺悔の書」である。よくぞここまでというぐらい、みごとな「転向」の書である。新自由主義の害悪についての「反省」は、ある意味で徹底している。本家アメリカや日本での、新自由主義の弊害への言及は、読んでいて、学ぶところも正直少なくはないし、はっとするような、当事者ならではでの指摘も少なくはない。それだけでも読む価値は十分ある。

 ただ、経済学的には”俗流”の域をでないという感想ももった。つまり、なぜ、グローバル資本主義がそのような弊害をもたらすのかについての構造的な分析があるわけではなく、事実を列記し、その解釈を試みるというものに過ぎないという感じなのだ。

 読んでいてしんどいのは、歴史に言及しているところ。欧米や日本の歴史など、誤謬のオンパレードでもある。保守のなかに善と悪をつくり、善の保守の再生を試みるという使い古された手法がここでも顔を見せている。歴史修正というところにそれが典型を見せているのだけれど。
 そのぐらいいま保守は、新自由主義の破綻を前に、自信と誇りを失っているということなのだろう。その再生に必死になっているのは、今日の白洲次郎のドラマなどからも垣間見ることができるような気がする。

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2009/02/27

他国有事に参加あり得ぬと小沢氏 第7艦隊発言で説明

 予算が衆院を通過して、いよいよポスト麻生をめぐる動きが活発化しそうです。でも、どの動きをとっても、パワーがありません。自民党は、座して死を待つしかないのでしょうかねえ。ナベツネさんの動きも気になるところですが、これもどうも力強さに欠けるような気がします。

 そんな大連立などの動きもあるようで、気になるのが小沢さんの動向ですが、小沢さんの第7艦隊うんぬんという発言がずいぶん話題を読んでいます。

他国有事に参加あり得ぬと小沢氏 第7艦隊発言で説明(共同通信)

 民主党の小沢一郎代表は27日、横浜市で記者会見し、在日米軍再編に関し「極東におけるプレゼンス(存在)は第7艦隊で十分」とした自らの発言について「日本が他国の有事に参加することはあり得ない。できる限り自国の防衛に関係する役割を果たせば、米軍の負担は少なくなるという当たり前の話をしただけだ」と述べた。
 小沢氏は「米国の負担が軽くなれば、それだけ在日米軍も少なくて済む」と強調。同時に「具体的なことは、政権を取ってから米国に聞いてみないと分からない」と述べ、政権交代が実現すれば極東地域の安全保障をめぐり米国側と協議する考えを示した。…

 小沢発言をめぐっては、いろいろな解釈や批判がなされています。ただ、ボクは、彼の発言はそんなに建設的なものだとは考えていません。政権を展望して言質をとられたくない? 自民党批判と社民党との距離を考えて?などいろいろな思惑も見え隠れしますよね。
 ただ、発言に現れているのは、一方で、主体的に日米同盟の強化にかかわろうという姿勢と現実の日米同盟の実際にある矛盾ということも言えるのではないでしょうか。日米同盟の現実は、アメリカの軍事戦略に組み込まれた”強化”にあるとも言えるでしょう。その現実は、”主体的”ということと大きく乖離している。そんなことを感じてしまうのですが、どうでしょうか。

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雇用情勢:派遣先解除、「常用」82%が失職 非正規は15万人--厚労省調査

 人生、山あり谷あり。でも、ボク的には谷の多い人生でしょうか(苦笑)。
 今日は、寒かったですね。それでもうれしいニュースもあったりもします。
 でも、きびしいニュースもあります。

雇用情勢:派遣先解除、「常用」82%が失職 非正規は15万人--厚労省調査(毎日新聞)

 厚生労働省は27日、来月までの半年間に職を失ったか、失うことが決まっている派遣など非正規雇用労働者が15万7806人(今月18日現在)に上るとの調査結果を公表した。前回調査(1月26日時点)から約3万3000人増加した。派遣先から中途解除された調査対象者のうち、雇用が安定しているとされていた「常用型」の派遣労働者の8割以上が失職していることも新たに判明。雇用情勢悪化の深刻さがさらに鮮明になった。
 調査は、全国のハローワークなどが聞き取りで行い、11月から結果を公表し今回で4回目。毎回数万人単位で人数が増えている。今回は初めて、派遣先から中途解除された派遣労働者のうち2万1088人について派遣会社から状況を聞いた。派遣会社に無期、あるいは有期更新を繰り返す形で雇用され、安定した雇用とされた常用型派遣では、1万2456人のうち1万320人(82・9%)が、派遣先の中途解除で派遣会社から契約を切られるなどして失職していた。雇用が継続したのは1630人(13・1%)に過ぎなかった。…

 調査結果は、厚生労働省のHPに掲載されている。

 これって、何を意味しているのでしょうか。
 この派遣切りの多くは、違法の疑いがあることはよく考える必要があります。現行法でも、正規化をすすめるべき対象にある人も少なくありません。同時に、現在、提案されている派遣法の「改正」案が、抜本的な対策になっていないことも示していますよね。
 そんな大事な論点もうかびあがってくるのです。

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2009/02/26

携帯電話:文科省調査 高2の2割は「授業中も使用」 「知らない人」はサブアドレス

 子どもと携帯電話にかかわる政治や行政のレベルでの議論がかなり活発におこなわれている。いろいろな調査も出され始めているが、そんな調査を見ていると、いろいろなことも考えさせられる。たとえば文部科学省が調査結果を発表した。

携帯電話:文科省調査 高2の2割は「授業中も使用」 「知らない人」はサブアドレス(毎日新聞)

◇赤裸々ケータイ事情
 メールを打つのは自分の部屋。有害サイトに接続できないようにするフィルタリングの普及はまだまだ--。文部科学省の調査で明らかになった子どものケータイ事情は、学校への持ち込み禁止やフィルタリングが抜本的な解決策とはなっていないことを示す結果となった。一方、メールアドレスを複数使い分ける子どもたちがいることや、情報モラル教育の有効性も明らかになった。…

 調査結果はここにある(速報)。

 短いこの書き込みですべてをいいつくせないけれども、子どもは、もしかしたら大人よりずっと携帯とのつきあい方を模索しているのかもしれないと思わせるぐらいのしたたかな一面ものぞかしているし、その子ども自身の、生活や考えによりそいながら答えを考えていくことの必要性を感じたりもする。
 同時に、携帯が生む深刻な問題も感じさせてくれるし、大人は決して、無関心であったり、無責任であったりしてはいけないという面も強く感じてしまう。

 単純な禁止だとか、押さえ込みではなく、成熟したというか、もっと知恵を結集した、人間らしい携帯のつきあい方ってなんだろうか、子どもとともにもっともっと議論したり、考えていかなければならない大きな課題であるのだろうけれど。
 そんな問題も、ちゃんと取材していきたいものだと思います。

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菜の花畑の笑顔と銃弾

 月曜日に放送されたNHKスペシャル。再放送の昨日、見た。

090223_a 昨年8月、アフガニスタンで殺害された伊藤和也さん(31歳)。今、ここに彼が撮影した写真3千枚が遺されている。5年に渡り撮影された写真には現地の人々と共に格闘した用水路建設、農作業の苦闘、地元の食事に招かれ共に談笑する姿、そして緑が戻った大地で一面の菜の花を駆けめぐる子供達の笑顔が印象的に写されている。写真に写されたアフガニスタンの人々は今、彼らのために働いた伊藤さんが、なぜ銃弾による非業の死を遂げねばならなかったのか、問い返す日々を送っている。「彼が遺してくれたものとは何なのか」。番組では、遺された写真やメール、手紙などをもとに、写真に写されているアフガニスタンの人々を訪ね、ひとりの青年の軌跡を克明にトレースした映像をもとに、戦乱の地の過酷な現実、救援活動の試行錯誤、国際援助のあり方を浮き彫りにする。なお、現地には外国のメディアは入ることを許されず、今回の撮影映像は、最新の状況を伝えるスクープ性の高いものである。

 さつまいもの栽培に何年もとりくむ。アフガニスタンの人々の暮らし、復興に必要なのは、水、食料、仕事。この国の人々がそれにとりくむことができるようになってこそ、紛争の解決ができる。あらためて国際援助のあり方を考えさせられるし、いまの国際社会のアフガニスタンへのかかわりをするどく批判する。
 はたして、アメリカの増派のみならず、ISAFやPRTのような枠組みは正しいのだろうか?

