POSSE 思想地図 ロスジェネ…
注目の若者雑誌の2号が相次いで出版されたけれども、このブログでまだ紹介していたなっか。こう読む本が多いと、財布のほうも苦しいし、全部目を通すことができないけれど、ざっと読んでみた。
この前も書いたかもしれないけれども、コンセプトは『POSSE』がいちばんはっきりしている。だから使い手があるというか、読み応えのある、役に立つ論文がそろっている。ボリュームのあるものなので、なかなか紹介しにくいので、ぜひ目次はHPで。いま見ても読めていない大事な論文もあって、ちょっと焦る。
『思想地図』は、2号のほうがボク的にはおもしろいかな? 冒頭の本田由紀の論文なども、この間の彼女の主張をもっとも簡潔に語っているものかもしれない。まあ、こういう世代の社会学者がいま何を考えているのかを知るという意味で、てんこ盛りだけにお得感はある。
『ロスジェネ』は、創刊号に比べるとかなりおとなしくなった感じはする。けれど、こちらのほうが読み応えのあるものが多い感じはする。とくに、湯浅誠VS浅尾大輔の対談は、なかなかのものだった。浅尾さんも、創刊号なんかとちがいかなり自分の言いたいことをはっきり言っていいて、そこなかには光るもの、注目すべきことがたくさんあったし、湯浅さんにはあいかわらず頭がさがる、おいおいこのブログでも論じたいなあと思うけれど仕事で引き取って、深めたい論点がたくさんあり、勉強になった。ほんとうに湯浅さんは、よく勉強しているなと思う。いろいろな人の議論をよく勉強していて、それをみずからの実践の体験にふらづけながら、わかりやすく論点を提示する。ほんと、この対談は面白かったです。
さて、それぞれの雑誌は、どのような反響なのだろうか。だれが読み、どう感じているのか。それが若者自身の運動なり、文化なりになっていくには、より何が必要なのだろうか。読みながら、いろいろな問題意識も頭をもたげてきたりもする。今後にもいろいろ注目したい。
« ボリビア:先住民の権利拡大 国民投票で新憲法案承認 | トップページ | 首相の施政方針演説と携帯問題 »
「読書」カテゴリの記事
- 10月号ができました(2024.09.11)
- 「歴史抹殺の態度を変えさせなければ」8月31日に都内で関東大震災朝鮮人・中国人虐殺犠牲者の追悼大会(2024.08.25)
- 木原稔防衛相、終戦の日に靖国神社に参拝 韓国「時代錯誤的」と反発 :「ニライカナイには行けない」(2024.08.15)
- 9月号ができています(2024.08.12)
- 『沖縄県知事 島田叡と沖縄戦』と「島守の塔」(2024.07.28)
「政治」カテゴリの記事
- 旧統一教会との「関係断絶」調査 総裁選9候補が無回答 全国弁連(2024.09.19)
- 辺野古「抗告訴訟」 沖縄県が最高裁に上告 「都道府県が司法判断を求められない判決は容認できない」(2024.09.18)
- 先住権行使へ共同を 北欧地域の先住民族 サーミの評議会議長が講演 札幌(2024.09.17)
- 自民党総裁選で高市・石破・小泉氏が競る、決選投票の公算大きく…読売調査(2024.09.16)
- 「日米軍事同盟・「戦争する国」づくりの新段階」 日米の統制の一体化などなど(2024.09.14)
「経済」カテゴリの記事
- 旧統一教会との「関係断絶」調査 総裁選9候補が無回答 全国弁連(2024.09.19)
- 先住権行使へ共同を 北欧地域の先住民族 サーミの評議会議長が講演 札幌(2024.09.17)
- PFAS 公害裁判 そしてトラツバ(2024.09.12)
- 「エイジアン・ブルー 浮島丸サコン」(2024.09.10)
- 赤旗日曜版にJCJ大賞 自民派閥の政治資金不記載(2024.09.09)
「若者」カテゴリの記事
- 給食ない夏休み「恐怖」 過去最多2921の困窮家庭へ緊急食料支援(2024.07.25)
- 「命と向き合った日々」(2024.07.07)
- 深夜の東大安田講堂前に学生100人集結、警察官臨場も… 授業料値上げを巡る「総長対話」の一部始終(2024.06.24)
- 東京大学 授業料引き上げを検討 学生らの団体 撤回を訴え(2024.06.14)
- 来春卒大学生の採用面接解禁 既に内定率78%、進む形骸化(2024.06.01)
コメント