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2009/01/26

ボリビア:先住民の権利拡大 国民投票で新憲法案承認

ボリビア:先住民の権利拡大 国民投票で新憲法案承認(毎日新聞)

 南米ボリビアで25日、先住民の権利拡大などを盛り込んだ新憲法案の是非を問う国民投票が実施され、AP通信によると、「賛成」が約60%を占め、承認された。新憲法案をめぐっては昨年9月、左派のモラレス大統領派と、富裕層を中心とする反対派が衝突、死傷者が多数出た。
 ボリビアは先住民が約6割を占め、モラレス氏は同国初の先住民出身の大統領。新憲法では、スペイン語のほかに先住民言語も公用語と規定したほか、下院の議席に先住民枠を新設するなどした。先住民が従事し、コカインの原料にもなるコカの葉栽培を伝統文化として明記した。
 また、土地所有面積に上限を設定し、非利用地は国が接収できると規定した。モラレス政権は先住民を中心とした貧困層への土地分配を目指している。…

 どうも日本のメディアは南米の変化がお嫌いのようである? このボリビアのニュースも、国内での対立が拡大すると総じてあまり評判はよくない。
 でも、よく考えてみればいい。南米は、長く植民地、半植民地の状態にあり、南が北を支えると言われたようにたくさんの冨をアメリカに送り出すことを役割にしていた。そのうえに、近年の新自由主義の押しつけである。このもとで、国内経済は困難に直面し、そのもとで貧富の差が極端に拡大してのだ。
 だからボリビアにかぎらず、富裕層は莫大な冨と力をもち、変革をもとめる政権とは対立や緊張関係にある。そのもとでの新しい国造りの模索なのである。
 ボリビアは、ボリバルの名を名にもつ国である。そして圧倒的に貧困層が多い国だ。さて、どのように国造りをすすめるのか、ほんとうはワクワクするような話なのであるはずなのだけれども。

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