 民主党の犬塚議員らが民主党のアフガン和平素案なるものを発表している。くわしくはここ
 もちろん、9条に対する見解にしても、平和維持活動についての考え方も、ボクとはかなり距離はある。それをあえて横において、この素案をどう考えればいいのか。注目点もあるのだろうが、疑問も少なくない。アフガン情勢についての見方、アメリカへの説得の可能性など、もっと議論が必要だろう。その仲介役がはたして日本がふさわしいのかという根本的な問題もある。アフガンでも、日本はすでにアメリカの同盟国としての評価が広がりつつあるという現実がある。
 なによりも気になるのは、この素案は共同と朝日のみが報道している。はたして、民主党の一致した見解になるのだろうか。

 いずれにしろ、外務省は、アフガンには前のめりだといわれている。おそらく早晩、要員をアフガンに派遣することを考えているのではないのだろうか。もちろん、外務省の前のめりというのは、アメリカへの貢献以外なにものでもない。その先には、陸自の派兵があるのだろう。
 だからこそ、アフガニスタンの問題で、日本はどんな貢献が求められているのかということの真剣な議論が必要だと思う。いろいろな議論がなされ、ほんとうにアフガンの再興につながる答えを見つけだしたいとつくずく思う。知人が、先日、アフガンに取材に行っていた。そこで暮らす人々の、経済的困難と治安の悪化は深刻である。
 伊藤さんたちの仕事を、もう一度、しっかり見つめたいと思いながら、この番組を見ていた。

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2009/02/25

警告無視の海賊船に射撃限定  自衛隊派遣新法案の概要判明

 いよいよ姿を現してきましたね。

警告無視の海賊船に射撃限定  自衛隊派遣新法案の概要判明(共同通信)

 ソマリア沖などの海賊対策のため自衛隊派遣を随時可能にする新法案の概要が25日、明らかになった。海賊船を積極的に探索し、武器を使用して拿捕する事態は想定せず、威嚇や警告の射撃にもかかわらず民間船に接近してくる海賊船への射撃に武器使用を基本的に限定している。与党は同日のプロジェクトチーム会合で、こうした規定を新法案に盛り込むことを了承した。
 新法案は大幅な武器使用の緩和を見送ったが、自衛隊の活動を定める実施計画や要領で具体的にどのような場合に船体攻撃の武器使用を認めるかが焦点となりそうだ。
 概要によると、自衛隊法の海上警備行動では日本関連船に限定される護衛対象に外国船も加える。ただ政府関係者によると、運用では、自衛隊が護衛する日本関連船の船団に外国船が加わる場合などに限定する見通し。
 船体射撃など相手に危害を与える攻撃は、海上警備行動と同様、正当防衛、緊急避難に限られる警察官職務執行法7条を「基礎とする」と準用を明記。その上で無線や海面への射撃による警告をしても、接近してくる海賊船を停船させる目的で船体射撃を容認する規定を設ける。…

 この法律案が、どれだけ整合性のない、矛盾にみちたものであるのかについては、後日、論じたいと思います。

 ただ一方で大事なのは、この付け焼き刃の法案は、それが本丸ではないから生じるということなのだと思います。やはり本丸は、アフガン派兵であったり、恒久法であったり、集団的自衛権の見直しであったりするのでしょうね。
 いま半田さんの『「戦地」派遣 変わる自衛隊』なども読んでいますが、面白いですよこれ。
 しばらく、安全保障はテーマにしてこなかったので、いろいろ書きたいことがたまっています。

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カーリング親って

 カーリング親って知っています。私の知人が、ある中学の先生を講師にしての学習会での話題。子どもの前を掃除して、さらに誘導する親のことのようです。くわしくは、ここにその様子が書かれています。

 子どもは大きくなるにつれ、親として、どう距離をとるのかは、ものすごく難しく、悩み多いですよね。心配もたくさんあります。お金もかかります。この間の、家族のバタバタを考えるにつれ、つくづく痛感しています。

 同時に、自分は、いろいろなトラブルがあったとき、こうも毅然と、どっしりと対処できずに、おろおろしてしまうのかと考え込んでしまいます。気の小さな、だめな親だなあだと…(苦笑)。

 ちなみに、私については、カーリング親というより、カーリング夫だと言われてしまいました(爆笑)。

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仕送り減 おかず減らす大学生

 今日、子どもの学費を振り込んできました。100万円強ですから…。ふー。
 つくづく、この高学費には、いろいろ考えさせられるし、悩み続けます。なさけない思いもします。

仕送り減 おかず減らす大学生 食費、30年前の水準に(読売新聞)

 親元を離れて暮らす大学生の食費が30年前の水準まで減少していることが23日、全国大学生活協同組合連合会(東京)の調査でわかった。
 仕送り減で支出を切り詰めているためとみられ、同連合会では「健康への影響も心配」と話している。
 調査は全国35大学の学生を対象に昨年10~11月に行い、9999人が回答した。
 アパートや寮など自宅外から通う学生の仕送り月額は前年比2350円減の7万7580円で、1986年の水準。仕送り5万円未満の学生は20・7%で、初めて2割を超えた。仕送りゼロの学生も8・3%(前年比0・4ポイント増)いた。
 支出のうち、前年比で増加したのは「貯金・繰り越し」のみで、他の項目はすべて減少。特に食費は2万4430円(前年比680円減)で、1977年並みの低さだった。…

 調査は、たぶん数日中に、http://www.univcoop.or.jp/にアップされるのだろうと思いますが。

 ほんとうは、もっと社会が学生の自立をすすめるべきなのです。学費の無償化、奨学金の充実こそが求められます。でも、いまの社会のもとで、みんな”自分たちの責任”って内面化しているのですよね。だから、当事者の親としても、結構、精神的に辛いものがあるのです。
 まあ、社会が変わらない間は、親としてがんばらなければなりませんよね。つらいっす…。

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2009/02/24

ご心配とご迷惑をおかけしましたが

 とにかくいろいろありましたが、そろそろ落ち着いていかなければいけません。家族にかかわることなのですが、ゴタゴタは、基本的には、こちらの側に非があるような話ではないので、みなさん心配しないでください。粛々と対応しています。
 そのゴタゴタの対応のために、ほっちっちにされていた二男の受験の問題。滑り止めの受け方をまちがえて、ピンチの状況も、実技のほうで補欠繰り上げで何とか、浪人は避けられそうで一安心というところでしょうか。

 ゴタゴタの間にも、この社会でおこっていることには、胸がつぶれるような思いと、怒りを押さえられないような事件が続いています。この思いはしっかりと発信しなければならないですよね。

 そんなわけで、そろそろ仕事のほうも、このブログのほうも、ちょっとがんばって、通常のペースでがんばりたいと思います。コメントへの返信もたまってしまって申し訳ありません。少しずつ、復活しますので、よろしくお願いします!

