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2009/01/14

教育破綻が日本を滅ぼす!

100 尾木直樹さんの新著の1冊がこの『教育破綻が日本を滅ぼす!』。副題に「立ち去る教師、壊れる子ども達」とあるが、本書は、尾木さんが緊急におこなった教師への教育委員会についてのアンケートにもとづいたもの。

 たしかに学校についての議論はさかんだが、教育委員会についてはあまり論じられていない。教育関係者以外は、教育委員会についてはからに距離のある、よく分からないところなのだろうけれど、よく考えると教師は事務に忙殺されていると言われるが、その書類の提出先は教育委員会なのである。
 尾木さんは、大分での教育委員会の不祥事や、東京の教育委員会の異様さを目の前にして本書を書いたようだけれど、本書は、この教育委員会が学校現場からいかに自由を奪い、そのために教師や親・子どもたちがどんなにつらい想いをしているかについて明らかにする。

 もちろん、教育委員会と言っても全国にはいろいろなところがある。かなりがんばっていると言えるような教育委員会もある。そういう意味では、かなり乱暴な議論とも言えないことはないが、上意下達に彩られた密室主義と成果主義のもとでの歪みはある意味で全国共通としてきしてもまちがいないだろう。
 もともと歴史的な経過から言っても、この問題はややこしい。だから「教育委員会はいらない」などの声にこたえるのは実はそんなにやさしくはない。ただしかしだが、大本には文部科学省や政治による歪んだ教育現場への介入があることも確かで、その意味では、教育委員会の役割が求められるのも事実なのである。だからこそ、教育活動を応援し、条件整備をすすめる、真に民主的な教育委員会への改革を本書は求めている。

 辛辣な言葉、挑発的ないい方がないわけではないけれども、尾木さんの言いたいのは、まず学校に民主主義と人権を、子どもの立場にたって保障すること、そのためのシステムを探求しようというわけなのだと思うのだが、どうだろうか。

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