リストラの果てに~日雇いに流れ込む人々~
今夜のNHKスペシャル。
今、人材派遣会社に日雇い派遣の仕事を求める声が殺到している。景気悪化により、「派遣切り」された非正規社員の若者たちに加え、解雇された正社員の中高年からも電話がかかってくる。グッドウィルやフルキャストが違法な派遣を繰り返したため、原則禁止が打ち出された日雇い派遣。皮肉にも、未曾有の不況の中で最後のセーフティーネットとして機能している。 規制緩和で誕生した日雇い派遣。当初は、学生や主婦などの副業として考えられていた。しかし、フタを開けてみれば就職氷河期の若者たちに加えて、リストラされた中高年も流れ込み、ワーキングプアの受け皿になってきた。多くの企業が日雇い派遣による調整を前提としたビジネスを展開してきた中で、日雇い派遣の禁止は大きな痛手となるはずだが「日雇い派遣が禁止されても実態は変わらない」という声も上がっている。 師走の人材派遣業界に密着し、現場の実態に迫る。
なぜ、日雇い派遣という働かされ方が存在するのか? そこに流れ込む仕組みをまざまざと見せてくれる。人の働き方をそのように追い込み、そこでさらにその人たちからしぼりとろうという仕組みなのだ。だから、企業の側はたとえ日雇い派遣というものが禁止されたとしても、日雇い請負という方法や、31日の形式上の雇用と実質の労働は1日という方法などさまざまなやり方をつくり出すこともまざまざと見せてくれる。
はたして、ここまで非人間的な働かせ方を、政治はほんとうになくすことができるのかが問われている。働かせ方の根本こそが問われているとつくずく思った。
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