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2009/02/18

教員免許更新講座受け入れ、近畿で1400人超不足

 いろいろな出来事で、少し疲れているのは事実。
 さて、出かけている間のニュースにこんなものもあった。

教員免許更新講座受け入れ、近畿で1400人超不足(読売新聞)

 来年度から始まる教員免許更新制に合わせ、大学が教員向けに開設する講座(必修12時間、選択18時間)の受け入れ人数が、必修は20府県、選択は19府県で不足していることが文部科学省のまとめでわかった。中でも、近畿地方は計1400人超の不足が生じており、兵庫県の不足数は必修で961人、選択で1421人で、ともに全国最多。文科省は講座増設を呼びかけているが、「定員割れすれば赤字になる」と慎重な大学が多く、受講のため遠隔地に通わねばならないケースが出てきそうだ。…

 四月から本格実施される教員免許更新制の必要経費の大部分が、免許更新講習を受ける教員本人の負担と、講習を開く大学の持ち出しで賄われる。国の制度ではないのだろうか。
 一般論として、教員の研修ということは否定されることではないのに、なぜか、この制度は歪んでいってしまっている。それだけではなく、文科省によれば、受講料を一時間千円程度と想定している大学が多く、計三十時間分、三万円が、受講者負担となる見込み。受講のために交通費や宿泊代がかかった場合も補助はなく、全額自己負担。大学は集めた受講料の範囲内で講習を開くことになり、超えた分は持ち出しとなる。その結果は、徒労と混乱しかないのだろう。百害あって一利なし。何としてもやめさせなければならない。

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2009/02/17

ああ中川大臣 辞任…

 このニュースを聞いたのは、いろいろ生じている、ごたごたへの対応のために、ちょっと地方に行っているとき。
 でもねえ、中川さんのお酒の問題は結構、有名な話です、知り合いの記者さんからも、取材の際に、酒の臭いをプンプンさせていたという話を聞いたことがあります。だから、きっとあの人は、お酒で何かしでかすぞなんていう噂はずっとありましたから。でも、女や酒で事件を起こす閣僚って結構いるんですよね。
 これは明らかに、麻生さんの責任も問われるような問題でしょうね。

中川財務・金融相が即日辞任=「衆院通過後」から一転、政権に打撃(時事通信)

 先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)後の記者会見で醜態を見せた中川昭一財務・金融相は17日夜、首相官邸で麻生太郎首相に会い、辞表を提出し、受理された。中川氏は、2009年度予算案と関連法案の衆院通過後に辞任する意向を示していたが、民主党など野党が直ちに辞めるよう求めて参院に問責決議案を提出。与党からも同様の声が上がり、一転して即日辞任に追い込まれた。これを受け、首相は、与謝野馨経済財政担当相に財務相と金融相を兼務させることを決めた。…

 これでもう麻生政権も長くはないでしょうね。
 今後は、どのように展開しているのでしょうか。経済がこれだけ問題があるときに、政治がこれだけ、迷走する。政治のたて直しが早急に求められるのだろうと思うのですが。

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特別支援教育はどこにいく

 バタバタしている数日間に起こったニュースですが、あまり注目されていない大事なもの。
 文部科学省の特別支援教育の推進に関する調査研究協力者会議が、「特別支援教育の更なる充実に向けて(審議の中間とりまとめ)~早期からの教育支援の在り方について~」を発表した。
 実物はこれ

 特別支援教育の本来の理念は、発達の上で特別に重要な教育的なニーズをもった子どもたちに必要な教育を保障すること、しかし現状の条件整備の遅れをあいまいにしながら、一方で、「個別支援計画」を強調する。
 だから養護学校のリストラもすすむし、インクルーシブ教育を強調するが通常教育の整備はすすまない。

 気になるのは、この間ずっと「自己責任論」を強調するような流れになっていること、よく考える必要がある問題である。

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2009/02/15

職業“詐欺”~増殖する若者犯罪グループ~

 9日に放映されたものが、今朝BSで再放送していて、見た。
 おどろくような取材内容だった。

090209_a  「今の日本、勝ち組か負け組かどちらかですよ。この格差社会で勝とうと考えたら、振り込め詐欺が一番近道ですよ」―――詐欺師たちはカメラの前で平然とこう語った。 警察の厳しい取締りにもかかわらず一向に減らない振り込め詐欺。去年の被害額は276億円、5年間の累計では1300億円を超えた。実行犯は20代の若者がほとんどで、有名大学や一流企業の出身者も多い。詐欺を「仕事」、実行犯を「従業員」と呼び、友人、知人を“高給”でスカウトし組織化を進める。「騙される方がバカ」と悪びれず、高級マンションや外車を購入、「金こそ全て」の生活を送る。逮捕のリスクが高い犯行は、安い報酬で雇った生活苦の失業者を使うなど極めて悪質だ。雇用環境が悪化する中、これまで犯罪とは無縁だった人々が「明日の生活費が欲しい」と、振り込め詐欺組織の下働きをする構図が生まれている。 若者たちはなぜ詐欺に走ったのか。その軌跡を徹底的に取材し辿っていくことによって、日本社会の抱えるいびつな病理を浮かび上がらせる。

 なぜ、高学歴の若者たちが、挫折感とともにこのような犯罪にのめり込むのか、一方で、非正規からほろだされたものたちが、その片棒を担がさせられる。
 「勝ち組」「負け組」をふりわける社会。若者たちは、金というものに異常に執着する。それは消費社会という一面とともに、ボクらの生活が、結局、個人の稼ぎだけによってしか支えられないと言う現実がいまの社会にあることも反映している。稼ぎが多いか少ないかが、生活のすべてを決め、「勝ち組」「負け組」にふりわける。そんな社会の現実を、極度に内面化する若者たち。そこには、社会での支え合いや、連帯もなければ、政治による救済もない。そんなことを思いつきもしない…。
 もちろんこの犯罪には断固として立ち向かわなければならない。しかし、それだけでは決して問題は解決しない闇が存在する。とても見ていて、苦しい番組だった。

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ちょっといろいろあります

 個人的なことで、少しいろいろあり、その対応で神経をかなりすり減らしています。もう、しばらくかかります。
少しブログの更新が滞ってしまっています。

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2009/02/12

「2009年問題」に派遣労働者はどう対応するか

 都の労働相談情報センターがおこなうセミナーに行ってきました。表題の講演を東洋経済の風間直樹さんがおこないました。風間さんは、数年前『雇用融解』という本を出し、非正規の働かされ方の問題をするどく告発されている方です。現在の派遣切りなどについて、どんな問題意識をもち、どんな取材をしているのか知りたかったので。

 昨年の秋頃から、おかしな動き=大規模な派遣切りが各地ではじまっていて、その情報をいろいろ追っかけていたそうです。もともと派遣のようは働かせ方では、違法な派遣切りというのはこれまでもかなり常態化していたそうです。これまでは、それでも他の企業なり業種で受け皿があったのは、今回は、一気に広範な分野ですすめられ、大きな問題になっているといいます。
 実際に派遣労働をめぐる実態を見たとき、その個々の労働者は、”もの”にすぎません。派遣元企業も競争にさらされているわけですから、派遣先に対して、便宜の競争をするしかない。その結果は、派遣労働者の働かせ方の切り捨てです。派遣先企業のコスト削減のための調整弁として使われるようになったわけですね。働かされ方の実態が構造的であることは、よくわかりました。

 結局は、雇用をめぐる問題は力関係こそが大事だと言っていました。これまで派遣先や派遣会社の圧倒的に強い力のもとで、派遣切りなどがおこなわれていた。今回も、派遣先も派遣会社も押し通せるという判断があったのではと。それが反撃に直面したというわけです。

 東洋経済の人の話は、風間さんのほかにも何人かお聞きしたことがあります。が、みなさん、持って回った話をします。まあ、雑誌の性格上、大企業とのつきあいも大きいからでしょうね。この派遣の見直しの問題も、最終的に、派遣先の責任にはふれるのですが、いい方はかなり持って回ったもの(苦笑)。派遣会社の協会のほうで、派遣のあり方の規制を求める動きがある。それを派遣先企業は、使い勝手が悪いと妨害するようならば、製造業への派遣や登録型派遣の禁止に議論をすすめるしかないと…。
 これだけ、派遣切りがメディアで取り上げられると、巻き返しもおこなわれる。だからこそ実際の実態をよく知ってもらってほしいと。知ってもらうことがその巻き返しの議論を許さないことになるということなのだと思います。まだ若い方なので、ていねいな言葉つかいをされ、それがかえって話のおもしろさを奪っていたような気もしますが、豊富な取材にもとづいた部分の話は面白かったです。

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今度は政局に突入するのですか?

