POSSE 思想地図 ロスジェネ…
注目の若者雑誌の2号が相次いで出版されたけれども、このブログでまだ紹介していたなっか。こう読む本が多いと、財布のほうも苦しいし、全部目を通すことができないけれど、ざっと読んでみた。
この前も書いたかもしれないけれども、コンセプトは『POSSE』がいちばんはっきりしている。だから使い手があるというか、読み応えのある、役に立つ論文がそろっている。ボリュームのあるものなので、なかなか紹介しにくいので、ぜひ目次はHPで。いま見ても読めていない大事な論文もあって、ちょっと焦る。
『思想地図』は、2号のほうがボク的にはおもしろいかな? 冒頭の本田由紀の論文なども、この間の彼女の主張をもっとも簡潔に語っているものかもしれない。まあ、こういう世代の社会学者がいま何を考えているのかを知るという意味で、てんこ盛りだけにお得感はある。
『ロスジェネ』は、創刊号に比べるとかなりおとなしくなった感じはする。けれど、こちらのほうが読み応えのあるものが多い感じはする。とくに、湯浅誠VS浅尾大輔の対談は、なかなかのものだった。浅尾さんも、創刊号なんかとちがいかなり自分の言いたいことをはっきり言っていいて、そこなかには光るもの、注目すべきことがたくさんあったし、湯浅さんにはあいかわらず頭がさがる、おいおいこのブログでも論じたいなあと思うけれど仕事で引き取って、深めたい論点がたくさんあり、勉強になった。ほんとうに湯浅さんは、よく勉強しているなと思う。いろいろな人の議論をよく勉強していて、それをみずからの実践の体験にふらづけながら、わかりやすく論点を提示する。ほんと、この対談は面白かったです。
さて、それぞれの雑誌は、どのような反響なのだろうか。だれが読み、どう感じているのか。それが若者自身の運動なり、文化なりになっていくには、より何が必要なのだろうか。読みながら、いろいろな問題意識も頭をもたげてきたりもする。今後にもいろいろ注目したい。
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