 今日は、小泉元首相が爆発した(笑い)。

小泉氏が「反麻生」宣言=倒閣運動に発展も-自民(時事通信)

 麻生太郎首相の郵政民営化見直し発言に業を煮やした小泉純一郎元首相が12日、ついに沈黙を破った。首相のことは「あきれている」と酷評し、定額給付金の衆院再可決に難色を示すなど、「反麻生」宣言をした格好だ。引退表明してもなお自民党内に影響力を残す元首相の発言だけに、「麻生降ろし」の動きに発展する可能性もある。…

 さて、これを契機に、補正予算関連法案の3分の2での造反を小泉チルドレンはおこないのだろうか? いったん封じ込められたと思われた、動きがまたぞろ浮上するのだろうか?? ただ、小泉改革そのものへの疑問、見直しの流れがこれだけおこっているときだけに、小泉さんを旗印にした動きが大きくなるとはとうてい思えない。では、この次にはどんな政治劇がまっているのだろうか??? 自民党の迷走は続く――もちろん麻生さんにはそれを収拾するような力はない。

 ただ、国会では、真剣な審議がおこなわれることは願いたいが。 

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写真証言 沖縄戦「集団自決」を生きる 渡嘉敷島、座間味島の証言

Tak_morizumi 沖縄本島北西部に位置する慶良間諸島は、沖縄有数の美しい海をもつ。その渡嘉敷島、座間味島は、いまから六四年前、最初の「集団自決」という惨劇の舞台となった。
 一昨年、検定により教科書から「集団自決」への日本軍の関与を削除され、大きなたたかいがくり広げられた。本書はフォトジャーナリストの著者が、慶良間諸島で何がおこったのかを伝えたいとの思いから、体験者を訪ね、証言をまとめたもの。何よりの魅力は、体験者の風貌や表情から、その体験が実際に生きた人間のうえにおこった生々しいものであったことを伝えていること。美しい風景に残る傷跡が、沖縄戦とは何であったのかを静かに告発している。

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2009/02/11

教育再生懇は何をめざすのか

 安倍内閣の時代、国家主義と新自由主義の教育改革をすすめるために設置された教育再生会議。名前を変えて、麻生時代はその目的も大きくかわったようだ。

教育再生懇談会:大学交付金増額を 3次報告で提案(毎日新聞)

 政府の教育再生懇談会(座長・安西祐一郎慶応義塾塾長)は9日、第3次報告案をまとめ、麻生太郎首相に提出した。大学の実績に応じて補助金の配分に差をつけることを前提に、国立大学法人への運営費交付金や私学助成金を増額するよう提案している。
 教育委員会については、大分県で教員採用汚職事件が起きたことなどを踏まえ、教育長や教員人事担当者に、教員出身者だけでなく民間などからも積極的に登用するよう求めた。
 子供の携帯電話利用に関しては、昨年12月にまとめた素案通り、小中学校への持ち込みの原則禁止を促した。

 実物はこれ。

 もちろん、子ども観だとか、教育における公的責任とは何なのかだとか、教育の自由とはなにかなど、いろいろ言いたいことはある。けれども、構造改革、新自由主義的な教育改革のもたらした矛盾をどうするのかという色合いがこの報告案には強くでているという感じがする。
 ここでも、ゆきづまりと、彼らなりの軌道修正への模索が色濃くでていると言えるのではないか。

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09年の2・11集会

20090211134330 今年の2・11は、千葉県の松戸市でおこなわれた集会に参加してきた。いつもは、この集会は午前中におこなわれていて、何回か参加したことがあるけれど、松戸の集会のあと、東京の集会にいったりしたのだけれど。今年は、午後。でも、参加者は、いつもより圧倒的に多かった。
 講演は、吉田裕さん。もちろん、これがお目当て。「日本人は侵略戦争の歴史にどのように向き合ってきたのか―ナショナリズムと歴史認識の問題を中心に―」と題した講演。内容は、「現状認識をめぐるタカ派の深い挫折感・危機感」「ナショナリズムをめぐる状況」「国民の歴史認識をめぐって」というような内容。いつものようにムダがなく、そして分かりやすい具体例をおりまぜての話。講演後、少し話をする。NHKから『証言記録 兵士たちの戦争』の出版がいよいよはじまるという。吉田さんが解説を書いているそうだ。とても楽しみだ。

 先週の土曜日のNHKの番組だとか、先々週のNTVの番組だとか派遣切り、雇用問題についての興味深い番組が続いた。今月の論壇誌もこのテーマが続く。財界は経団連が、「日本版ニューディールの推進を求める-雇用の安定・創出と成長力強化につながる国家的プロジェクトの実施-」を発表しています。感想はまとまって書くことにしたい。

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才能を開花させよ~どう支える発達障害児~

 昨日のNHK「クローズアップ現代」を職場で見た。現在の特別支援教育の課題をさぐろうというもの。イギリスでのとりくみと比較しながら考えていく。

Photo26961 人とのコミュニケーションがうまくとれず、周りの状況にあわせた行動が苦手な高機能自閉症やアスペルガー症候群。知的な発達に問題ないのに読み書きや計算など、特定の学習だけが極端に苦手な学習障害(LD)。落ち着いて物事に集中することができない注意欠陥多動性障害(ADHD)。これらの知的に遅れのない「発達障害児」は、文部科学省の調査によると、通常学級に在籍する小中学生の約6%にのぼると言われ、いじめの対象になることもあり対策が急がれていた。国は、昨年度から全ての小中学校で発達障害児を支援する学習・生活指導を行うことを定めたが、専門家不足や教師への研修体制などが整わず、全国で模索と混乱が続いている。 得意分野では極めて優れた能力を発揮する発達障害の子供達の教育はどうあるべきか?30年以上前から取り組むイギリスでは、社会人になるまで一貫した長所を伸ばす教育で、研究者や芸術家として成功する例が少なくない。発達障害の子供達を社会に適応させ、才能を開花させるために、どんな支援体制が必要なのか考える。

 ボクはあまり詳しくはないけれど、紹介されていた実践は、訓練主義的な印象。子どもの人格的発達全体に働きかけるものではない。スタジオゲストは上野一彦東京学芸大学教授、特別支援教育を推進した人だ。特別支援教育の最大の問題は、その条件整備がすすんでいないこと。上野さんのコメントはかなり言い訳の色合いが強い印象だった。
 たぶん、あらためて、本来、特別支援教育というものが掲げるべき理念そのものを問い直すなかで、いまの政策や実践の問題を見ていく必要があるのかなあという感想をもった。語られていないことが、たくさんありすぎるような気がした。

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2009/02/09

封鎖された街に生きて ~ガザ ウンム・アシュラフ一家の闘い~

 BS世界のドキュメンタリーで、古居みずえさんの手による表題のドキュメンタリーの再放送をしていた。昨年放映されたときは、見ることができなかった。古居さんは、いっしょに仕事をさせていただいたことのある知人で、いま、ガザに取材に行っている。彼女のHPにアップされている、瓦礫のガザの風景はほんとうに痛ましい。
 以前、ドキュメンタリー映画「ガーダ パレスチナの詩」を発表され、これも見た。

 今回の本は以下のような内容だ。

 イスラエルによる経済封鎖が続く、パレスチナ・ガザ地区。ガスや電気、水の供給がしばしば止まり、生活必需品の欠乏に人々は苦しめられている。そのガザに暮らす女性、ウンム・アシャラフ(60)さん一家をジャーナリストの古居みずえ(映画「ガーダ」監督)が、12年以上にわたって撮り続けてきた。
 ウンム・アシュラフさん一家は夫、息子たちとその家族、娘の家族と30人を越える大家族。
 「封鎖」の中、息子や夫の仕事はなくなり、家計をやりくりするウンム・アシュラフにとっては、頭が痛い。家族はささいなことでイライラしけんかが絶えなくなる。独身の五男は結婚したいと望んでいるが、新居を作る金もなく、見通しがたたない。でも「パレステナ人はあきらめない」と語るウンム・アシュラフは、工夫を重ねてその日その日を何とか乗り切っていく。
 「封鎖」という状況の中、パレステナ・ガザの人々は一体どうなっているのかー。外からはなかなか分からない人々の暮らしを、古居のカメラがパレステナ人女性ウンム・アシュラフの目線で描いていく。

 楽天的な、そしてしたたかに生きるガザの人の暮らしは、封鎖で一転する。その困難のなかでの暮らしを丁寧に追っていった。

 ハマスは、原理主義であり言ってみれば、かなり反動的な運動体ということも言えるかもしれない。しかし、ガザを封鎖し、空爆までおこなったイスラエルの行為は、どうかんがえても法と正義のものと許されるものではない。この間の、事態で逆にハマスへの支持はパレスチナにおいて拡大したという。停戦がむすばれたものの、ガザの未来はいまだはっきりとは見えない。こうしたもとで、その被害は女性や子どもたちのうえに降りかかる。いつも戦争の被害者は女性と子どもである。

 では、ボクらに何ができるのか。そのことをこの番組は問いかけている。それにボクは答えを十分には見いだせない。重い、重い課題を突きつけているのである。

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闘うリハビリII 寄せられた声をたずねて

 今日(もう昨日になっている)のNHKスペシャルはおもしろかった。昨日(一昨日)のNHKスペシャルなどは、この間の、いろいろな番組とあわせて、後日、書こうと思う。

 さて今日(昨日)の番組。

090208_b リハビリ(=全人間的復権)に取り組む人々は全国に200万人。2008年2月に放送したNHKスペシャル「闘うリハビリ」では、私たちの脳に秘められた限りない再生力を解き明かし、超早期リハビリという医療の常識をくつがえすリハビリの可能性を伝え、番組には多数の手紙やメールが寄せられた。
人々の声から浮かびあがってきたのは、彼らが直面している現実の厳しさ。『もうこれ以上やってもよくなりませんよ、とリハビリを打ち切られ、絶望している』『いったんリハビリを中断したら体の状態が極端に悪化してしまった』。退院後、リハビリを続けたいと願いながら、制度や介護施設が見つからないなどの事情で、リハビリを続けられていない人々がいる。
 番組では、2008年春、脳出血に倒れて以降リハビリを続ける藤田太寅キャスター(元NHK解説委員)が現場へと出向き、回復の途上に立ちふさがる「壁」とは何か、それを乗り越えるにはどうすればいいのか、何が必要なのか、当事者の目線に立って伝えていく。

 リハビリを継続させていくうえでの、社会制度(システム)の困難さということを痛感させられる。
 大切なことは、リハビリの意味をどう捉えるのかということ。リハビリを単純に機能回復というたて軸だけでみるのではなく、生活の豊かさという横軸でも捉えることが大事だろう。それは、発達という問題にほかならない。
 もちろんリハビリそのものにも、ほんとうに遅々としてすすまないような時期も存在する。しかし、そうした視点にたった、豊かな、ねばり強いとりくみがあるのだ。
 いま求められるのは、そうした取り組みの支援を政治がもっと行うこと。そのような社会の仕組みをつくることなのだと強く感じた番組だった。

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2009/02/08

オバマ政権が求めるもの 自衛隊の役割拡大を評価=駐日米大使候補ナイ氏

 オバマ政権の行方はとても注目される。クリントン国務長官がさっそく来日するなど、対日重視の姿勢を見せている。一方で論壇では、日米同盟の危機ということが言われたりするけれど、ではオバマ政権は日本にどんなことを期待するのか。こんなニュースがある。

自衛隊の役割拡大を評価=駐日米大使候補ナイ氏(時事通信)

 安全保障会議参加のためドイツ訪問中の浜田靖一防衛相は7日、次期駐日大使の有力候補ジョセフ・ナイ・ハーバード大教授(元国防次官補)と会談した。ナイ氏は、かつてアーミテージ元国務副長官らと日米同盟強化を柱とする対日政策を提言したことに触れ、「日本は現行憲法下でもまだいろいろとできることがある。平和維持活動(PKO)やインド洋での給油活動、海賊対策などは良い例だ」と述べ、自衛隊の役割拡大を評価した。…

 ナイ氏といえば、最近ではスマートパワーということを主張している、柔と剛を組み合わせるというものだ。その意味では、ブッシュ時代とは一定の変化があるのかもしれない。が日本に期待するものは、上記の記事が示している。その本質は、改憲であったり、集団的自衛権の行使ということもやはり読みとれそうだ。そこはそこで、よく見ておかないといけないようだ。では、柔の方はどう具体化されるのか。一方で、日本の外交の構想力がいま求められているということなのだと思う。

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子どもたちの今を支える スクールソーシャルワークとは

 スクールソーシャルワークというのはあまり聞き慣れない言葉かもしれない。実は、08年度から文部科学省は「スクールソーシャルワーカー」活用事業を始めている。いじめや不登校、虐待、貧困に苦しむ子どもたちの支援ということを考えたとき、ソーシャルワークというのは、重要なキーワードでもあるのだ。
 民主教育研究所の研究会で、そのスクールソーシャルワーカーの話を聞いてきた。

 いまの子どもたちの現状を見たとき、教育的な対応だけでなく、福祉との連携というものは重要な今日的課題である。ボクなりの理解で言えば、かつて、学校教育にはそれなりの福祉的機能がそんざいしていたような気がする。一方で、その学校の外側に、貧困ながらの公的な福祉や、企業社会による福祉的対応などが存在していたのではないだろうか。それが、教育の領域がとても縮小していき、一方で、社会の側の公的、民間の福祉的領域も一気に削減されている。ところが子どもをとりまく状況は深刻になり、教育の領域を多少、拡張しても対応できないような状態があきらかになり、学校でのソーシャルワークという独自の専門性をもった仕事が注目というか、必要になってきているのではないのかということ。

Sswron
 どんな理念で、どんな問題意識をもって取り組まれ、どのような課題があるのか興味深く話を聞けた。
 関心のある方は、『スクールソーシャルワーク論』という本が参考になる。

 話はちがうのだが、議論のなかで、教育内容などについて研究されている方が、貧困などの子どもの困難に注目されていることにちょっと関心をもった。いま、教育に何が求められているのかということも考えさせられたからだ。

 帰りの電車のなかで『韓国ワーキングプア88万ウォン世代 』を読み始める。この本も興味深い内容だ。

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キムはなぜ裁かれたのか―朝鮮人BC級戦犯の軌跡

518sti2bms7l_sl160 少し前に触れたことのある尊敬する内海愛子さんの著書。読み切れずにおいていたものを、ここ数日で読み切った。おもしろかった。
 朝鮮人BC級戦犯とは、収容所の監視員として募集され、末端の監視員として、捕虜を虐待した罪で裁かれた戦犯である。日本軍は、東南アジア・太平洋の国々で、飛行場や鉄道(例えば泰緬鉄道)を建設することため捕虜を動員したが、その生存の条件を配慮せず、酷使し、多数の人間を死に至らしめた。
 たくさんの戦後処理の問題の現場を歩いた内海さんの本である。朝鮮半島の植民地支配の問題、東南アジアや太平洋での日本軍の戦争遂行の問題、とくに日本軍の捕虜政策の実際、戦争裁判をめぐる問題、そして、日本人として裁かれ、しかし戦後、日本から切り捨てられた朝鮮人BC級戦犯の戦後史。豊富な資料の蓄積から、この問題を多角的に明らかにする。南方の捕虜収容所の凄惨な実態を軸jにしながら、この問題の構造というか重層的な問題を明らかにしている。
 朝鮮人BC級戦犯の問題そのものは思い問題である。が同時に、日本の兵士や日本人の戦後の問題でも、その加害と被害の重層的な問題が十分に議論されたり、認識されたりしていたわけではない。だからこそ、この本が教えることはとても多いと思うのだ。

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2009/02/07

「9条危機なら運動」 ノーベル賞益川教授、平和を語る

 1週間ほど前に記事ですが、こんなのを見つけました。

「9条危機なら運動」 ノーベル賞益川教授、平和を語る(朝日新聞)

 ノーベル物理学賞を受賞した益川敏英・京都産業大教授(68)は昨年12月にストックホルムで臨んだ受賞講演で自らの戦争体験に触れた。そこに込めた益川さんの思いが知りたくて、戦争とともに始まった半生を聞いた。
 受賞講演では「自国が引き起こした無謀で悲惨な戦争」という表現で太平洋戦争に言及した。開戦前年の1940年生まれ。父は当時家具職人。5歳のとき名古屋空襲に被災した。 ……

 ……
 「日本を『戦争のできる国』に戻したい人たちが改憲の動きを強めているのに、ほっとけないでしょ。いろんな理由をつけて自衛隊がイラクへ派遣されたが、海外協力は自衛隊でなくてもできるはず。まだおしりに火がついている状態とは思わないが、本当に9条が危ないという政治状況になれば軸足を研究から運動の方に移す」
 ノーベル賞授賞式から約1カ月後、黒人初のオバマ米大統領が誕生した。
 「ぼくは物理屋でいるときは悲観論者だが、人間の歴史については楽観的。人間はとんでもない過ちを犯すが、最後は理性的で100年単位で見れば進歩してきたと信じている。その原動力は、いま起きている不都合なこと、悪いことをみんなで認識しあうことだ。いまの米国がそう。黒人差別が当然とされてきた国で、黒人のオバマ大統領が誕生するなんて誰が信じただろう。能天気だと言われるかもしれないが、戦争だってあと200年くらいでなくせる」

 益川先生の生き方には学ぶべきことは多そうです。

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経済同友会の教育提言

 ぜんぜんニュースになっていないのだけれど、数日前に、経済同友会が「18歳までに社会人としての基礎を学ぶ―大切な将来世代の育成に向けて中等教育、大学への期待と企業がなすべきこと―」という提言を教育問題委員会の名前で出されている。

 21世紀に入ってグローバリゼーションが一層加速するなか、将来への持続的成長を維持するために先進国は競って教育の振興に力を入れ、また、発展の著しい国々も教育に惜しみなく資源を投じている。これは、一国の繁栄において、人材がいかに重要かという認識において共通しているからである。
 省みれば、わが国の教育には多くの課題があり、その解決への道筋が容易ではないために、教育振興による人材育成という世界の潮流からとり残される懸念が高まっている。この先、わが国が世界に対してプレゼンスを示していくためには、創造性や革新性に溢れた活力ある人材の育成が急務であることは論を待たない。……

 グローバル社会に勝っていくために、創造性や革新性にあふれた人材が大事だとして、「学ぶ楽しさ」なども強調している。しかし、全体をざっと読んでみると「基礎を学ぶ」としているように、いまの子ども(若者)は、社会人としての基礎ができていないから、まず中学・高校でここを解決する必要があるという強調だ。目標と評価で学校と教員を管理する方法では、結局、教えこみとくり返しの訓練というものしかでてこないのではなかろうかと思わざるをえない。

 知識基盤社会ということが言われるが、世界の教育のありようは大きく変化している。日本の財界はあいかわらず教育を企業のための人材育成という視点からしなみないという点のみならず、従来型の方法で人材育成をしようとしているとも言える。なんと長期の視野にたたない、目先の即効的な手立てしか考えられない資本主義なのかと、ちょっと悲しくなる。
 財界自身、きっとこの閉塞感から抜け出すすべがないのだろうけれど。

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2009/02/06

不発弾探査:「工事費高くなるからしない」 首相、国会で答弁

 麻生さんというのは、ほんとうに何を考えているのだろうということを平気で言う人だ。たとえば、郵政民営化についてのここのところの発言は、もうどういえばいいのだろうか。さて、こんな発言もある。

不発弾探査:「工事費高くなるからしない」 首相、国会で答弁(毎日新聞)

 糸満市不発弾爆発事故を受け、麻生太郎首相が4日の衆院予算委員会で示した事故が発生した経緯や不発弾の発見数に関する答弁に関し、野党国会議員から「沖縄や現状への認識が不足している」などと批判の声が上がった。
 麻生首相は「今でも(事故が)起こっていて極めて問題だ」としながらも、発生経緯について「(不発弾の探査には)かなりの金がかかり、工事費がかなり高くなる。したがってそれをしない。そうなると、とたんに不発弾に当たってユンボ(パワーショベル)がいきなり吹っ飛ぶというような話になっている」と述べた。
 不発弾の発見数にも触れ「必ず年に1度とか2度とか多いときにはもっと出る」と答弁した。
 陸上自衛隊の調べによると、事故が発生してから2週間で445発もの不発弾が県内で見つかっている。…

 ほとんど沖縄の実情をよくわかろうとしていない。国の責任なんて棚上げして平気である。
 沖縄県大量の不発弾が未処理のままで事故が頻発しているのは「国の法的責任が不明確」なためにほかならない。そもそも沖縄戦が旧日本軍によって戦争目的遂行のためになされたのであり、国が、戦後処理の一環として責任をもって実施すべきだではないのか。不発弾の探査、処理にかかわる費用は国が全額負担するのが本来の筋ではないのか。また不発弾による事故は不発弾を放置してきた国に責任があり、国家賠償が筋である。

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海賊対策で8日に現地調査団出発 防衛省、ソマリア周辺国に

 昨日のニュースからのクリップ。

海賊対策で8日に現地調査団出発 防衛省、ソマリア周辺国に(共同通信)

 ソマリア沖海賊対策としての護衛艦とP3C哨戒機派遣に向け、防衛省は5日、調査チームを8-20日の日程でソマリア周辺国に派遣すると発表した。港湾施設や海賊の取り締まり状況などの情報を収集する。
 訪問先は海賊の活動が活発なアデン湾周辺国のジブチ、イエメン、オマーン。防衛省は海上警備行動が発令されれば護衛艦2隻、P3C3機前後を派遣する方針で、港湾や空港の整備状況、燃料、食糧の確保先などを調べ、活動拠点となる港や空港を決定する。
 米海軍第5艦隊司令部があるバーレーンも訪れ、海賊の活動や取り締まり状況についても情報収集する。…

 とにかく前のめりでコトがすすんでいく。まともに議論されることなしに。しかし、このニュースだけでも、ことの性格が少し見えたりもする。新法も3月には提出されそうだ。本来、精緻な議論が必要な課題。そんなわけで、ここのところ、あまり勉強していなかった、安保・外交のこの課題にまじめにいろいろ調べ始める。なかなかやっかいではあるが…。
 一方で、防衛大綱の改定という問題もからんでくる。「安全保障と防衛力に関する懇談会」のHPをのぞいてみると、それはそれで、ちょっとした発見もある。
 麻生さん自身、この問題は集団的自衛権の見直しの問題とリンクしていると考えているフシもある。ここ数年の集団的自衛権の問題も視野に入れる必要がある。
 いろいろな人のいろいろな議論に、学びながらも、言いたいことは言わないとね。勉強しつつ、ここ数カ月、このブログでも論じたい大きなテーマでもある。

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2009/02/05

ああ「名ばかり期間工」… いまメディアが問われている

 信じられないような実態をあらわす言葉に「名ばかり」というのがある。「名ばかり管理職」「名ばかり正社員」。こんどは、「名ばかり期間工」である。

政治の知恵と力で 「派遣切り」止めよ 衆院予算委 志位委員長が迫る 経団連・大企業経営者の国会招致・集中審議を(しんぶん赤旗)

 「これ以上の雇用破壊を食い止めるために政治が今、知恵と力をつくすべきだ」―。日本共産党の志位和夫委員長は四日の衆院予算委員会で基本的質疑に立ち、大企業が競い合って進める「非正規切り」で本来なら正社員とすべき労働者を冷酷に切り捨てていることを具体的に示し、大企業に直接雇用義務を果たさせるよう迫りました。志位氏の気迫の追及に、与野党席からは「そうだ」の声も上がる熱気。志位氏が財界・大企業の経営者の参考人招致と集中審議を要求すると衛藤征士郎委員長は「協議します」と述べました。…

 昨日の予算委員会で志位さんがとりあげたのは、「派遣切り」の背景に、派遣に戻すことを前提にした期間工の採用によって、派遣の期限3年を免れていた大企業の違法行為があるという問題。つまり、いま派遣切りの被害にあっている人のなかには、本来は直接雇用・正社員になっているべき人が多数いるという問題だ。ものすごい迫力のある怒りにみちた質問だった。

 パナソニック、いすず、マツダの違法行為をとりあげたこの質問。ボクは、とても大事な問題を提示していると思っている。しかし残念ながらマスメディアは黙殺している。
 この間、大企業の内部留保の活用などをめぐって、だいぶメディアもがんばっているという印象はある。実際に財界から、メディアはかなり圧力をうけているようでもある。がしかし、この問題は報じることはできないのだろうか。
メディアにとっても正念場だなあということも感じた次第。

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小林多喜二―21世紀にどう読むか

S1169 少し前に読み終えた、この本の感想を読んでいなかったので、簡単に紹介しておく。ものすごくおもしろく読んだ本。
 まず、共産主義や共産党などに偏見がない。いま若い人が「蟹工船」をとうして、小林多喜二や共産主義というもをどうとらえていくのだろうかということと、少し重ねながら、彼女の語りを聞いてみた。

 この本でおどろいたのは、1つは、小林多喜二というものに対する理解の問題。先入観を廃して、多喜二がどんな状況の中で、何に向き合い、何をいかになそうとしなのかという人間像をまるごとつかもうとしている。先入観がないというのは、ありのままその時代に生き、変化した多喜二の人生を丁寧におっていると言えばいいのだろうか。ある意味で、新しい多喜二像を提示しているということができるのかもしれない。

 もう1つは、政治と文学の関係の提示の仕方。多喜二をとおして、政治と文学を対立的にとらえるのではなく、人間の尊厳を大切にするという立場からの正義の問題として、考えようとする。これは単に、多喜二にとどまらず、人間として生きるうえでの政治という問題を芸術がどうとらえるのかという評価の問題に参考にある視点のような気がして、大切なことを学ばされたという気が漠然としている。

 そういう意味ではたくさんの宿題も提示してくれた気がする。今後、もう少しこの点は、このブログでも考えていきたいですよね。

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2009/02/04

障害児教育を考える

S1110 茂木先生の一年前の著作。最近、講演を聞く機会があり、ちょっと読んでみようと思って、読んだ。去年、勝ったときにはちゃんと読めていなかったような感じ。
 久しぶりに、発達という問題について考えさせられた。階層というタテ軸と、豊かさというヨコ軸。その発達への隠された願いをどう見つめ、よりそい、働きかけるのか。そして特別支援教育の可能性と限界というものを、実践――、「子どもに尋ねる気持ちになること」「子どもに学ぶこと」です。とくに教室で日々、彼らと接する教師は、自らの感受性を高め、想像力に磨きをかけることによって、子どもの発信するサインをしっかり受け止め、読み取ることによって、初めて困難な溝を越えていきうる――にもふれながら明らかにする。
 この制度がはじまって、矛盾を深める。しかし、発表された学習指導要領の案は、よりそのことを拡大しようとしているとも感じる。そして、格差と貧困の広がり、自立支援法のもとで、ますます発達は困難にさらされている。

 学校とは教育とは何なのか、そんなことも真正面から考えさせられた一冊だった。

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苦しみは家族のなかに沈殿する

 今日、こんな裁判の判決があった。

【無理心中判決】「生きてほしい」思い届くか 死刑望んだ被告(産経新聞)

 さいたま地裁で4日、殺人と承諾殺人の罪で懲役7年の判決を受けた福島忠被告(57)。無理心中を図って愛する家族を手にかけ、自分だけが生き残った福島被告に、若園敦雄裁判長は判決言い渡し後、「あなたが生き残ったことにも意味がある」と説諭した。前回公判での被告人質問で「死刑にしてほしい」と供述していた福島被告は、「はい」とか細い声で応じていた。
 …結婚1年後に生まれた待望の長男には障害があった。医師からは、20年くらいしか生きられないと告げられた。妻は半狂乱状態に陥り、自分を責めたという。
 平成19年、55歳の時に40年間務めたタイヤ販売会社を辞職。長男の介護に汗を流し、時には3人で旅行に出かけることもあった。
 しかし、徐々に歯車が狂い出す。体調が悪化し、絶望感にとらわれた妻は、20年5月ごろから「手首を切ったが1人では死ねない。3人で逝こう」と、心中を迫りだした。8月にはナイフを手にして、「私を殺して」と福島被告に求めた。
 「遺書を書いた」「3人で逝ければいいけど、お父さんだけ残っちゃったら大変。お願いします」と、心中を請う妻の説得を続けたが、妻の意志は変わらない。
 「妻がいないと長男は生きていけない」。9月10日、福島被告は2人で寄り添って寝ていた妻と長男に果物ナイフを振り下ろした。
 「刺した後にどんなことを感じたのか」。弁護人からの問に、福島被告は「地震が起きたような感じがして吐き気がした」と、淡々と述べた。
 福島被告は、凶行まで家族のことを誰にも相談していなかった。裁判官は、この点を聞いた。
 裁判官「施設に長男を預けることは考えなかったのか」
 福島被告「考えたことがあるが、預けないという気持ちが強かった」
 裁判官「預けられると、長男が幸せではないと思ったのか」
 福島被告「そうです」
 裁判官「それは親のエゴでは」
 福島被告「手放したくなかった」
 判決で若園裁判長は「殺害するほかにも取るべき手段はあった」と指摘した。
 福島被告は勾留中、毎晩のように家族3人で暮らしていたときの夢を見るという。…

 許されることではないけれど、とても切なく悲しく、残念な事件だと思う。

 なぜ、いつから日本では、苦しみを家族で抱えるようになったのだろうか。というか、より正しくは、むき出して、家族だけが背負わなくればならなくなったのだろうか?

 数日前、若い、私大受験生と、学費の問題で話す機会があった。少なくない学生が、「うちは、大丈夫ですから」という趣旨のことを言っていた。日本の学費の現状は、一部の家庭をのぞいては、大丈夫なはずがないのである。なにかしら、学費は、家族が抱え込むのが前提のように考えざるを得なくなっているという現状があるのではないか――言い換えれば社会が学費を担うこということなど考えにもおよばないというような現状があるような気がする。そのぐらい家族の責任ということが、ボクらに巻き付いているような気がしたのだ。それが日本の自己責任論というものをわかりにくくしている一つの形態ではないのだろうか。

 苦しみは家族の中に沈殿する。それが日本の痛ましい現状である。

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2009/02/03

学校に言論の自由をもとめて Part II

 先週の土曜日31日に表題の集会「学校に言論の自由をもとめて Part II」に参加してきた。

職員会議:都教委の挙手禁止通知 三鷹高校校長の支援集会に1000人/東京(毎日新聞)

 都教育委員会が職員会議で教職員による挙手・採決を禁止した06年の通知の撤回を求めている都立三鷹高校(三鷹市)の土肥信雄校長(60)を支援する集会が31日、杉並区内で開かれ、約1000人が参加した。同様の集会は昨年9月にも開催されたが、多くの人が会場に入り切らなかった事情もあり、改めて企画された。…

 なかなかいい集会だったということを前提に、感じたことを2、3。
 それはなかなか難しい運動だなあということ。それは、校長の主張をめぐって市民がそれに支援するという極めて特殊な形態で運動がとりくまれているということ。もともと教育運動というのは、その主体の大きな部分は、やはり実際に学校で教育実践を行う主体である教員であることが多いし、そういう必然性もある。が、そういう教員との連帯の独特のむずかしさはある。この集会でも、裏方は別として、集会の舞台には教員は登場しない。
 ここから問題の焦点が、校長のイニシアと、そのことと表裏一体の教育委員会の役割ということに焦点化されることになる。が教育委員会の問題は、これはなかなかむずかしい(以前に、少し教育委員会については書いたことがあるが)。

 もう1つは、これは集会で世取山氏が言っていたことでもあるが、言論の自由というスローガンについてである。ボクも集会ではまずその点が気になった。つまり、問題の本質は、言論の自由と言うよりも、学校での子どもたちの人格の発達をすすめるための教育活動の自由をめぐって存在しているのだし、そういう活動になっていかないと教員や父母との共同が広がっていくのかとう問題でもある。がそれはそれで、たぶん土肥さんも含め、みんな自覚はしているのだろう。実際の議論はそのようにすすめられていたのだから。とりあえず、社会的な注目を集めたり、とっかかりの一致点をつくるうえで、わかりやすいということなのだろう。それが正解かどうかはボクにはわからない。

 世取山氏の発言はよかったけれども、少し、不満も感じた。それは、教育の自由だとか、子どもの人格の発達の権利ということが抽象的にとどまっているということ。自由や権利を、現実の政治的な諸関係のなかで、担い手がだれで、どのように実現していく方向が必要なのかという形で位置づけることをしていないということなのかあ。だから、今後の課題という点で、突然、公立高校の民営化などとやや論理的な飛躍がおこってしまうのだろうかとも感じたが、参加した人はいかに感じただろうか?ちょっと議論してみたい問題だ(笑い)。

 高校OBの話はよかったし、あと、尾木さんの話はうまかったなあ。
 hpに動画がアップされています。

 集会でも紹介された、「土肥校長と共に、学校に言論の自由を求める保護者&市民の会」が、2008年12月、一般教職員対象に都立約200校にアンケートを送っておこなった調査の回答の集計は興味深い。問1では9割の人が職員の発言数が減少した、問2では8割の人が発言しにくくなったと回答している。

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道徳教育:「心を育む5つの提案」発表 塩谷文科相

 うーん。今日はこんなことがあったそうだ。

道徳教育:「心を育む5つの提案」発表 塩谷文科相(毎日新聞)

 塩谷立文部科学相は3日、道徳教育を充実させるための取り組みとして、各学校や家庭、地域が重視すべきことなどを示した「『心を育(はぐく)む』ための5つの提案」を発表した。塩谷文科相は「基本的倫理観や自制心、自立心を育てる取り組みは社会総がかりで実行する必要がある。家庭や地域社会に呼び掛けたい」としている。
 提案は(1)「読み書きそろばん・外遊び」の推進(2)校訓を見つめ直し、実践する(3)先人の生き方や本物の文化・芸術から学ぶ(4)家庭で生活の基本的ルールを作る(5)地域の力で教育を支える--が柱。家庭では、携帯電話の使い方のほか「あいさつしよう」「手伝いをしよう」など親子間の約束事を定めるよう求めている。…

 こんな提案をうけて、全国のお父さんやお母さんはどんな感想をもつのだろうか。子どもたちは何と感じるのだろうか。なんと説教じみたもののいい方なのだろうか。いまの政治の実態を見ていて、こんなことをいうのは恥ずかしくないのだろうか。

 もちろんここには、子どもたちが、いま何に悩み、葛藤し、苛立ちを覚えたり、不安を感じたり、もどかしさを感じたりしているのか。どんな願いをもっているのかなどの視点などは感じられない。ましてや、子どもの発達をめぐって、どんな課題があり、どんな願いがあるのかなどの視点もない。たとえ、1つひとつの文言を善意に解釈しても、そこからは、やっぱり上からの教化の視線しか見えてこないし、その結果、より息苦しさというか、こんな方向と学校でおこることがどんどん乖離していくとしか思えない。

 今日の時点では、文部科学省のHPには、この提言はアップされていない。そんなに大きなニュースにもならないし、もともと、そんなにやる気もないということでもあるのだろうか。
 教育がどんどん薄っぺらく、疲弊していくだけということなのだろうか。

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2009/02/02

歓喜の歌

 ブログに書こうと思っている話題がたまっているので、少しずつ書いていきます。
 まず、映画の話題。先日、コメント欄に昨年は、とりわけ秀でた邦画がなかったと書いたのですが、この映画については紹介していた邦画いいなあと。

071025_kankinouta_main 大晦日の前日、みたま文化会館に一本の電話がかかってきた。それはママさんコーラス「みたまレディースコーラス」からの明日行われるコンサートの予約の確認だった。役人らしく杓子定規な受け答えを済ました飯塚主任(小林薫)だったが、その横で部下の加藤青年(伊藤淳史)が真っ青になっている。なぜなら、明日は別のコーラス団体「みたま町コーラスガールズ」の予約も入っていたからだ。大晦日にダブルブッキングというミスを犯しながら、「どうせオバサンたちの暇つぶしだから」と平然と構える主任だったが、ママさんたちの歌への情熱はただならぬもので、五十嵐純子(安田成美)率いる“庶民派”ガールズも、“本格派”を謳うレディースも一歩も譲らないまま。そしていよいよ大晦日の幕が開ける――。落語家・立川志の輔の同名作品の映画化。

 いろいろな問題をかかえながら、その人の生き方を引き取りながら応援する、共感のもてる映画でしたね。さすがシネカノンです。ただし、小品です。もっといろいろな人間の葛藤を描いてほしいという不満が残りますが、昨年の邦画のなかでは、映画としては少し注目してみたい一つの流れなのかもしれません。

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週刊東洋経済とダイヤモンド

 雑誌不況などが言われて久しいが、東洋経済とダイヤモンドは元気が良いそうだ。部数を伸ばしている数少ない雑誌だとも。その2誌が「派遣切り」を契機にした現在の雇用の問題を特集している。

20080911000085511 「派遣切り」だけでは終わらない 特集:雇用壊滅!

都心に出現した「年越し派遣村」。支援者による炊き出しに列をなす労働者たち。対策を打ち出すべき厚生労働省のビルがあやしく夜に浮かびあがる。

【非正社員を追い込む構造矛盾】労働者使い捨ての企業論理/告発者たちが直面する現実
【拡大する雇用問題の深刻度】いまどき1000人を採用!正社員化進める企業の本音

第2特集:
オバマ演説に学ぶ、伝わるメッセージ力
全米を虜にしたオバマ話術を大解剖

 さすがに風間さんたちがとりくんだ特集だけに読み応えがある。もちろん、東洋経済らしい、まあ何というか、”やらしさ”みたいなものもあるんだけどね。

 案外面白かったのが週刊ダイヤモンドの特集

Dw_m 正社員vsハケン 対立か共存か!?

 昨年夏以降の世界的な経済変調と、主に製造業の生産調整を受け、一気に雇用の過剰感が高まっている。企業は最も調整しやすい非正規社員から手をつけた。もちろん正社員も安穏としていられない。雇用市場というパイの大きさは限られており、正社員とハケン(非正規社員)の対立構造が表出している。

第 1 章 ハケンの悲鳴 「オレたちを見捨てるのか!」
第 2 章 正社員の苦悩 「オレたちだって辛い!」
第 3 章 絡まり合う利害 「解決策はどこにある?」
第 4 章 海外雇用事情 「反面教師か理想像か」
特集2
2009年 大学3年生が選んだ
決定版 就職人気企業ランキング

 子ども格差のときほど、ちゃかし感というか、勝ち組意識がない。もちろん、雑誌としての結論的な部分は同意できるようなものではないのだけれど、少なくとも真面目に議論を紹介している。昨日の日テレの討論番組ではないけれど、ある程度聞く耳をもつというような、軌道修正みたいなものが、財界のなかにも生まれているという言い方は正確なのか?はわからないが、少なくとも、頭から「派遣切り」を批判する側の意見を否定するわけにいかなくなっているということだと思うがどうだろうか。

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2009/02/01

それはそれで忙しい

 ここ数日、何かと忙しい。それでなかなかブログが更新できない。話題はたくさんあるんですけれどね。

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